更新日: 2021.06.17 その他暮らし

2020年はタバコへの支出が1割増 特に女性の喫煙者でタバコの量が増えた?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

2020年はタバコへの支出が1割増 特に女性の喫煙者でタバコの量が増えた?
総務省統計局家計調査によると、2020年の「タバコ」への平均支出金額は1万3268円(※1)で、2019年の1万1883円(※2)から11.6%増加しました。
 
コロナの影響でタバコを吸う人が増えたのでしょうか。
 
エーテンラボ株式会社(東京都渋谷区)は、嗜好品(酒・タバコ・カフェイン・菓子類)の摂取に関する意識と行動に関する調査を実施し、1963人の回答を得ました。
 
そのうち、タバコを摂取していると回答した方(全国152人)を対象に、タバコの摂取に関する調査を実施しました(※3)。コロナ前後で喫煙量が増えたのか、減ったのか、その理由について見ていきます。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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コロナ禍で喫煙量が増えたのは女性が多い。コロナで不安、ストレスが増加したのが理由

「タバコの摂取量は新型コロナウイルス流行前と比べてどう変化しましたか?」という質問に対して、「増加した」と答えた人の割合は男性では21%。女性は38%と、男性の約2倍となりました。
 
次に、「新型コロナウイルス流行前と比べて喫煙量が増加した理由」を聞くと、「気分転換のため」が35%と、最も多い回答になりました。次いで「孤独感や不安感、ストレスのため」(28%)、「生活習慣が乱れたため」(21%)、「在宅勤務によりいつでも吸える環境になった」(15%)の順となりました。
 
喫煙量が増加した理由を性別ごとに見てみると、女性の場合、最も多かった回答が「孤独感や不安感、ストレスのため」(32%)でした。それに対し、男性は「気分転換のため」(46%)となりました。
 
喫煙量の増加やその理由を見ると、女性はコロナ禍で男性よりも不安やストレスを強く感じていることが伺えます。
 

コロナ前より喫煙量が減少した人は、健康意識の高まりが理由。コロナの重症化が怖いという声も

一方、新型コロナウイルス流行前より喫煙量が減少した人にその理由を聞くと、「健康意識が高まった」が34%と最も多くなりました。次いで「生活習慣が整った」(16%)、「外食が減ったため」(13%)、「収入の減少、節約など金銭的な理由で」(13%)となりました。
 
また、全体の半数以上が禁煙の予定や意思があることがわかりました。しかし、そのうちの4割は禁煙の意思はあるものの、時期は未定としています。
 
禁煙の理由を聞いたところ、「健康のため」が44%で1位となりました。自由回答では、「コロナの重症化が怖い」という回答が複数見られ、喫煙がコロナの重症化につながることを恐れて禁煙しようとする人が一定数いることがわかります。
 
次に多かった回答は「金銭上の理由で」((26%)%)でした。これについては、「給料が減ったので」「一箱の値段が高い」というコメントが見られました。
 
禁煙希望者に、禁煙は今回が始めてか聞いたところ、7割が過去禁煙にトライしたものの失敗した経験があることがわかりました。やはり、タバコはなかなかやめられないようですね。
 

禁煙しない理由は「やめられると思えない」が最も多い。本当はやめたい?

「禁煙の予定はない」と回答した人にその理由を聞くと、「好きだから。気分転換の為に吸うのもあります」「嗜好品であり依存していないためやめる必要を感じない」というコメントもありました。
 
その一方、禁煙しない理由は「やめられると思えない」が約4割と最も多く、「やめる理由・必要性を感じない」の約4倍となりました。本当はやめたいけれどやめられないと思っている人が多いのかもしれませんね。
 
新型コロナウイルスのワクチンの接種が始まりましたが、高齢者の方でもなかなか打てない状況で、多くの人が接種するにはまだまだ時間がかかりそうです。しばらくコロナのストレスは続きそうですが、タバコで気分転換するよりは、例えばスポーツなど、タバコ以外のことで気分転換できるといいですね。
 
[出典]
※1 総務省統計局「家計調査 2020年<品目分類>1世帯当たり年間の支出金額,購入数量及び平均価格」
※2 総務省統計局「家計調査 2019年<品目分類>1世帯当たり年間の支出金額,購入数量及び平均価格」
※3 エーテンラボ株式会社「喫煙女性の4割がコロナ禍で喫煙量増加、増加した割合は男性の2倍に」(株式会社 PR TIMES)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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