一人暮らし大学生の生活事情。月々のアルバイト収入は? オンライン授業で困っていることは?

配信日: 2021.08.06

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一人暮らし大学生の生活事情。月々のアルバイト収入は? オンライン授業で困っていることは?
平成30年度学生生活調査によると、大学生で寮やアパートなどで一人暮らしをしている割合は、国立で66.2%、公立で56.2%、私立で35.5%でした(※1)。
 
大学の学費は国立でも入学金28万2000円、授業料53万5800円/年、4年間で総額242万5200円かかります(※2)。それにプラスして一人暮らしの家賃や生活費もかかると、これまでずっと公立の学校に通わせていた場合は特に、親としては金銭的負担が大きいと感じるのではないでしょうか。
 
株式会社リクルート(本社:東京都千代田区)が運営する不動産・住宅サイト「SUUMO」は、「大学生183人の一人暮らしを調査 イマドキ学生の生活事情2021」として、一人暮らしで賃貸住宅に住む大学生の住まいの実態について調査を実施しました(※3)。
 
アルバイトやオンライン授業についても聞いているので、結果を見ていきましょう。
FINANCIAL FIELD編集部

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一人暮らしの大学生の家から学校までの交通手段の1位は「徒歩」

一人暮らしで賃貸住宅に住む大学生男女183人に、家から学校までの交通手段を尋ねると、「徒歩」が65.6%と最も多い結果に。特に郊外にキャンパスがある大学の場合、家賃が安めになるため、大学まで歩ける範囲内に住んでいる人が多いようです。
 
次いで「電車」が48.1%でした。学校の近くでは家賃が高い場合、家賃の安いエリアに住んで、電車で通うということも一般的です。
 
また、「自転車」で通う人も多く、36.6%を占めました。「学校から歩くには少し遠いけど、自転車で通える範囲に住んでいる」という人もいるようです。
 
徒歩や自転車は交通費がかからないのでお得ですが、家賃との兼ね合いになりますね。
 

アルバイトをしている大学生は7割近く。1ヶ月のアルバイト収入は5万円未満と5万円以上が約半数

多くの親は、学費の負担が大きいので、少しでもアルバイトをしてほしいのが本音ではないでしょうか。一人暮らしの大学生で、アルバイトを「している」と答えた人は66.1%でした。
 
アルバイトの職種を聞いたところ、最も多かったのは「飲食店接客・調理」で31.1%でした。次いで、「家庭教師・塾講師」が12%。時給が高いため、短時間で効率よく稼ぐことができ人気です。また、求人が多く、短時間から始めやすい「コンビニ・スーパー販売」(11.5%)をしている人も多いようです。
 
1ヶ月にアルバイトによって得られる収入を聞いたところ、「3万円未満」が24%で最も多い結果に。次いで、「3万円以上~4万円未満」と「8万円以上」が同率で15.7%となり、アルバイトで高額収入を得ている人もかなりいることが明らかとなりました。アルバイト収入は、5万円未満、5万円以上がおよそ半々となりました。
 
なお、平成30年度学生生活調査によると、大学生のアルバイト収入の平均は40万1500円でしたので、1ヶ月の収入は3万3458円となります。今回のリクルートの調査対象の方が稼いでいる学生が多いようですね。
 

大学生の半数以上が週3日以上オンライン授業を受講

コロナ禍で、オンライン授業を行う大学が増えました。オンライン授業の実施状況を聞いたところ、受講している人は70.5%という結果に。
 
頻度については、「週5日以上」が31.1%と、ほぼ毎日オンライン授業という人が最も多く、「週4日」(16.9%)、「週3日」(7.1%)と、55.1%が週半分以上オンライン授業を受けているということが分かりました。
 
また、オンライン授業で困っていることを挙げてもらったところ「運動不足になった」が59.7%、「人との会話がなく寂しい」が41.1%、「オンオフをつけづらい」が39.5%となりました。
 
「困っていることはない」と回答した人が約1割となっており、約9割の学生がオンライン授業で何らかの困っていることを抱えていることが分かりました。一人暮らしだと、オンライン授業では友達と会えず、孤独を感じているかもしれないですね。
 
これまで学校や塾で努力して、手に入れた大学生活。親の立場からしても子どもには大学でよく学び、楽しんでもらいたいものです。大学でのワクチン接種というニュースも目にしますので、早く通常通りの大学生活が送れるといいですね。
 
[出典]
※1:独立行政法人日本学生支援機構「平成30年度学生生活調査」P5
※2:文部科学省「国公私立大学の授業料等の推移」
※3:株式会社リクルート「大学生183人の一人暮らしを調査 イマドキ学生の生活事情2021」(株式会社 PR TIMES)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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