更新日: 2021.09.08 家具・片付け

片づけの美学104 わが家はビーズやボタンなど手作り品素材が散らかってカオス

執筆者 : 奥野愉加子

片づけの美学104 わが家はビーズやボタンなど手作り品素材が散らかってカオス
手作り品の素材をはじめ、文房具やアクセサリーなどのサイズが小さいモノは、一つひとつが場所を取りません。そのため、よほどのことがないと、「捨てる」選択になりづらいです。
 
特に、好きで集めている手作り品の素材やアクセサリーは、「いずれ使う予定」なので、本人にとっては減らす理由がないのです。
 
結果、どんどんモノを収集してしまい、「小さなモノが増えて、自分では片づけられないカオス状態に」というご家庭は少なくありません。細かいモノを捨てたくない! だけど、片づけたい。そんな時の必勝法は「分類」です。
奥野愉加子

執筆者:奥野愉加子(おくの ゆかこ)

美学のある暮らし 代表

整理収納アドバイザー認定講師。(photo:キャラバンサライ)
奈良生まれ。大学では生活環境学部にて建築やインテリアを学び、英国インターンや建築設計会社勤務を経て、2011年より愛知県で結婚生活をスタート。長男出産後、夫の赴任で2年間のドイツ生活を経験。帰国後の現在は建築家デザインの家で暮らす、5歳と2歳の男児の母。子育てがひと段落したら、建築や暮らしに関連するような仕事をしたいと考え、「一般社団法人ハウスキーピング協会」の整理収納アドバイザーの資格を取得。認定講師として資格取得のための講座を定期的に主催している。

<美学のある暮らし>

https://www.bigakurashi.jp

細かいモノを増やさない努力

モノは、悪くなると捨てやすいです。例えば、腐るとかカビが生えると、持っているのが嫌にもなりますよね。
 
しかし、生もの以外で、腐る・カビるは、まれなことでしょう。さらに細かいモノは小さいので、1個分は場所を取りません。となると、細かいモノは、よほどな理由がないと捨てづらい対象になります。
 
まず、そのことをしっかり理解して、今後は、「とりあえず買う」程度で細かいモノは買わないようにしてみましょう。余分な買い物が減ると、節約にもつながります。
 
細かいモノを収集したい場合も、モノを使ってから買うなど、収納スペースとの兼ね合いを考えて、集めるようにしたいですね。
 

細かいモノほど分類が大事

細かいモノがたくさんある場合、5つに分類していきましょう。
 

(1)よく使うアイテム
(2)時々使うアイテム
(3)ごくたまに使うアイテム
(4)新品
(5)処分するアイテム

 
分類ができたら、1つずつ収納に入れていきます。1つで収まらない場合、収納の色や形でグループ分けできると、パッと見た目で判断できるので、便利です。
 
収納の置き場所にも工夫が必要です。出番が多いアイテムほど取り出しやすいところに置きます。
 
(1)→(2)→(4)→(3)の順がおすすめ。(3)は置き場所を忘れなければ良いので、多少取り出しづらい不便な場所でも問題ありません。
 

(1)よく使うアイテム

よく使うアイテムだけでも量が多い場合は、さらに種類で分類してみましょう。その際は、小さな仕切りを使うと、便利です。
 
例えば文房具の場合、ペン類/消しゴム/道具類(ハサミ・ホチキス・のり)/消耗品(ふせん・テープ)という感じで、細かく分かれた仕切りのあるケースに入れると取り出しやすいです。
 
(1)を使いやすく分けると、「見つからない」という出来事が減るかもしれません。

(2)時々使うアイテム

時々使うアイテムの量が多い場合は、分類もしておきましょう。そこまで量がない場合は、さらなる分類は不要で、(1)の後ろや一段下などに収納しておくと、必要な時にすぐ出すことができます。
 

(3)ごくたまに使うアイテム

ごくたまに使うアイテムは、「処分するほどでもない」「もったいない」「捨てたくない」に該当するモノです。分類をせずに、「グループにしておく」くらいの感覚でOK。
 
必要な時に、中を見て、探し出せるよう、袋に入れるなど小分けにしないほうが便利です。
 

(4)新品

使っていない新品は、使いたい時にスムーズに出せるよう、見やすい場所に固めておきましょう。箱などに「未開封」「新品」と、一目でわかるようラベルをしておくと見失うこともありません。
 
新品の量がわかることで、今後の買い物控えの効果もあるので、しっかりと量を確認できるようにしたいですね。
 

細かいモノは半年に一度分けてみる

分ける作業をして、スッキリできたとしても、好きなモノだからこそ、また増えることも大いにあります。また、使うからこそ「混ざる」ことも。
 
一度分類したら、しばらく使い、また半年~1年に一度のペースで分類作業を繰り返すと、さらに使いやすい収納になるでしょう。自分の好みの新発見や、消費量を知るきっかけにもなりますよ。
 
執筆者:奥野愉加子
美学のある暮らし 代表

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