成金とは違う、本当のお金持ちに見られる4つの共通点とは?

配信日: 2018.02.08 更新日: 2020.04.06

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成金とは違う、本当のお金持ちに見られる4つの共通点とは?
お金に余裕があって、しかも、心も豊かであるということは皆さん、憧れますよね。

数多くのお金持ちを見てきて感じたことは、心も満たされ、豊かな人生を送っている「本当のお金持ち」と単なる「成金的なお金持ち」は、お金の価値観が全く異なるということです。そして、資産額100万ドル以上(約1億2000万円)を超え、心も豊かな「本当のお金持ち」には4つの特徴があると気づきました。
小泉大輔

執筆者:小泉大輔(こいずみ だいすけ)

株式会社オーナーズブレイン 代表取締役

公認会計士・税理士
1970年東京都生まれ。上智大学経済学部卒業後、公認会計士となり、朝日監査法人(現在:あずさ監査法人)で監査実務、及び、M&A,株式上場支援に携わる。
2003年に、独立し、(株)オーナーズブレインを立ち上げ、現在は代表取締役であるとともに、2社の上場会社の役員も兼任する。共著著書に『コーポレート・ガバナンス報告書 分析と実務』2007年4月(共著、中央経済社)』DVD『できるビジネスマンDVD+財務諸表チェックのキモ』 200年7月(創己塾出版)がある。
http://ownersbrain.com/

1世帯あたりの平均家計資産は3491万円。1億円以上は上位6.1%。

本題に入る前に、日本人の平均的な貯蓄額を見てみましょう。
 
総務省統計局の「平成28年家計調査報告」によると、2人以上の世帯の家計の貯蓄額は、1世帯あたり平均で1820万円、平均値を下回る世帯は全体の67.7%を占め、4000万円以上の世帯は、12.6%という結果となっております。
 
また、世代別に貯蓄額を見ると、70代以上が2446万円、60代が2312万円、50代が1802万円、40代が1065万円、40代未満が574万円となっております。
 
参考URL:総務省統計局家計調査報告(貯蓄・負債編)-平成28年(2016年)平均結果速報-(二人以上の世帯)
 
次に、貯蓄額に、不動産などの資産も加えた、家計資産について見てみます。
 
総務省統計局の「平成26年全国消費実態調査」によると、平成26年11月末時点での2人以上の世帯の家計資産は、1世帯あたり平均で3491万円という結果となっています。しかし、平均値を下回る世帯は全体の6割以上。つまりは、富裕層が全体の平均値を引き上げている形です。なお、2人以上の世帯で、家計資産が1億円以上の世帯は上位6.1%でした。
 
参考URL:総務省統計局「平成26年全国消費実態調査」平成28年3月25日「Ⅰ二人以上の世帯」
http://www.stat.go.jp/data/zensho/2014/pdf/gaiyo4.pdf#search=%27%E5%B9%B3%E5%9D%87%E8%B3%87%E7%94%A3+%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%27
 

心も豊かな「本当のお金持ち」の4つの特徴

さて、豊かな人生を送る「本当のお金持ち」に共通する特徴はどんなところなのでしょうか?
 
今まで、私がいろいろとお会いした中で、気づいたその共通する特徴は以下のとおりです。
 
(1)見栄を張らないことを意識しており、外見からはお金持ちに見えない
(2)無駄なところにお金をかけない。でも、ケチではなく、必要なところにはお金をかける倹約家
(3)お金儲けをネガティブに捉えず、リテラシーをきちんと持っている
(4)消費と投資を明確に区別していて、使い方が上手

 
本当のお金持ちは、見えるところよりも、見えないところにお金を使う傾向があり、一見すると質素で、外見で判断することが難しいこともあります。そして、物事の本質を捉え、優先順位や、自分の基準がしっかりしており、有意義なことにしかお金を使いません。特に、倹約家が賢いと思っているところから、倹約情報にとても関心があるようです。
 
また、お金に振り回されず、お金との付き合い方が上手な印象があります。でも、本音のところを伺うと、どうやら、実は、使い方については、常に悩まれているのだそうです。
 
一方、成金的なお金持ちの特徴としては、見えるところばかりに執着し、軸がないためお金に振り回されてしまったりする傾向があります。特に、このままどんどん収入が今までどおり上がっていくと勘違いをして、身の丈以上の支出をしてしまう傾向があり、生活水準を変えてしまっているために、結果的にお金が残らない人が多いようです。
 

消費と投資を明確に分けることが大事

そして、本当のお金持ちは、衝動的な消費に対して財布の紐が堅い一方で、人脈を広げること、学ぶこと、価値ある体験、健康などの投資にはしっかりとお金を使います。また、自分の資産を社会貢献に使う人も多くいます。長い目で見て、きちんと使うべきところで使うことの重要性を分かっているからです。
 
先日、ある資産家の方にお金の価値観、大事にしている習慣をこっそり教えていただきました。
 
「お金は不幸を避ける道具だと思ってます。そして、大事にしていることは、常に余裕がある中で使うということです。特に、お金を持って感じるのは、お金を使う権利を持てば持つほど、人の品格が問われるということです。」余裕を持つということは、本当の意味での豊かさや、品格にもつながるんですね。
 

お金持ちを目指すなら、ライフプランを作成しよう

心が豊かなお金持ちのようになりたいならば、ライフプランを作成して、どこでお金を使うべきかを明らかにすることが必要です。その際、自分のお金の価値観、優先順位は何か考え、定量的(どれだけ稼ぐか)・定性的(どのように使うか)の2つの軸で作成しましょう。過去を振り返り、「見える化すること+自分の価値を高めるにはどうするかを考えること」が重要です。
 
ちなみに、私はライフプランを個人・家族・会社の3つの角度から考えるようにしています。継続的にお金をマネジメントするために、ライフプランを作ることをおすすめします。
 
日本人はお金儲けの話をすることをネガティブに捉える傾向があります。しかし、本当のお金持ちはお金儲けをポジティブに捉え、意見交換にも積極的です。もちろん、むやみやたらにお金の話をする必要はありませんが、お金に関する情報交換はとても有益なものです。お金儲けに対してポジティブな気持ちを持つことも、お金持ちへの近道かもしれませんね。
 
Text:小泉 大輔(こいずみ だいすけ)
株式会社オーナーズブレイン 代表取締役 / 公認会計士・税理士 

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