更新日: 2021.09.30 子育て
コロナ禍でも中高生の約9割が対面式の塾に通っている? 塾にはいくらかけている?
株式会社Dai(京都市中京区)は、中高生の子どもがいる20代〜40代の男女を対象に、オンライン学習への切り替え検討や興味を聞くための調査を実施しました(※)。
まず、事前に「中高生の子どもがいる」と回答した保護者831人に対し、オンライン学習・通信教材を含む「通塾の有無」についての調査を実施。そのうち「塾に通わせている」と回答した377人に、以下のアンケート調査を行いました。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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コロナ禍の現在でも、中高生の約9割が対面式の塾に通っている
家庭教師、通信教材を含め、現在どのような塾に通っているか聞いたところ、33.2%が「集団塾(少人数)」に通っており、32.4%が「個別指導塾」、22.3%が「集団塾(大人数)」と回答しました。
合わせて87.9%と、コロナ禍の現在でも約9割の中高生が対面式の塾に通っていることがわかりました。一方で、「オンライン学習」(7%)、「通信教材」(5.1%)といった非対面の塾に通っているのは12.1%と少数派でした。
対面授業の方が伝わりやすいとか、質疑応答ができるなどの意見がありそうですが、いずれもオンラインで対応できることなのに、ほとんどが対面授業というのは意外ですね。
オンライン学習は、6割以上が興味あり
オンライン学習の検討状況を聞いたところ、既に「対面式の塾と併用している」と答えた人が10.6%で、「利用を考えている」(13.3%)、「興味がある」(39.8%)を合わせて53.1%が検討していると回答しました。既に利用している人も含めると63.7%が興味を持っているようです。
コロナの変異株が猛威をふるう中、子どもの感染リスクを減らすために、オンライン学習を検討している人が多いことがわかりました。なお、「オンライン学習に興味はない」人は36.3%でした。
月謝は2万円以上が半数近く。お金は二の次の人が多い
次に、家庭教師・通信教材を含め、塾に支払っている毎月の月謝の目安を聞いたところ、もっとも多いのは「2万円以上」が44.4%で、高額の月謝を払っている人が半数近くでした。
以下は「1万5000円〜2万円以内」(21%)、「1万円〜1万5000円以内」(14.4%)、「5000円〜1万円以内」(12.4%)、「5000円以内」(7.8%)となり、月謝が安い方が割合が少なくなる現象が見られました。
通っている塾の決め手となったことを聞くと、「塾の教育方針や講師」が37%ともっとも多く、次いで「子どもの意思」(21%)、「評判を聞いて」(21.5%)、「家から近い」(16.4%)の順となり、「金銭面」はわずか4.1%でした。子どもの教育のためなら、お金に糸目はつけない人がほとんどのようです。
以上の結果から、コロナ禍の現在でも、塾はオンライン授業より対面式が中心であることがわかりました。感染者が増えている時期は、オンライン授業を中心にしてくれれば、少しは感染リスクが低くなるでしょう。
※株式会社Dai【中高生の通塾調査】63.7%がオンライン学習に興味ありと回答。塾の決め手は”コスパ”より”特徴”や”質”を重要視する傾向に
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部