約半数の人が週に2回以上冷凍食品を利用。1回の買い物で平均いくら購入している?
配信日: 2021.10.27
一昔前であれば「冷凍食品を使うなんて手抜き」「栄養バランスが悪い」といったマイナスの思い込みもありましたが、最近はそのような偏見もなくなり食卓からお弁当までさまざまに活用されています。
便利な冷凍食品ですが、私たちはどれくらい消費しているのでしょうか。
ソフトブレーン・フィールド株式会社が発表した「冷凍食品の利用状況に関するアンケート」の結果とレシート調査の結果(※1)(※2)をひもといてみましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
ほぼ半数の人が週2以上のペースで冷凍食品を活用!
この調査は、全国の普段冷凍食品を購入する人2609人(平均年齢47歳)を対象に行われたもの。まずは、冷凍食品の利用ペースを見てみましょう。
1位:週に2回以上 49.8%
2位:月に2〜3回 38.6%
3位:月に1回 6.6%
4位:それ以下 5.0%
ほぼ半数の人が、週に2回以上のペースで冷凍食品を活用していることがわかります。月1以下の人は1割強ですから、ほとんどの人が冷凍食品を日常的に使っているようですね。
ちなみに、2018年の調査(n=2,860)では「週に2回以上」が38.8%、「月に2〜3回」が33.3%だったため、いずれもこの3年で冷凍食品を頻繁に使う人が増えていることがわかります。
いっぽうで、「月に1回」は9.8%、「それ以下」は18.1%という数字が出ていました。3年経ってこの層がガクっと減っていることから、やはり全体的に冷凍食品のニーズは増加しているといえそうです。
では、冷凍食品を1日のうちどの食事で利用することが多いのでしょうか。
1位:夕食 60.6%
2位:昼食 48.1%
3位:お弁当 30.9%
4位:朝食 10.7%
半数以上の人が、もっとも冷凍食品を使うのは夕食と回答しています。仕事や家事で1日疲れた段階で夕食をつくるのは、気力・体力ともにキツいもの。そこで主菜や副菜にピッタリの冷凍食品を取り入れる人が多いのかもしれません。
1回の買い物で平均●円冷凍食品を買っている
次に、冷凍食品にどれくらいお金を使っているかを見てみましょう。同調査で行った、レシート調査の結果です。
<スーパー>
・購入個数 1.5個
・平均購入金額 315円
<コンビニエンスストア>
・購入個数 1.3個
・平均購入金額 258円
<ドラッグストア>
・購入個数 1.5個
・平均購入金額 324円
普段のメインの買い物がスーパー・ドラッグストアと想定すると、1回の買い物で300円強冷凍食品を買っているということになります。予算的に1、2個買えそうな金額ですから、例えば週2で買い物に行くとすると、週2以上のペースで食卓に冷凍食品が並ぶという計算になりそうです。
最近はコンビニのプライベートブランドにも注目が集まっているため、「おいしいと話題の冷食がある」となるとつい買ってしまうということも。保存も利いて簡単に使える冷凍食品は、手軽に購入しやすいのかもしれません。
冷凍食品に求めるのは質? それとも量?
最後に、冷凍食品に求めるものをチェックしてみましょう。年代別でニーズに違いはあるのでしょうか。
<20代〜30代>
1位:大容量パック 46.4%
2位:まとめ買いセール 35.3%
3位:家庭で専門店の味 32.8%
<40代〜50代>
1位:家庭で専門店の味 41.7%
2位:大容量パック 33.8%
3位:野菜たっぷり 33.2%
<60代以上>
1位:家庭で専門店の味 43.5%
2位:野菜たっぷり 35.9%
3位:カロリーや塩分カット 24.4%
年代で上記のような差が出ました。若い年代は質より量を重視しているようです。食べざかりのお子さんがいると想定される年代は、安くてたくさん買えることが第一ということでしょうか。
40代以上になると、もっとも期待することは家庭で専門店の味が楽しめるということ。野菜が多いものやカロリー・塩分カットの商品のニーズも上がり、年齢を重ねるにつれ健康重視にシフトしていくことがわかります。
主菜・副菜、または主食など、便利で助かる冷凍食品。さまざまなニーズを受け、これからも新しい商品が発売されるかと思うと楽しみですね。
出典
※1 ソフトブレーン・フィールド株式会社「冷凍食品の利用状況に関するアンケート結果」
※2 ソフトブレーン・フィールド株式会社「冷凍食品の利用状況に関するアンケート結果 後半」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部