更新日: 2021.11.18 家具・片付け

片づけの美学109 高いところの収納が使いこなせない! 活用方法ってあるの?

片づけの美学109 高いところの収納が使いこなせない! 活用方法ってあるの?
キッチンの吊戸棚、押し入れの天袋(天井に近い部分)など、踏み台がなければモノを出し入れできない収納場所が自宅内にありませんか? 
 
そのような場合、「高いところの収納を使いこなせていないなぁ」と残念に感じることがあるかもしれません。高いところの収納を、使いこなすための活用方法をご紹介します。
奥野愉加子

執筆者:奥野愉加子(おくの ゆかこ)

美学のある暮らし 代表

整理収納アドバイザー認定講師。(photo:キャラバンサライ)
奈良生まれ。大学では生活環境学部にて建築やインテリアを学び、英国インターンや建築設計会社勤務を経て、2011年より愛知県で結婚生活をスタート。長男出産後、夫の赴任で2年間のドイツ生活を経験。帰国後の現在は建築家デザインの家で暮らす、5歳と2歳の男児の母。子育てがひと段落したら、建築や暮らしに関連するような仕事をしたいと考え、「一般社団法人ハウスキーピング協会」の整理収納アドバイザーの資格を取得。認定講師として資格取得のための講座を定期的に主催している。

<美学のある暮らし>

https://www.bigakurashi.jp

高いところの収納に入れるモノは?

高いところに収納するのに適しているのは、こちらの2つです。


・家の中にあるだけでいいモノ
・軽くて大きくて、年に一度は使うモノ

該当するモノであれば、高いところに収納しても、不便がなく、置き場所としてピッタリです。
 

■「家の中にあるだけでいいモノ」とは

もう使うことはなさそうだけど、どうしても捨てられないモノってありませんか?
 
例えば、


・過去に大好きだったアイドルのグッズ
・学生時代の手紙など思い出のモノ
・やめてしまった習い事のモノ
・子どもが小さい時に使っていた洋服やおもちゃ

これらのモノは「次回いつ使う?」と聞かれると、「使うことはない」が答え。だけど、捨てるのはイヤ・もったいないというモノが該当します。こういったものは、取り出しやすい場所にある必要はありません。
 
そして、かさばることも多いので、置き場所に悩んでいる方が多いカテゴリーでもあります。家の中にあるという事実だけで、安心できるモノは、取り出しにくくても、場所が確保しやすい高いところに入れておくのがおすすめです。
 
一つずつが小さい場合は、箱や袋などに入れ、大きめのまとまりにしておくと、取り出す際も不便がありません。もし、次回中を見て、「もういらないな」と思えたら、処分することができるかもしれません。
 

■「軽くて大きくて、年に一度は使うモノ」とは

年に一度くらいしか使わないモノも高い場所での収納がおすすめです。ただし、重いモノ・固いモノ・割れるモノは避けてくださいね。
 
例えば、


・クリスマスツリーなどの季節を彩るグッズ
・家庭用プールやライフジャケットのような水遊びグッズ
・オフシーズンのお布団

など、季節を楽しむためのグッズを中心に、大きくて軽いモノを探してみましょう。1年の中で1日だけ使うモノ、数ヶ月だけ使うモノであれば、取り出しづらくても大きな苦にはならないでしょう。
 
小さなモノは置き場所を忘れてしまう可能性が高いので、お布団のような、大きくて、出さざるを得ないようなモノがおすすめアイテムです。
 

逆バージョン 危険! 高いところに収納してはいけないモノ

高いところの収納は、頭の上にあることがほとんど。最も怖いのは、地震の時、収納からモノが飛び出してくることです。揺れの大きさしだいで、どんな勢いでモノが出てくるかは予想不可能だといえます。
 
ということで、元から「重いモノ」」「固いモノ」「割れモノ」は、入れないほうが安全です。例えば、土鍋、大鍋、花器のように重量があり、割れやすいモノは大変危険です。高いところに危険そうなモノを入れるのは今すぐやめましょう。
 

デッドゾーンのすすめ

これまでに挙げた、「あるだけでよいモノ」「軽くて大きいモノ」として思い当たるモノが家の中でない場合、高いところの収納は、空っぽにしてみませんか。空っぽ=デッドゾーンにするのは、「もったいない!」と感じるかもしれません。
 
しかし、不便な場所に無理やりモノを入れても、適切に使える可能性は低いです。それであれば、あえて使わないという選択肢もよいと思います。使いこなしに悩んでいる場合は、一案として考えてみてください。
 

高いところの収納

足場がないと届かない高いところの収納は、使いこなしが難しい場所です。「おすすめのアイテムを入れる」「空っぽにしておく」など気持ちよくいられる方法を試してみてください。
 
執筆者:奥野愉加子
美学のある暮らし 代表

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