2021年11月に値上がりした料金。どれくらい上がった?
配信日: 2021.12.14
2021年11月には何が、どの程度値上がりしたのか確認していきます。
執筆者:柘植輝(つげ ひかる)
行政書士
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2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。
なぜサービスの料金や物価が値上りしている?
サービスの料金や物の値段が上がっている理由はさまざまですが、2021年11月の値上がりの背景の1つとして、国際的な原材料価格の上昇が挙げられます。
具体的には新型コロナウイルスのワクチン接種が進み、経済活動の再開に伴う需要の増加に加えて、感染再拡大への懸念からくる増産への慎重な姿勢、異常気象に伴う農作物の生産量減少などが絡み合い、値上がりの原因となっています。
特に日本のようにエネルギーや原材料、食料品など大部分を輸入に頼っているような国は、こういった値上げの影響を受けやすい状態にあります。
2021年11月の値上がりはどんな感じ?
実際にどのようなサービスの料金や物の値段が2021年11月から値上がりとなったのか、確認してみましょう。
電気料金・ガス料金
2021年11月は、私たちの生活に直結する電気料金とガス料金が値上がりしました。
東京電力では、2021年11月分からの電気料金が平均モデルで7371円と、10月分に比べて133円の増加となっています。また、ガス料金は東京ガスの場合、標準家庭での平均使用量を基に算定した料金において、11月分からは10月分と比較して89円の値上がりとなりました。
ばらつきはあるものの、電力とガスの大手供給事業者では軒並み、料金が同じ程度値上がりしています。電気・ガス料金共に9月、10月に続き、さらに今後12月、1月と値上がりが決定しているため、家計の負担は確実に重くなっています。
ガソリン代・灯油代の店頭小売価格
ガソリンなど石油製品も、近年類を見ないほど値上がりしています。
資源エネルギー庁の石油製品価格調査によると、2021年10月25日時点でのレギュラーガソリンの店頭小売価格は全国平均で1リットル当たり167.3円であったのに対し、11月29日時点では168.6円と、1ヶ月で1.3円値上がりしていることが分かります。
冬場にかけて需要が高まる灯油は、店頭小売価格の全国平均が10月25日時点の18リットル当たり1910円から、11月29日時点では1952円と約40円も上昇しています。
特にレギュラーガソリンの価格は、9月から10円以上値上がりしており、多くの家庭に影響を与えています。
食料品の値上がり
一部の食料品でも11月より値上げが実施されています。大手食品メーカーのニチレイフーズは11月納品分から、家庭用冷凍食品の価格を約4%~8%アップして改定しています。
同じく生活に密着した食料品では、日清オイリオが11月納品分より家庭用食用油の価格を1キログラム当たり30円以上値上げし、小岩井乳業は11月出荷分からマーガリンの値上げ(6.7%)を行っています。
まとめ
2021年11月は、生活に身近なジャンルでの値上げが目立ちました。今一度、値上がりしたサービスや商品について確認し、家計の管理に役立てたり、必要に応じて家計の見直しを行ってみてください。
出典
東京電力エナジーパートナー 2021年11月分電気料金の燃料費調整について
東京ガス 原料費調整制度に基づく2021年11月検針分のガス料金について(東京地区等)
経済産業省 資源エネルギー庁 石油製品価格調査
株式会社ニチレイフーズ 商品価格一部改定のお知らせ
NHK日清オイリオ 11月から食用油値上げへ 原料高騰でことし4回目
テレ朝news
執筆者:柘植輝
行政書士