更新日: 2021.12.20 子育て
大学受験、みんなどれくらい出願しているの? 大学受験にかかる費用
そこでこの記事では、大学入学と受験に必要なコストについて解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員
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大学受験に必要な金額の内訳
多くの費用がかかると言われている大学受験は、具体的にどのような支出が考えられるのでしょうか。まず入学料は支払いの締め切りが過ぎると、その大学への入学資格を失ってしまうため、入学するかしないかを迷うタイミングでも払う場合があります。
例えば、私立大学に合格後、第一志望の国公立大学の試験を控えた受験生だったとしても、少しでも私立へ入る選択を残したいという気持ちがあるのなら入学金の納付は無視できない問題です。もし受験前に滑り止めと考えている大学の支払日があるなら、事前に納めておくという必要があります。
そして、受験のためには受験料が必要になります。受験料の払い方は、受ける大学の種類や受験方法によって違いが見られます。以前のセンター試験と似ている国公立大学専用の一次試験である大学入学共通テストは、成績通知の希望や受験科目の数によって値段が異なります。
そして二次試験では、国公立大学より私立大学の方が高い傾向にありますが、国公立大学は大学ごとに開催される試験の料金に加え、共通テストの受験料もかかります。
また忘れてはならないのが、受験する前に必要な手続きにかかる費用です。受験する大学の願書は、1枚各300~1500円くらいかかり、その上証明写真も貼る場合は別途必要です。
願書自体は無料のケースや、インターネットから直接出願する申し込み方なら不要となりますが、ホームページから願書を請求したり、他の書類を提出したりするには、送料や郵送料が別にかかります。
さらに、遠方から受験会場へと足を運ぶ時には、交通費やホテル代も必要になります。特に地方都市などに住む受験生は、旅費や宿泊費などをどのように捻出するか頭を悩ませる問題点となる可能性が否定できません。
そこで、地方試験を別枠で実施する学部なども増えているので、そうしたシステムを利用することもひとつの手段です。
具体的な数値について
実際のデータを基に、どのくらいの金額がかかるかを考察すると、大学受験のみで想定したとしても約30万円から40万円の初期費用がかかり、一人暮らしを始めてから通学することを考える場合にはもっと高い資金が必要です。
例えば、平均では一人当たり約39万円が自宅外通学をするためにかかり、その中でも特に私立の場合は約126万円が目安です。そして、入学しない大学への納付金は、私立や国公立を問わず約8万円から8万5000円であまり差が見られません。
ですが、大学受験にかかる費用や実際に大学へと納入するお金は、私立の方が高くなる傾向にあります。
国公立がだいたい29万円から31万円になる一方で、私大は文系、理系問わず32万円から45万円近くかかることもあります。令和元年度の調査では、大学入学前に子ども一人当たり平均で約83万円の費用がかかるという結果が出ました。
このような教育費に関する現状を示すデータは、日本政策金融公庫という公的機関が情報公開し、その経済的負担について調べています。
また厳密に受験料を分析すると、国公立を受験するなら合計で約3万円から3万5000円、私立なら約3万5000円から4万円かかる計算になります。さらに歯学部や医学部などのある大学は、約5万円や6万円必要な場合もあります。
まとめ
高等教育機関である大学への入学には、経済的なハードルを含め社会的障壁も高く感じることがあるかもしれませんが、そうした敷居を理由にあきらめるのは非常にもったいないことでもあります。
奨学金や特待生など、さまざまな経済的社会的背景を抱える受験生を救済するシステムは数多く存在するので、大学や各種連携機関などに支援を求めると良いでしょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
監修:新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員