更新日: 2021.12.20 その他暮らし
今年の年末年始の旅行は行く? 行かない? ひとりで旅行に行く人が増えている?
株式会社JTBは、全国15歳以上79歳までの男女個人を対象に、「年末年始(12月23日~1月3日)に1泊以上の国内旅行」について調査を実施し、動向見通しをまとめました(※)。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
今年の年末年始の旅行意向は昨年より増加しているものの、コロナ前までには回復せず
今年の年末年始については、「昨年より長く休みが取れそうだ」が2020年度調査より1.1ポイント減少しています。日並びが悪く、長期間の休みが取りにくいようです。
事前調査で、年末年始期間中(2021年12月23日~2022年1月3日)の帰省を含めた旅行意向を聞いたところ、「行く(8.6%)」「たぶん行く(8.3%)」と回答した人は合わせて16.9%となり、前年より2.1ポイント増加しました。2019年の調査では20.0%が「行く」と回答していることから、コロナ禍前の水準まで旅行意欲が戻っていないことがわかります。
一人当たりの旅行費用は3万円未満が全体の65.4%を占める
年末年始期間の国内の旅行動向については、1800万人で、コロナ前の2019年と比べると38.5%減ではあるものの、2020年と比べると80.0%増と大幅に増えています。また、国内旅行平均費用は3万2000円(本報道発表資料より)と推計しています。
一人当たりの旅行費用は「1万円~2万円未満(25.5%)」が最も多く、次いで「1万円未満(21.7%)」「2万円~3万円未満(18.2%)」となりました。3万円未満が全体の65.4%を占めています。
旅行の内容について詳細を見ると、「1泊2日」が36.3%と最も多く、次いで「2泊3日(26.3%)」「3泊4日(15.2%)」となりました。3泊以上は昨年より減少し、日並びの影響で短い旅行にとどまっているようです。
同行者は「家族連れ」が56.7%と半数以上を占めていますが、昨年からは4.9ポイント減少しました。一方で「ひとり(22.9%)」は昨年から2.2ポイント増加、さらにコロナ禍前の2019年(17.0%)からは5.9ポイント増加しています。感染予防の観点からひとりで旅行に行く人が増え続けているのかもしれません。
利用交通機関については、「乗用車」が最も多いですが、今年は54.7%で前年から1.6ポイント減少しました。全体的には公共交通機関の利用が増え、「JR新幹線(24.2%)」が前年比3.5ポイント増、「JR在来線・私鉄(22.6%)」が1.2ポイント増、「高速/長距離バス(7.7%)」が1.3ポイント増となりました。
利用宿泊施設は「ホテル」が34.6%と最も多く、次いで「夫や妻の実家(23.9%)」「旅館(18.7%)」となりました。「ホテル」は前年より1.3ポイント減少しましたが、「旅館」は0.4ポイント上昇しました。旅館は2020年に前年より3.9ポイント増えており、感染予防のため都市部より地方の旅館滞在を選択する人が増えているようです。
年末年始旅行は引き続き感染予防に努める。急な自粛要請があっても旅行を中止しない派が半数
年末年始の旅行で特別に考慮したことを聞くと、最も多い回答は「家族・親族や親しい友人以外には会わない(29.5%)」で、「公共交通機関を使わずに、自家用車やレンタカーを使う(27.8%)」、「少人数の旅行にとどめる(23.7%)」と感染予防に努めているように読み取れました。
今後、新型コロナの感染者数が増加し、国や自治体から移動の自粛要請や飲食店の営業時間短縮要請が出された場合、旅行の予定をどうするかを聞きました。結果は「予定通り出かける」が48.6%と最も多く、「その旅行は延期または中止する(24.8%)」の2倍近くとなりました。
オミクロン株は少しずつ日本にも入ってきているようです。年末年始旅行をするしないに関わらず、とにかくマスク、手洗い・うがいなどの対策をこまめに行い、感染予防を心がけましょう。
※株式会社JTB 年末年始(2021年12月23日~2022年1月3日)の旅行動向
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部