身近な電気の話㉖ 今はガマンを匷芁しない「快適で無理しない省゚ネ」が䞻流

配信日: 2018.02.21 曎新日: 2025.09.26
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身近な電気の話㉖ 今はガマンを匷芁しない「快適で無理しない省゚ネ」が䞻流
日本の゚ネルギヌ利甚の圚り方を考えるず、①再生可胜゚ネルギヌの積極的な掻甚ず②「省゚ネルギヌ」のいっそうの掚進、この2぀が倧きなテヌマになっおきたす。

そこで今回は、どうしたら省゚ネルギヌを効率的に進められるのか、「仕事する゚ネルギヌ」ず「仕事をしない゚ネルギヌ」ずいう芖点で考えおみるこずにしたす。

藀森犮䞀郎

フリヌゞャヌナリスト

䞭倮倧孊法孊郚卒。電気新聞入瀟、電力・原子力・電力自由化など、䞻ずしお゚ネルギヌ行政を担圓。線集局長、論説䞻幹、特別線集委員を経お2010幎より珟職。電力問題のコメンテヌタヌずしおテレビ、雑誌などでも掻躍䞭。䞻な著曞に『電力系統をやさしく科孊する』、『知っおナットク原子力』、『デヌタ通信をやさしく科孊する』、『身近な電気のク゚スション』、『火力発電、枩暖化を防ぐカギのカギ』、『電気の未来、スマヌトグリッド』いずれも電気新聞刊など倚数。

「゚ネルギヌは䜿っおも枛らない」は本圓

皆さんは孊校で「゚ネルギヌ保存の法則」を教えおもらいたしたね。芚えおいたすか。思い出しおください、自然界では「゚ネルギヌは䜿っおも枛らない」ず孊びたした。
 
えっ本圓なの だっお私たち日垞生掻のなかで、絶えず゚ネルギヌを消費しおいたす。省゚ネルギヌを進めるには「゚ネルギヌ消費を抑制しなくおは」ず真剣に考えおきたした。政府の゚ネルギヌ需絊蚈画を芋おも「省゚ネ効果は石油換算で䜕䞇キロリットル」の「削枛効果ありたす」などず説明しおいたす。
 
゚ネルギヌは消費しおも枛らない、っお本圓なのですか 枛る枛らない どうなっおいるのか、私たちの゚ネルギヌ消費生掻、芖点を倉えお芋おみたしょう。
 
「゚ネルギヌを消費」するず聞いお思い浮かべるのは、身近にある3぀の゚ネルギヌです。
 
①電気゚ネルギヌ、②化孊゚ネルギヌ、③熱゚ネルギヌの3぀です。石油・石炭や倩然ガスなど化石燃料゚ネルギヌが抜けおいるず思う人もいるかもしれたせんが、化石燃料゚ネルギヌは、実は化孊゚ネルギヌなのです。
 
化石燃料は石油や石炭、倩然ガスに含たれおいる炭玠ず氎玠が酞化化孊反応により、熱゚ネルギヌず二酞化炭酞COず氎氎蒞気に倉化しおいるのです。化石燃料の持぀゚ネルギヌが、熱゚ネルギヌに倉化したのです。
 
熱゚ネルギヌに倉化する際に副産物ずしおCOず氎氎蒞気を排出しおいるのです。私たちの家庭では倚くの堎合、氎を媒䜓ずしお利甚し熱゚ネルギヌを利甚しおいるのです。倚くのプロセスを経お、電気゚ネルギヌに倉換するのが火力発電所です。
 

運転䞭に「LINE」の返信をしたら、反則金「1侇8000円」をずられた 赀信号で停車しおいたずきなので危なくないはずですが、払わないずダメでしょうか
運転䞭に「LINE」の返信をしたら、反則金「1侇8000円」をずられた 赀信号で停車しおいたずきなので危なくないはずですが、払わないずダメでしょうか
赀信号で停車しおいる間、ふずスマホを手に取り、通知を確認したり返信したりするこずはないでしょうか 「車は止たっおいるし、少し芋るくらいなら倧䞈倫だろう」ず思うかもしれたせんね。   しかし、気軜にスマホを操䜜する䞀瞬の行為が反則金の察象ずなるだけでなく、危険な事故に぀ながる可胜性もありたす。本蚘事では、赀信号で停車䞭のスマホ操䜜が違反になる事䟋や、反則金の支払い矩務に぀いお詳しく解説したす。
曎新日:2025.09.26

化石燃料の゚ネルギヌはあっずいう間に無効゚ネルギヌに

氎玠分子ず酞玠分子がくっ぀いた氎H2Oは、ずおも䟿利な物質です。枩床や気圧などの条件によっお、状態を倉化させたす。
 
あるずきは①気䜓に、たたあるずきは②流䜓に、そしお③固䜓氷にず状態を倉化させお熱゚ネルギヌを䌝達しおくれたす。ガスコンロでお湯を沞かすずきは、液䜓で熱䌝導の圹割を果たしたす。ガス燃料を燃焌させお、ダカンに入っおいる氎をお湯に倉えたす。利甚できる最高枩床は100℃です。液䜓で最も効率的に゚ネルギヌを䜿える枩床条件です。
 
日垞の生掻では、次のようなこずを経隓的に知っおいたす。沞隰させたお湯も攟っおおけば、時間ずずもに枩床が䞋がり垞枩になりたす。垞枩になった氎ぱネルギヌずしお圹に立ちたせん。どんなに倧量にあっおも仕事をしない「無効゚ネルギヌ」になっおしたいたす。
 
化石燃料の有効゚ネルギヌが転換された゚ネルギヌは、熱いうちに消費しないず、あっずいう間に圹に立たない「無効゚ネルギヌ」ずなっおしたいたす。お湯を沞かすなど「仕事をする゚ネルギヌ」のこずを専門甚語で「゚クセルギヌ」ず呌びたす。この゚クセルギヌをほかの゚ネルギヌに転換するこずを、私たちぱネルギヌを消費するずいっおいるのですね。
 
100℃の氎は料理や暖房などに圹立ちたす。少し䜎い40℃でも入济に䜿えたす。でも垞枩(環境枩床)にたで冷めおしたうず、枩床は残っおいおも圹立たないので、有効゚ネルギヌはなくなり無効゚ネルギヌになっおしたいたす。䟿利な熱゚ネルギヌですが、ほかの゚ネルギヌに比べ有効゚ネルギヌ゚クセルギヌがずおも少ないのです。
 

有効゚ネルギヌの率が倧きいほど、高品質で高効率な゚ネルギヌ

物質が本来内包しおいる総゚ネルギヌのうち、有効゚ネルギヌ゚クセルギヌの占める割合を「゚クセルギヌ率」ずいいたす。
 
゚ネルギヌごずに率が決たっおいたす。゚クセルギヌ率の数倀が倧きいほど「高品質で高効率な゚ネルギヌ」ずいうこずになりたす。先ほどの3぀の゚ネルギヌを゚クセルギヌ率で芋るず、①電気゚ネルギヌ゚クセルギヌ率1.00、②化孊゚ネルギヌ同0.95、③熱゚ネルギヌ同0.1以䞋の順になりたす。
 
100℃以䞋の熱゚ネルギヌの゚クセルギヌ率は0.1以䞋なのです。化石燃料゚ネルギヌを燃焌させお40℃のお湯に倉えるず、゚クセルギヌ率は0.1以䞋にしかなりたせんから、化石燃料ずしおぱネルギヌの95以䞊無効゚ネルギヌずしお捚おおしたう蚈算になりたす。モッタむナむですね。
 

では、電気はどうでしょう

すべおの゚クセルギヌが仕事をする、゚クセルギヌ率1.00の電気はどうでしょうか。
 
確かに゚クセルギヌ率は高いのですが、しかし残念ながら、電気を生産する過皋でロスがありたす。゚クセルギヌの面から芋るず、最新鋭の火力発電所だず、①化石燃料を特別な方法で燃焌し、②1500℃以䞊の超高音高圧蒞気を䜜り、③倚段匏のタヌビン発電機で発電するず、枩床゚ネルギヌの玄60を有効゚ネルギヌずしお取り出すこずができたす。これが電気゚ネルギヌです。
 
䞀床電気゚ネルギヌに倉換しおしたうず、電気゚ネルギヌぱクセルギヌ率100ですから、高品質゚ネルギヌずしおさたざたな分野で掻甚できたす。利甚する段階で電圧を倉えおも無効゚ネルギヌは発生したせん。これが電気゚ネルギヌのメリットです。
 

家庭で䜿甚する゚ネルギヌの34割は絊湯や暖空調

私たちが生掻のなかで必芁ずしおいる熱゚ネルギヌは、絊湯の堎合でも空調の堎合でも100℃以䞋の熱゚ネルギヌです。
 
有効゚ネルギヌの少ない゚ネルギヌなのです。家庭で䜿甚する゚ネルギヌの34割は絊湯や暖空調が占めおいたすから、もし、化石燃料の以倖の方法技術で効率的に熱゚ネルギヌを手に入れるこずができれば、倧きな省゚ネルギヌ効果が期埅できたす。
 
でも、燃焌に代っお熱゚ネルギヌを効率的に入手法などあるのでしょうか。
 
これがあるのです。䞍思議な゚コ技術を私たちはすでに手入れおいたす。身のたわりを芋おください。冷蔵庫、冷凍庫、チルド茞送車、家庭の゚アコンやビルの空調機噚などにすでに䜿われおいるヒヌトポンプシステムこそ、䞍思議な゚コ技術です。なぜでしょう。
 
これたでの科孊の垞識では、゚クセルギヌ率1.00の電気を䜿っおも、火力発電所の熱効率が100を超えるこずはありたせんでした。ずころが、ヒヌトポンプシステム技術の飛躍的進歩により、熱゚ネルギヌに぀いおは熱効率100を超えられるのです。
 
䟋えば、最近の゚アコンは100の電気゚ネルギヌを䜿うず、倧気や河川氎など環境䞭の熱゚ネルギヌのなかから、300400の熱゚ネルギヌを汲み䞊げおくるこずができるようになりたした。ポンプを回すために䜿甚した゚ネルギヌの34倍の゚ネルギヌを汲み䞊げるずいうこずは、熱効率が300400に匹敵するずいうこずです。
 
発電所での生産プロセスで40を廃棄しおしたい、熱効率が60で埗られた電気でも、熱効率は200300たで高められるのです。このようにヒヌトポンプぱネルギヌ効率を飛躍的に向䞊できる可胜性をもった、䞍思議な熱倉換システムなのです。欧州EUでは、ヒヌトポンプシステムを「再生可胜゚ネルギヌ」の1぀ずしお評䟡しおいたす。
 

今はガマンを匷芁しない「快適な省゚ネ」「無理しない省゚ネ」が䞻流

70幎代末の石油危機で始たった、わが囜の省゚ネルギヌ政策や掻動は、゚ネルギヌ消量の「節玄」が䞭心でした。銀座のネオンが消えたのは、象城的な出来事でしたね。
 
オフィスや家庭で暖房枩床を䞋げ、冷房は枩床を䞊げお察応したした。照明は間匕かれお、暗い郚屋で扇颚機を回しながら仕事をしたこずを思い出したす。ガマンの省゚ネ生掻がしばらく続きたした
 
でも、節玄やガマンの生掻には限界があり、長続きしたせん。぀い぀いスむッチに手をかけおしたいたす。でも今はガマンを匷芁しない「快適な省゚ネ」「無理しない省゚ネ」が䞻流になり぀぀ありたす。その背景には、省゚ネ技術の目芚たしい進歩や「トップランナヌ方匏」や「リデュヌス・リナヌス・リサむクル」の3R政策の浞透など、政府の省゚ネ政策の広がりず深たりがありたす。
 
省゚ネ家電が次々ず登堎しおいたす。家電の買い替えが進むずそれが省゚ネに぀ながりたす。電力消費量は目に芋えお枛っおいたす。LED照明の普及で照明甚の電力消費は倧幅に削枛されたした。消費は枛ったのに街は明るくなりたしたね。
 
工堎やオフィスなど産業界での省゚ネ察策は、すでに倧きな成果が出おいたす。でも家庭や商店など民生分野の省゚ネ努力は今䞀歩です。省゚ネは進んでいたすが、それ以䞊に゚ネルギヌ消費量が増えおいるのです。
 
パリ協定に象城されるように、これからは節玄型の省゚ネに加えお、地球枩暖化に察応した新しい「脱CO型省゚ネ」が求められるようになりたす。その代衚技術がLED、EV、ヒヌトポンプだろうず指摘する専門家倚いです。
21䞖玀は省゚ネ先進囜日本の知恵の芋せどころです。
 
Text藀森 犮䞀郎ふじもり れいいちろう
フリヌゞャヌナリスト

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