更新日: 2022.01.05 家具・片付け
片づけの美学112 棚にボックスを並べてスッキリ収納|使いにくいのはどうして?
うまく使いこなせず、中身が不用品だらけだったり、ぎゅうぎゅうに詰まっていたり。逆に何も入っていないことも。実は、収納ボックスは、外から中身が見えない分、使いこなすのが難しい収納方法なのです。
棚に収納ボックスを並べる片づけ方法を、使いにくいなと感じている方のヒントになればと思います。
執筆者:奥野愉加子(おくの ゆかこ)
美学のある暮らし 代表
整理収納アドバイザー認定講師。(photo:キャラバンサライ)
奈良生まれ。大学では生活環境学部にて建築やインテリアを学び、英国インターンや建築設計会社勤務を経て、2011年より愛知県で結婚生活をスタート。長男出産後、夫の赴任で2年間のドイツ生活を経験。帰国後の現在は建築家デザインの家で暮らす、5歳と2歳の男児の母。子育てがひと段落したら、建築や暮らしに関連するような仕事をしたいと考え、「一般社団法人ハウスキーピング協会」の整理収納アドバイザーの資格を取得。認定講師として資格取得のための講座を定期的に主催している。
<美学のある暮らし>
目次
収納ボックス活用法(1) まだ入るくらい
ボックスの中は、パンパンまで入れてないでおきましょう。たくさん入れると、中のモノを取り出すのが大変になります。上から全部が見渡せるくらいの量が適切です。
モノを上下に重ねることもおすすめしません。下にあるモノが見えないし、取り出しづらいから探す時に困ります。薬や日用品など箱型のモノであれば、並べて入れるようにすると量も入りますし、探しやすいです。
もうちょっと何か入れたいなと思うくらいが使いやすいので、増やしすぎに注意してくださいね。
収納ボックス活用法(2) 同じグループだけ
ボックスの中に入れるのは、同じグループだけにしましょう。例えば、マスクだけ入れるボックス、文具だけを入れるボックスのように限定します。同じグループのモノだけが入っていれば、探し物が減ります。
時々しか使わないホチキスを使いたいとします。グループ分けができていないと、ホチキスの収納場所を覚えていないと見つかりません。しかし、文具ボックスに収納するルールが守れていれば、入れたことを覚えていなくても、ホチキスは文具ボックスの中に必ずあります。
このように、グループ分けを徹底していれば、個別の収納場所を覚えている必要がありません。収納ボックスに入れるモノは、食材や文具などグループとしてある程度の量があるカテゴリーがおすすめです。
収納ボックス活用法(3) 小分けにする
ボックスの中に、細かいモノを入れる場合は、小分けにして使いやすくしましょう。
例えば、裁縫道具やアクセサリーのような小さくて、数が多くなるカテゴリーです。小分けの方法は、カップくらいの大きさの収納グッズや小分け袋に入れるのがおすすめです。分けるだけで、とても便利になります。
袋に入れる場合は、内容を外側に書いておくと、さらに便利で見つけやすいです。収納グッズで分ける場合は、重ねすぎに注意してください。
収納ボックス活用法(4) ラベルをつける
収納ボックスをいくつか並べて置く場合は、ラベルをつけると見分けがつきやすくて便利です。ラベルは時々しか使わないモノが入っている時に最も活躍します。時々しか使わないと、何を入れているのか忘れてしまうからです。
使う頻度が低い人にも見つけやすくなるので、家族全員が使いやすくなります。家族の非協力を感じている場合にもおすすめです。ラベルは、「文具」などの大まかなタイトルだけでもよいですし、文具(ペン・のり・セロハンテープ)など具体的な表示でもよいと思います。
扉の中に入れる収納ボックスなのであれば、見栄えを気にする必要がないので、入っているモノの具体例をたくさん書いて、探し物ゼロをめざしましょう。ラベルは、はがしやすいシールが売っていたり、オシャレな感じで仕上がるラベルメーカーもあるので、好みで活用してみましょう。
収納ボックスの中はきれいがよい
スッキリ見える収納ボックス。ボックスの中までスッキリさせることで本当の力を発揮します。本当の力は、きれいに魅せられる+収納力バッチリ、なのです。
だから、使いこなせず中身がスカスカなんてことのないよう、役立ててあげてくださいね。
執筆者:奥野愉加子
美学のある暮らし 代表