更新日: 2022.01.24 その他暮らし

マイナンバーの仕組みは安心といわれているけど、悪用されることは本当にない?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部 / 監修 : 新井智美

マイナンバーの仕組みは安心といわれているけど、悪用されることは本当にない?
よく名前を聞くようになり身近になったマイナンバーですが、みなさんその仕組みについてどれくらい知っていますか?
 
「マイナンバーは個人情報」といわれますが、数字だけで個人情報になってしまうなんてピンとこないですよね。さらには個人情報を扱うマイナンバーの仕組みが本当に安全なのか、不安に思うこともあるのではないでしょうか。
 
この記事ではマイナンバーの仕組みとあわせ、悪用されたりしないのかといった安全面についても詳しく説明します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

新井智美

監修:新井智美(あらい ともみ)

CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員

CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員

聞くのは耳ではなく心です。
あなたの潜在意識を読み取り、問題解決へと導きます。
https://marron-financial.com

そもそもマイナンバーとは?

マイナンバー(個人番号)とは、日本に住民票を持つ人それぞれに割り振られた12桁の番号です。この番号はマイナンバー制度の目指す「便利な暮らし、より良い社会」を実現するために、社会保障・税・災害対策の3分野で個人の情報を確認するために使用されています。
 
以前の国の行政機関や地方公共団体では、それぞれの機関で別々の番号を使って情報を管理していました。しかしこれでは各種手続きや情報の確認をするのに時間がかかるなど、不便な実態があります。そこで上記の3分野だけで使用できる共通の番号を発行し、迅速で手間のかからないようにしたのがマイナンバーです。
 
しかし、複数の分野で使用できてしまう番号が流出してしまっても大丈夫なのでしょうか。マイナンバーの安全対策について以下にまとめましたので見ていきましょう。
 

マイナンバーの安全対策

マイナンバーはとてもプライバシーの度合いの高い情報を取り扱うため、きちんと安全対策がされています。それらは大きく、「制度面の保護」「システム面の保護」に分類されます。さらに詳しく説明していきましょう。
 

・制度面の保護

マイナンバーは法律によってその使用用途が厳格に決められています。マイナンバーを使用できるのは先ほど挙げた3分野に関する、決められた用途だけです。それ以外の目的でマイナンバーを収集すると重い罰則が科せられます。
 
また、マイナンバーを使用するには必ず本人確認が必要となっており、他人がなりすまして使用することはできません。さらにそれらの規則がきちんと守られているかについて第三者機関(個人情報保護委員会)が監視しており、マイナンバーが不当に扱われないような制度が整っています。
 

・システム面の保護

マイナンバーはただの12桁の数字であるため、制度によって正しく使われるよう守られてはいるものの、流出する可能性も否定できません。しかし万が一流出してもそれが直接個人情報に結びつかないよう、システム面での工夫がされています。
 
例えば、行政機関同士でマイナンバーを使って情報交換をする際は、直接マイナンバーを使わず暗号化された専用の符号を用います。これによりマイナンバーと実際の個人情報が結びつきにくくなるというわけです。また個人情報そのものは従来通り各機関で管理を行い、外へ流出することのないような仕組みをとっています。
 
このように、マイナンバーにはきちんと安全対策がなされています。不正に利用するのは難しく、安心して利用できると言えますね。
 

マイナンバーカードの安全対策

マイナンバーそのものだけでなく、マイナンバーカードにも複数の安全対策がされています。主なポイントは「他人は使用できない」「個人情報が入っていない」「すぐに利用停止できる」の3点です。ここから詳しく見ていきましょう。
 

・他人は使用できない

運転免許証などと同様に顔写真がついているため、対面でなりすまして使用することは難しくなっています。さらにオンラインで使用する場合でも暗証番号が必要となり、一定回数以上誤った番号を入力するとカードがロックされる仕組みになっています。
 

・個人情報が入っていない

マイナンバーカードは、カード自体に個人情報そのものは入っていません。あくまで個人情報は各行政機関が管理しているため、たとえカードを紛失したとしてもそれが直接個人情報流出にはつながらないようになっています。
 

・すぐに利用停止できる

もしマイナンバーカードが紛失・盗難にあっても、24時間365日体制でコールセンターへ連絡して即座に利用停止することができます。
 
以上のように、マイナンバーカードにもしっかりとした安全対策がされています。もちろん保管には十分気をつける必要がありますが、万が一失くしてしまったとしてもすぐに重大な情報漏えいにつながらないということはぜひ覚えておきましょう。
 

マイナンバーを正しく知って活用しよう

マイナンバーは新しくできた制度のため、まだまだその仕組みが一般に浸透していないというのも現状です。しかし、マイナンバーとマイナンバーカードの安全性については内閣府により保証されたものです。これらを正しく知り取り扱うことで、普段の生活はより便利で快適なものとなります。このような新しいものこそよく知り、役立てていきましょう。
 
【出典】
内閣府『マイナンバー制度について』
総務省『マイナンバーカードの安全性』
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 
監修:新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員

ライターさん募集