執筆者:馬場愛梨(ばばえり)
ばばえりFP事務所 代表
自身が過去に「貧困女子」状態でつらい思いをしたことから、お金について猛勉強。銀行・保険・不動産などお金にまつわる業界での勤務を経て、独立。
過去の自分のような、お金や仕事で悩みを抱えつつ毎日がんばる人の良き相談相手となれるよう日々邁進中。むずかしいと思われて避けられがち、でも大切なお金の話を、ゆるくほぐしてお伝えする仕事をしています。平成元年生まれの大阪人。
そもそもマイナポイント事業とは?
マイナポイントは、マイナンバーカードを持っている人を対象にしたポイント制度のことです。クレジットカードやQRコード決済など数ある「キャッシュレス決済サービス」の中から1つ選んで申し込んでおくと、チャージや買い物をした分のポイントが利用額に応じて貯まるしくみです。
2020年から始まった第1弾は、利用額の25%(上限5000円)がポイントとして還元されるものでした。今回新たに始まった第2弾は、第1弾よりさらに拡大し「最大2万円分」のポイントがもらえるというものです。
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マイナポイント事業「第2弾」の概要
マイナポイント第2弾で受け取れる「2万円分」の内訳は以下のとおりです。
(1)マイナンバーカードの新規取得+キャッシュレス決済
これは第1弾と同じ内容が継続しています。新しくマイナンバーカードを作成した人や、第1弾に申し込んだもののまだ5000円分のポイントをもらいきっていない人も「もらいそびれ」にならずに済みます。
すでに第1弾の特典を利用しきっている人は、(1)は重ねてもらうことができないため、第2弾の恩恵は最大で「(2)+(3)=1万5000円分」です。
(2)マイナンバーカードを健康保険証として利用できるよう申し込む
2021年から、マイナンバーカードを健康保険証として利用できるようになりました(※「マイナ受付」のステッカーやポスターが貼ってある医療機関や薬局のみ)。マイナポータル(行政手続きのオンライン窓口)のウェブサイト、もしくはセブン銀行のATMなどで手続きできます。
(3)公金受取口座を登録する
公金受取口座とは、年金・児童手当・所得税の還付金・各種給付金などを受け取るための口座のことです。1人1口座、マイナンバーとともにデジタル庁に登録することでマイナポイント付与の対象になります。
2万円のうち1万5000円分はまだもらえない
実は、第2弾のうち完全にスタートしているのは、第1弾と同じ内容の「マイナンバーカードの新規取得+キャッシュレス決済(5000円分)」だけです。
残りの「健康保険証としての利用(7500円分)」と「公金受取口座の登録(7500円分の登録)」は、2022年2月21日現在、まだポイント付与のための申請がスタートしていません。
健康保険証としての利用だけならすでに申し込めますが、公金受取口座については、まだ口座を登録するための手続きもできない状態です。総務省によれば、両者のポイント付与の申請を受け付けるのは2022年6月ごろからの予定とのことです。
まとめ
新たに始まったマイナポイント第2弾では、最大2万円分のポイントがもらえます。ただ、すべての特典を受け取れるようになるのはまだしばらく先になりそうです。
現時点でもマイナンバーカードを作る、キャッシュレス決済サービスでマイナポイント申し込みをする、健康保険証として利用できるよう申し込んでおくといった作業は進められますので、ポイントを受け取りたいなら準備しておくとよいでしょう。
自治体によっては、スマホの操作やウェブサイトを通した申し込みが難しい人向けにサポート窓口を用意している場合もありますよ。
出典
総務省 マイナンバーカードでマイナポイント ホームページ
総務省 マイナポータル「マイナンバーカードが健康保険証として利用できます!」
デジタル庁「公金受取口座登録制度」
執筆者:馬場愛梨
ばばえりFP事務所 代表