片づけの美学115 家族で趣味が違う。統一感のないインテリアがごちゃごちゃしてイヤ

配信日: 2022.03.01

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片づけの美学115 家族で趣味が違う。統一感のないインテリアがごちゃごちゃしてイヤ
自宅のインテリアを、好きなテイストにして楽しんでいる方は多いですよね。好きなモノに囲まれたお部屋は、安らぎの空間でしょう。統一感のあるインテリアは、ショップやSNSの世界のようかもしれません。
 
ただ、好みのテイストが家族で違っていた場合、風向きが変わってきます。それぞれが主張しあうデザインだった場合、統一感のない、ごちゃごちゃした感じになったり、モノが増えてゴミゴミした感じになったりすることもあるでしょう。そんな時は、どうすればよいのでしょうか。いくつか対応策をご紹介します。
奥野愉加子

執筆者:奥野愉加子(おくの ゆかこ)

美学のある暮らし 代表

整理収納アドバイザー認定講師。(photo:キャラバンサライ)
奈良生まれ。大学では生活環境学部にて建築やインテリアを学び、英国インターンや建築設計会社勤務を経て、2011年より愛知県で結婚生活をスタート。長男出産後、夫の赴任で2年間のドイツ生活を経験。帰国後の現在は建築家デザインの家で暮らす、5歳と2歳の男児の母。子育てがひと段落したら、建築や暮らしに関連するような仕事をしたいと考え、「一般社団法人ハウスキーピング協会」の整理収納アドバイザーの資格を取得。認定講師として資格取得のための講座を定期的に主催している。

<美学のある暮らし>

https://www.bigakurashi.jp

共生するか、すみ分けるか

家族で雰囲気の違うモノが好きな場合、ポイントは共存できるか、できないかということです。例えば、モノトーンの落ち着いた空間が好きな人と、北欧テイストのインテリアが好きな人が家族の場合。色合いを相談することで、同じ場所をそれぞれのテイストを取り入れた空間を作り出すことができるでしょう。このパターンだと、快適に共生ができそうです。
 
反対に、同じ場所を使うのが難しいこともあります。シンプルが1番、飾りは不要、という好みの方と、かわいいキャラクターが好きで、グッズをたくさん飾りたいという方が家族の場合。ちょっと共生は難しそうですね。共生するためには、お互いが許し合えないといけません。
 
一方が快適でも、他方が不満に感じるようなら、「すみ分ける」ことがおすすめです。この場所はシンプル、こっちの場所はキャラクター、といった具合に、空間ごとに雰囲気を切り替えるなどすることで、お互いに気持ちのよい空間を作っていきたいですね。すみ分けることで、モノでごちゃごちゃすることも少なくなるかもしれません。
 

広い世界と自分だけの世界

広い世界(空間)と自分だけの世界(空間)を作る「すみ分ける」もおすすめです。
 
例えば、モノトーンの落ち着いた空間が好きな人と、プラモデルが好きな人が家族の場合。空間の基本はモノトーンでまとめて、自宅のある一角でフィギュアを飾るという解決策があります。自分の趣味の世界を、1人で楽しみたい方・好みがマニアックすぎて家族の賛同が得られない場合などで使える解決策です。
 
お互い納得するために、話し合いが大切になります。
 

第3のテイストを採用してみる

家族が好きなテイストが、お互いに好みでない場合、まったく違う「第3のテイスト」を採用してみる方法はいかがでしょう。一緒に雑誌を見たり、インテリアショップや家具屋さんに行って、好きだなと思うモノを見せ合ってみると、楽しいかもしれません。
 
例えば、

●ダイニングはナチュラルな感じがよい
●玄関は観葉植物を置きたい
●ソファは黒がよい

など

よいなと思えるモノが近ければ、第3のテイストが定まってきます。第3のテイストを、リビングや玄関などの共有で使う場所に取り入れてみましょう。そうすれば、お互いの「ベスト」ではないかもしれないけれど、お気に入りの空間を一緒に作り出すことができるのではないでしょうか。
 

お互いに認める

相手が飾りたいモノ、デザインのテイストが好きではない時、直接的な言葉で表現していませんか? 例えば、「好きじゃない」や「えー!ダサい!」など。好きなモノをそんなふうに言われて、気分がよくないのは当然ですよね。
 
しかし、うそをつく必要はないと思います。ただ、「それが好きなんだね」そう言ってあげるだけで、空気はちょっと変わったりしませんか? 批判せず、認めてあげることで、空気を和らげていけたらよいなと思います。
 

違うテイストとともに暮らすこと

人と暮らすことは、自分では選ばないモノが増えていくことかもしれません。自宅のごちゃごちゃした感じを不満に感じている場合、家族のだれかが我慢するのではなく、お互い気持ちよく過ごせる方法を取り入れていけるとよいですね。
 
執筆者:奥野愉加子
美学のある暮らし 代表

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