更新日: 2022.03.04 家具・片付け

片づけの美学116 仮置きのつもりが、ずっと置いたまま。どうすれば片づく?

片づけの美学116 仮置きのつもりが、ずっと置いたまま。どうすれば片づく?
「仮置きのつもりが、長期間置いたままにしてしまう」というお悩みはありませんか? 
 
忙しいときや疲れたときなど、持ち帰った荷物の片づけができず、「取りあえず置いておく」というのは、誰にでもあることでしょう。
 
では、後から「片づける人」と「片づけない人」にはどんな違いがあるのでしょうか。
 
暮らしの意識を少し変えるだけで、置いたままにせず、片づけをする人になれるかもしれません。少しの変化で、「自宅はいつもキレイ」を目指してみませんか?
奥野愉加子

執筆者:奥野愉加子(おくの ゆかこ)

美学のある暮らし 代表

整理収納アドバイザー認定講師。(photo:キャラバンサライ)
奈良生まれ。大学では生活環境学部にて建築やインテリアを学び、英国インターンや建築設計会社勤務を経て、2011年より愛知県で結婚生活をスタート。長男出産後、夫の赴任で2年間のドイツ生活を経験。帰国後の現在は建築家デザインの家で暮らす、5歳と2歳の男児の母。子育てがひと段落したら、建築や暮らしに関連するような仕事をしたいと考え、「一般社団法人ハウスキーピング協会」の整理収納アドバイザーの資格を取得。認定講師として資格取得のための講座を定期的に主催している。

<美学のある暮らし>

https://www.bigakurashi.jp

置いてしまう理由を考えてみよう

まずは、置いたままで、片づけない理由を考えてみましょう。

(1)収納がいっぱいで、入れるところがない
(2)入れる場所が決まっていない
(3)置きやすい場所がある
(4)片づける習慣がない

などが考えられます。
 
原因を見つけることで、解決策が違ってきます。
「どうして置いたままにしてしまうのか」を、まず考えてみましょう。
 

(1)の場合:収納がいっぱいで、入れるところがない

置いたモノを片づける場所がなくて、そのままにしている場合は、収納の空きスペースを作るところから始めましょう。
 
まずは、収納の中身を全部出して、不要なモノがないかみてみましょう。
 
処分が苦手な方は、捨てるのではなく、別の場所に移動するだけでもOKです。例えば、ダイニングにモノを置いたままにしている場合なら、近くの収納を見直します。空きスペースが作れるか調べてみましょう。
 
収納は、追加でモノが入るくらいの余裕を残して使っていけるとよいですね。7~8割くらいの収納量になっていると、後からモノを追加するときも困りません。入れる場所があれば、置いたままにすることを避けられるのではないでしょうか。
 

(2)の場合:入れる場所が決まっていない

収納する場所が決まっておらず、なんとなく入れる感じになっていると、収納の中がゴチャゴチャになっていることも。
 
そうなると、追加でモノを入れても、ゴチャゴチャがひどくなるだけ、という思いから、置いたままにしてしまうこともあるでしょう。
 
モノは分類して収納しましょう。さらに、モノに合った収納アイテムを使うことで、便利に使えるように工夫してみましょう。
 
例えば、文具を入れる収納。細かいモノが多いので、細かい分類がおすすめです。よく使う文具はペン立てに。新品や時々使うモノは、小分けされたトレーが便利です。
 
収納するモノが決まれば、そのルールにそって、モノを返していけばよいだけです。忙しいときはそのままでよいけれど、余裕があるタイミングで分類をすれば、キープはそんなに難しくないと思います。
 

(3)の場合:置きやすい場所がある

つい置いてしまう便利な場所があると、モノは貯まりがちです。そんな場所がある場合、「置きづらい状態」にしましょう。
 
例えば、ダイニングテーブル。高さもちょうどよく、食事の後などにサッと取ることができるので、つい書類など置いてしまう場所です。テーブルの半分がモノ置きになっていることも珍しくありません。
 
もしもテーブルが壁とくっついているなら、テーブルを壁から離すだけで、置けるモノの量が減るかもしれません。飾り棚などもモノ置きになってしまいがちなので、大きな飾りを置くなど、置きづらい工夫を考えてみてください。
 

(4)の場合:片づける習慣がない

日常的に片づける習慣がない場合も、モノを置いたままにしてしまいがちです。夕食後や寝る前に5分だけ片づけるなどのルールを作ってみませんか?
 
短時間でも、部屋をきれいにすることで、意識が変わってくると思います。
 

仮置きをそのまま置いてしまう

忙しい日常を送っていると、仮置きをすることもあるでしょう。ただ、その中に大切な書類が紛れていることもあります。後から片づけるだけで、ミスや失敗も減り、自宅もきれいになります。
 
ぜひ置いたままにしてしまう理由を考えて、対策をしてみてください。
 
執筆者:奥野愉加子
美学のある暮らし 代表

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