更新日: 2022.03.25 その他暮らし

冬は車のエアコンを節約しなくてもガソリンが減らないって本当?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部 / 監修 : 新井智美

冬は車のエアコンを節約しなくてもガソリンが減らないって本当?
燃費が気になるからといって、冬場のエアコンを使わない人もいますが、果たして車のエアコンは燃費を悪くするのでしょうか。本記事では、車のエアコンは燃費を悪くするのか、仕組みなどを詳しく解説します。
 
A/Cスイッチとは何か、車の暖房の温度設定についてなども解説しますので、車の仕組みがよくわからない人は、ぜひ参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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新井智美

監修:新井智美(あらい ともみ)

CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員

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車のエアコンは燃費を悪くする?

車のエアコン(暖房)は、熱エネルギーを作って利用しているものではないため、燃費への影響はほとんどありません。社内環境を快適に保つために、エアコンは重要な機能の1つです。
 
寒い冬場にエアコンを使用したときに、燃費にどのような影響を与えるのでしょうか。まずは、車のエアコンの仕組みを正しく理解しましょう。
 

車の暖房は基本無料

車の暖房は、エンジンの熱で温まった冷却水の熱を利用しているため、燃費への影響はありません。
 
エンジンを使用すると、大量の熱が発生するため、冷ますために冷却水が使われます。そして、暖まった冷却水に風をあて、作り出された暖かい風が暖房となります。これが、車のエアコンの暖房の仕組みです。
 
本来なら、不要となるエンジンの熱を「再利用」しているので、車の暖房は基本無料で使えます。
 
ただし、夏場に冷房を使う場合は、車内の空気を冷やすためにコンプレッサーを動かす必要があります。暖房は基本無料ですが、冷房を使うと燃費が悪くなるため、夏に車のエアコンを使う際には注意が必要です。
 

A/CスイッチはOFFにすること

「A/Cスイッチ」とは、「AirConditioner」の略字であり、エアコンディショニングシステムのスイッチです。車の場合「送風機」を意味する場合が多く、A/CスイッチをONにすると、コンプレッサーが稼働します。
 
夏の場合は、空気を冷やすために、コンプレッサーを動かさないといけないため、A/CスイッチをONにしなくてはいけません。しかし、冬場に暖房を使用する場合は、A/CスイッチをONにしなくても構いません。
 
エンジンが動いていれば車内が温まるので、暖房機能のON・OFFのみで使えます。
 
ただし、車内と外の温度差が広がると、窓が曇りやすくなります。このようなときに、A/CスイッチをONにすれば、除湿機能が働いて窓ガラスの結露を防ぎます。冬の暖房は、必要に応じてA/Cスイッチを使い分けるようにしましょう。
 

車の暖房は何度に設定するとよい?

車の暖房は、冷房とは違い燃費への影響はありませんが、何度くらいに設定すればよいのでしょうか。冷房の場合は、A/Cスイッチを入れて使用するため、約25度前後にすると燃費がよいと言われています。
 
暖房の場合は、A/Cスイッチを使わないので、何度にしても燃費への影響は変わりません。ご自分が最適だと感じる温度に設定しましょう。
 

電気自動車は注意が必要

冬の暖房で気を付けなくてはいけないのが、電気自動車の場合です。電気自動車は、ガソリン車やディーゼル車とは異なり、冷却水の熱を利用できません。
 
電気自動車は、ヒートポンプ式の暖房装置が付いており、その機能を生かして車内を温めます。したがって、ガソリン車やディーゼル車と同じように暖房を使うと、蓄電池の消耗を早める可能性があるでしょう。
 
また、ガソリンと電気で動く、2つ以上の動力源を備えているハイブリッド車もあります。ハイブリッド車の場合、蓄電池が使えるときはエンジンを停止させていますが、暖房を使う場合、暖かい風を作るためだけにエンジンを回すことになります。
 
その結果、ハイブリッド車は夏の冷房よりも冬の暖房のほうが、燃費が悪いケースもあるでしょう。
 

冬のエアコンはA/Cスイッチに気を付けよう

一般的なガソリン車やディーゼル車の場合、冬に暖房を使っても燃費への影響は心配ありません。ただし、A/CスイッチをONにすると、燃費が悪くなるため注意が必要です。暖房はA/CスイッチをONにしなくても使えるので、基本的にはOFFにしましょう。
 
冬場のA/Cスイッチは、除湿機能として、必要なときだけに使うように心がければ、ガソリンを無駄に使うこともないでしょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 
監修:新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
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