更新日: 2022.05.21 子育て
私立中学校に子供を通わせている親はどのくらい学費を払っているの? 公立中とどのくらい違う?
この記事では公的な資料をもとに、私立中学校へ進学させている方がどれくらいの学費を払っているか紹介します。さらに、公立中学校へ進学させた場合の学費も紹介します。子供の進路でお悩みの方は参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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子供を私立中学校へ進学させた場合の学費
中学校の学費は、文部科学省が発表している「子供の学習費調査」を参考にすれば把握できます。子供を私立中学校へ進学させた場合にかかる学費は次の通りです。
・私立中学校の学費
「子供の学習費調査」によると、平成30年度における私立中学校の学校教育費は107万1438円/年、学校給食費は3731円/年です。平成28年度における私立中学の学校教育費は99万7435円/年、学校給食費は8566円/年であるため、学校教育費は103万円/年程度、学校給食費は6000円/年程度と考えてよいでしょう。
ちなみに、平成30年度における学校教育費の内訳は、上から順番に授業料42万8574円/年、学校納付金など30万5130円/年、通学関係費1万4765円/年などとなっています。
いずれにせよ、子供を私立中学校へ通わせると103万6000円/年程度がかかります。
・忘れてはならない学校外活動費
学費を広義でとらえますと、学校外活動費も含みます。「子供の学習費調査」によると、平成30年度における私立中学校の学校外活動費は33万1264円/年、平成28年度における学校外活動費は32万932円/年です。
子供を私立中学校へ進学させますと、32万6000円/年程度の学校外活動費がかかります。
平成30年度における学校外活動費の内訳は、補助学習費22万346円/年、その他の学校外活動費11万918円/年です。
・私立中学校の学費は136万円/年程度
以上をまとめますと、私立中学校の学費は平成30年度140万6433円/年、平成28年度132万6933円/年となります。私立中学校の学費は136万6000円/年程度といえるでしょう。
私立中学校と公立中学校の学費を比較
子供を公立中学校へ進学させた場合、どれくらいの学費がかかるのでしょうか。
・公立中学校の学費
「子供の学習費調査」によると、平成30年度における公立中学校の学校教育費は13万8961円/年、学校給食費は4万2945円/年です。私立中学校よりも学校教育費は93万2477円/年少なく、学校給食費は3万9214円/年多いといえます。
・公立中学校の学校外活動費
「子供の学習費調査」によると、平成30年度における公立中学校の学校外活動費は30万6491円/年です。私立中学校よりも1万9748円/年少なくなっています。学校外活動費は、私立中学校と大きく変わりません。
・私立中学校との差額は91万円/年程度
以上をまとめますと、学校外活動費を含む公立中学校の学費は48万8397円です。学校外活動費を含む公立中学校の学費は、私立中学校よりも91万8036円/年少なくなっています。同じ学費が3年間続くと仮定しますと、公立中学校の学費は275万4108円少ないといえます。
私立中学校への進学は学費も踏まえて検討
私立中学校の学費は、公立中学校よりも年間で91万円程度高いといえます。教育方針が明確で学習環境が整っている中学校が多いなどのメリットはありますが、学費の差は決して小さくありません。
中学校卒業後は、高校・大学などの学費もかかります。子供や保護者の希望はもちろん重要ですが、今後、必要になる学費もしっかりと見据えておく必要があるといえるでしょう。
出典
【文部科学省】平成30年度子供の学習費調査結果の概要
【文部科学省】平成28年度子供の学習費調査結果の概要
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部