更新日: 2022.05.24 その他暮らし

【二拠点生活】高年収でなくてもデュアルライフは実現できる? 費用を抑える制度を紹介

執筆者 : 丸山希

【二拠点生活】高年収でなくてもデュアルライフは実現できる? 費用を抑える制度を紹介
リモートワークや週休3日を導入する企業が増えてくるとともに、働く人の暮らし方に対する意識も変化しています。そこで、二拠点生活を意味するデュアルライフも注目されており、最近では富裕層のみならず一般層にまで浸透してきています。
 
本記事では、デュアルライフを実現するためにかかる費用と、抑える方法を紹介します。ライフワークバランスを見直したい人は、参考にしてください。
丸山希

執筆者:丸山希(まるやま のぞみ)

2級ファイナンシャルプランニング技能士

デュアルライフとは

デュアルライフとは、生活拠点を2つ持つ暮らしのことです。仕事があるときは市街地で暮らし、週末になると田舎に移動することが一般的です。そのため、市街地から交通の便が良い地域が2拠点目として選ばれやすいでしょう。
 
拠点を分けることで、仕事とプライベートのオンオフを切り替えしやすくなり、仕事も趣味も自分の興味があることを優先しやすいのが特徴です。
 

デュアルライフにかかる費用

デュアルライフでは、2拠点目の費用が追加でかかってきます。プラスされるであろう、具体的な費用の一例を見ていきましょう。

・家賃
・交通費
・光熱費

家賃は2件分かかる他、移動の度に交通費が必要になってきます。2拠点間が長距離である場合は、交通費が高額になるため、注意が必要です。また、光熱費は使用した分を支払うイメージですが、基本料金は2拠点分かかります。そのほかにも、寒い地域だと冬場の光熱費が高額になることも珍しくありません。
 

デュアルライフにかかる費用を抑える方法

高収入ではなくてもデュアルライフを実現させるためには、かかる費用を抑える必要があります。具体的な方法を2つ紹介します。
 

デュアルライフに対する支援制度を導入している地域を選ぶ

地域によっては、デュアルライフによる滞在者の支援制度を設けている場合があります。今回は、石川県小松市を例にどれくらい補助金がもらえるのかを見ていきましょう。
 
【図表1】

図表1

出典:石川県小松市「こまつデュアルライフ支援制度」より筆者作成
 
支援制度を受けるためには、市内の賃貸住宅で3ヶ月以上の賃貸借契約があることや市税等の滞納がないこと、移住などを目的とした市政の情報発信に協力することなどの条件を満たす必要があります。
 

お試し移住してみる

現在は市街地で仕事をしたいけど、ゆくゆくは田舎に住みたくてデュアルライフを検討する人も少なくありません。いきなり2拠点分の生活費を負担するのは精神的にも不安になるかもしれませんので、まずは、お試し移住制度を導入している地域に短期間住んでみるのもおすすめです。
 
北海道ニセコ町では、町内のホテルやゲストハウスなどの宿泊施設で長期滞在プランを用意しています。10日~3ヶ月間宿泊できるタイプがあるため、旅をするような感覚で時間をかけてデュアルライフを試してみるのに向いているでしょう。
 
その他にも島根県飯南町では、1週間から1ヶ月の期間お試しで移住することができます。短期間でリアルな田舎暮らしを体験することができ、今後の生活がイメージしやすくなるでしょう。
 

費用を抑えてデュアルライフを実現させましょう

今や、デュアルライフは富裕層の娯楽ではなく、将来移住を考える人やプライベートを充実させたい一般層にも需要があります。かかる費用を抑えることで、負担も少なく気軽に試しやすくなるでしょう。
 
住みたい自治体が決まっている人は、地域にデュアルライフで利用できる制度がないか調べてみることも有効です。ぜひ、自分に合ったデュアルライフを楽しんでください。
 

出典

国土交通省 全国二地域居住等促進協議会
石川県小松市 こまつデュアルライフ支援制度
北海道ニセコ町 ニセコ生活体験「ちょっと暮らし」
島根県飯南町 飯南町お試し暮らし住宅で田舎暮らしを体験!
 
執筆者:丸山希
2級ファイナンシャルプランニング技能士

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