更新日: 2022.05.28 子育て

子育て世帯が家計の見直しをするとき、削らないほうがいい項目とは?

子育て世帯が家計の見直しをするとき、削らないほうがいい項目とは?
結婚して世帯をもつようになると、お金の出入りを把握して家計を適切に管理する必要が出てきます。さらに、子どもを育てているときは、目の前の出費だけでなくこれから先のことも考えて、計画的にお金を使っていかなければなりません。
 
そのためには、定期的に家計を見直すことが大切ですが、無理に削らないほうがいい項目もあるのです。それでは、どのような点に注意して家計の見直しをすればよいでしょうか。本記事では、子育て世帯が家計を見直しするとき、削らないほうがよい項目と理由についてご紹介します。
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子育て中は家計の支出が徐々に増加していく時期

世帯ごとの家計は、夫婦の働き方や家族の人数、子どもの年齢などによって変化します。働き方を変えることで世帯収入が増えたり減ったりしますし、家族が多ければ食費などのさまざまな支出が多くなります。また、暮らし方によっても、支出が増減するでしょう。
 
このように、子どもが生まれると家計の支出は増えていくので、子育て中は特に支出が多くなる時期だといえます。
 

子育て世帯で支出が増大するものとは?

それでは、子育て中に増えていく支出には、どのようなものがあるのでしょうか。

・教育費
・貯蓄(学費)
・食費
・被服費
・娯楽費
・通信費
・医療費
・交際費

それぞれの項目について、詳しくみていきましょう。
 
最初にあげられるのは、教育費です。学費や習い事の費用、学校で使う道具、制服など、買わなければならないものが多くあり、また、高校・大学と進学するにつれて支出が増えていく家庭は多いでしょう。
 
そこで、忘れてはいけないのが、学費のための準備です。受験や進学で高額な学費が必要になるので、早いうちから少しずつ準備を増やしていく必要があります。
 
そして、子どもが成長すると、食べる量、種類も多くなっていくので、食費も増えていきます。また、大きくなるにつれて、その都度必要な衣類をそろえるための支出も多くなり、子どもと遊ぶための娯楽費なども必要です。さらに、病気やけがのための医療費や、子育てを通じての交際費や通信費も増えていくでしょう。 

子育て世帯は定期的な家計の見直しが必要

子育て中は、子どもが成長していくステージに応じて必要な出費が変わっていきます。スポーツや芸術などの習い事にお金をかける時期もあれば、塾など勉強のための出費が増える時期もあります。また、子どもの人数が増えることで、どこに重点を置くかも変わっていくでしょう。
 
将来のための貯蓄も増やしながら安定した家計を保っていくためには、定期的な家計の見直しが大切です。子育て世帯が家計を見直す際の重要なポイントについて、次をみていきましょう。
 

子育て世帯の家計を見直すときに削らないほうがいい項目とは?

家計の見直しでは、不要な支出を減らし必要な項目に予算を配分します。収入と支出のバランスをとるためには、無駄な支出をできるだけ減らす必要がありますが、支出が増えていく子育て世帯は、どの項目を減らすか迷ってしまう方が多いのではないでしょうか。
 
出費が多くなりどうしても収支が合わない場合は、項目を減らしやすい項目や今すぐに必要でない項目を削ってしまいがちです。そこで、子育て世帯の場合は、次の2項目を無理に減らしすぎないよう注意しましょう。

食費

将来の教育費

 

食費を削らないほうがいい理由

支出を減らすために食費を削る方法は、一見効果的にみえますが、食費は変動費のため得られる効果が分かりづらく、効果があったとしても一時的なものなので、あまり効果的とはいえません。
 
量を減らしたり、安い食材ばかりを使用したりすると、食事の楽しみが損なわれてしまいます。また、節約のことばかり考えていたり、安い店を探し回ったりするのは、疲れやストレスがたまるでしょう。何より、子どもには栄養たっぷりのおいしい食事を食べてもらいたいものです。
 
このようなことから子育て世帯は特に、家計の見直しで食費を削るのではなく、他の項目を見直すほうが安全でしょう。
 

将来の教育費を削らないほうがいい理由

教育費は、子どもの将来への投資といえます。子どもの将来に関わることなので、できるかぎり削りたくないと考える家庭は多いでしょう。
 
しかし、高校・大学と進学するのに、高額な学費が必要になります。将来の学費を早い時期から少しずつ貯蓄しておかず、受験を迎える頃になっていきなり費用を用意するのは、平均的な収入の世帯にはまず困難でしょう。
 
そこで、学資保険にまだ加入していないのであれば、加入の検討をおすすめします。すでに加入している方で支払いが少しきついと感じていれば、解約しなくて済む程度の積立額に変更するかなど見直してみましょう。
 
また、削らないほうがいいのは「将来の教育費」なので、子どもの希望に応じてたくさんの習い事をさせる、欲しいものを買ってあげるなど目先の支出はしていないか見直してみましょう。
 
そして、将来の教育費がいくらかかるのかは、子どもとよく話し合うことが大切です。子どもがどの進路や将来を希望しているかを聞いて、この先かかるお金を定期的に見積もりましょう。
   

子育て世帯は将来を見越した計画を立てることが大事

定期的な家計の見直しをすることで、将来にわたって安定した生活を送れます。ただし、やみくもに支出を減らすのではなく、子どもの将来のことを考えた計画を立て、本当に必要な支出を守りながら、より安定した生活を送れるよう工夫していくことが大切です。
 
子育て世帯は育児や家事で大変でしょうが、家族の将来のために一度家計を見直し、将来の計画を立てて、無理のない節約や貯蓄から始めてみましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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