「ぎりぎりいけるか・・」「ガリッ」無理やり車をだしたらこすってしまった・・どうしよう

配信日: 2018.03.25 更新日: 2019.01.10

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「ぎりぎりいけるか・・」「ガリッ」無理やり車をだしたらこすってしまった・・どうしよう
自分の家の前に、近隣の人が勝手に車を止めてしまって迷惑したことはありませんか?

友人が車で遊びに来た時などは、車を止める場所がなくて一時的に止めさせてもらうこともあるかもしれません。でも、家の周辺の道が狭いと、「自分の車が出せない!」と困る人が出てきてしまいます。

今回は、Eさんのケースを参考に、近隣住民の駐車に関するトラブルをみてみましょう。
FINANCIAL FIELD編集部

Text:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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石垣美帆

監修:石垣美帆(いしがき みほ)

弁護士

中央大学法科大学院卒業後、弁護士登録。原子力損害賠償紛争解決センターでの勤務経験を持つ。「幸せになるお手伝いをする」をモットーに日々邁進中。お客様のご相談を受けるに際し、「共感力」を大切にしています。

自宅前に勝手に駐車されたEさん。無理やり自分の車を出したら「ガリッ」…

Eさん(男性・会社員)は昨年、念願のマイホームを買いました。家には愛車が1台止められるだけの駐車場もついています。
 
都心に建てたため周辺の道も狭く、広々としてはいませんが、念願の土地にマイホームを構えることができて満足しています。
 
Eさんは通勤で車を使っています。朝、いつも通り車を出そうとしたら、自宅の前によその車が止めてありました。
 
「まじか…」Eさんはつぶやきました。向かいの家は息子夫婦が訪れると、必ずEさんの家の前に車を止めます。止められているのは休みの日が多かったのですが、今日は平日なのに駐車しています。 
 
しばらく考えたEさんでしたが、朝の早い時間だったことと、自分も以前何度か自宅の前に友人の車を止めたことがあり、チャイムを鳴らすのははばかられました。
 
「ぎりぎりいけなくもないか…」Eさんは意を決して、車を出しました。よしよし、大丈夫そうだな―そう思ったのもつかの間です。「ガリッ」嫌な音がしました。
 
慌ててEさんが車の外に出ると、案の定、Eさんの車は向かいの車に傷を作っていました。
 

このようなケースの場合、Eさんの全額賠償になるのでしょうか?東京桜橋法律事務所の石垣美帆弁護士にお伺いしました。

通常、違反を犯していない駐車または停車中の車両にぶつけた場合、過失割合はぶつけた車100、駐停車中の車0となります。
 
ただし、今回のようにぶつけられた車が、駐車違反だった場合、Eさんの過失割合が100%となることはないと考えられます。
 
ただし、一般的に、今回のようなケースでも、Eさんの過失割合が50%を下回ることはないと考えられます。
 
また、近所で、ちょっとした接触事故であったとしても、きちんと警察を呼んで、事故証明をとることをお薦めいたします。
 
事故証明をとることで、保険の対象となり、ぶつけられた人との交渉を保険会社に任せることができますので、トラブルを避けるもとになります。
 
Text:FINANCIAL FIELD編集部
監修:石垣 美帆(いしがき みほ)
弁護士
中央大学法科大学院卒業後、弁護士登録。原子力損害賠償紛争解決センターでの勤務経験を持つ。「幸せになるお手伝いをする」をモットーに日々邁進中。お客様のご相談を受けるに際し、「共感力」を大切にしています。

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