更新日: 2022.06.24 その他暮らし

「ボーナス」が多い職種って?みんなはいくらもらってる?

「ボーナス」が多い職種って?みんなはいくらもらってる?
そろそろ夏のボーナスが支給される時期が近づいてきました。ボーナスはいくら支給されるのか気になる人も多いでしょう。また、他の人はどれくらいもらっているのかも気になるところです。
 
そこで、今回は厚生労働省の毎月勤労統計調査やdodaのアンケート調査を基に業界別、企業規模別、年齢別、職種別にボーナスの支給金額を比較してみましょう。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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業界別のボーナス支給額


厚生労働省の毎月勤労統計調査を基に2021年の夏のボーナスと冬のボーナスを比較しますと、夏のボーナスと冬のボーナスの金額差がほとんどない業界も一部ありましたが、多くの業界では支給額に差がありました。全ての業界におけるボーナスの平均支給額は夏が38万268円、冬が38万787円と冬のほうが夏よりやや多い結果でした。
 
しかし、業界ごとに事情は異なっており、夏のボーナスのほうが多い業界と冬のボーナスが多い業界があります。夏のボーナスと冬のボーナスの金額差がほとんどない業界がある一方で、約10万円の金額差がある業界もありました。
 
夏と冬のボーナスの金額差は、最も少ない業界が不動産・物品賃貸業の11円、金額差が最も多い業界は鉱業・採石業等の10万304円でした。また、全業界の中でボーナスの支給額が最も多いのは電気・ガス業で夏と冬の合計が166万2501円、ボーナスの支給額が最も少ないのは飲食サービス業等で夏と冬の合計が10万3174円です。業界によってボーナスの支給額は大きく違うことが分かります。
 

・企業規模が大きいほどボーナス支給額は多い

ボーナスの支給額は企業の規模によっても異なりました。夏と冬のボーナスの合計支給額は5~29人の企業では53万8268円だったのに対し、500人以上の企業では125万7900円でした。30人以上の企業の平均支給額は夏と冬の合計で88万2718円となっており、ボーナスの支給額は企業の規模に比例して多くなる傾向です。
 

ボーナスの支給額は年齢に比例して多くなる

求人情報・転職サイトのdodaが1万5000人を対象に行ったボーナスに関する調査によれば、ボーナスの平均支給額は年齢が上がるほど多くなる傾向がありました。
 
夏と冬のボーナスと決算賞与などその他のボーナスの合計金額は20代が62万8000円だったのに対し、30代は96万2000円、40代は104万円、50代は123万3000円でした。20代と30代の金額差は33万4000円と最も大きくなっています。30代と40代の金額差は7万8000円で40代は支給額が100万円を超えました。40代と50代の金額差は19万3000円となっています。
 

専門知識やスキルが求められるほどボーナスの支給額は多い


ボーナスの支給金額が最も高い職種は1位が内部監査の177万1000円、2位が法務・知的財産・特許の166万円、3位が研究開発・R&D(IT・通信)とMRの164万9000円という結果になりました。
 
内部監査は企業の不祥事を防止し、業務の効率化や売上向上を目的とし、経営活動にアドバイスを行います。法務は契約書作成など企業内における法的手続きを行う部門、知的財産・特許は知的財産権を取得するための出願などを行う部門です。
 
研究開発・R&Dは新製品を生み出すための基礎研究や研究結果に基づき製品化を進める仕事を行います。MRは医師や薬剤師に対して自社の薬を販売するとともに、品質、有効性、安全性の情報を提供する仕事です。いずれの職種も従事するためには高い専門知識やスキルが必要とされます。
 

ボーナスの支給額は業界・企業規模・年齢・職種によって左右される

ボーナスの支給額は業界の事情・企業規模・年齢・職種によって差が出ることが分かりました。特に業界ごとにボーナスの支給額は大きく異なります。また、夏と冬のボーナス支給額は異なっている業界が多く見受けられました。一般的には企業規模が大きいほど、年齢が高くなるほど、専門スキルが必要とされるほどボーナスは高くなる傾向です。
 

出典

厚生労働省 毎月勤労統計調査令和3年9月分結果速報等
厚生労働省 毎月勤労統計調査令和4年2月分結果速報等
doda 職種や年代でボーナス・賞与はどう変わる?ボーナス平均支給額の実態調査【最新版】(冬・夏、年代別、職種別)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部