2023年度大学入学共通テストの日程が決定。出願期間や検定料などチェック！

2022年6月1日、「令和5年度大学入学者選抜実施要項」が公表されました。2023年（令和5年）1月14日（土）および15日（日）に、3回目となる大学入学共通テスト（以下、共通テスト）が実施されます。
 
出願時期、検定料、共通テスト利用入試などについてまとめました。

出願から試験日までのスケジュール

大学入学共通テストは、国公立大学に入学するためには必須の試験（マークシート方式）です。その後、各大学の個別試験を受けます。
 
では、共通テストを受けるまでのスケジュールを確認しましょう。
 

■出願

出題の具体的な手続き、大学入学共通テストの実施に関する細目等を記載した受験案内の配布は、2022年9月1日（木）から行われます。
 
高校によっては、「受験案内」を見ながら書類の書き方や検定料の払込方法を含めた手続きについて、説明会を実施するところもありますので、共通テストを受ける方は必ず参加しましょう。
 
出願期間は、2022年9月26日（月）から10月6日（木）までです。試験日は2023年1月14日（土）および15日（日）ですが、出願日はずっと前です。忘れずに出願しましょう。
 
出願方法は、2023年3月に高等学校または中等教育学校を卒業見込みの生徒は、志願票に検定料受付証明書を添え、在学している学校の校長を経て、郵送で大学入試センターに提出します。
 
なお、検定料の払込期間は2022年9月1日（木）から10月6日（木）までです。検定料は早めに払い込みましょう。成績の通知を希望する生徒は、成績通知手数料も併せて支払います。
 

■出願から試験まで

出願受理をした入学志願者については、2022年10月下旬までに確認はがきを送付し、志願票記入事項の登録内容について確認を求めます。10月下旬までにはがきが届いているか忘れず確認しましょう。
 
出願受理をした入学志願者には、受験票などが12月中旬までに大学入試センターから送付されます。　
 

■試験日

共通テスト実施期日は2023年1月14日（土）と15日（日）です。
 
疾病や負傷等やむを得ない事情で本試験が実施できない者には、追試験が行われます。追試験日は、2023年1月28日（土）と29日（日）です。
 
また、雪や地震等の災害、そのほかの特別な事情によって本試験が実施不可能、または完了しなかった場合には、実施できなかった試験分について再試験が行われます。再試験日は追試験日と同じく、2023年1月28日（土）と29日（日）です。
 

検定料

検定料は、3教科以上を受験する場合は1万8000円、2教科以下を受験する場合は1万2000円です。検定料はあくまでもセンター試験のみの受験料です。私立大学の共通テスト利用入試や、国公立の二次試験（1万7000円）には、別途受験料がかかりますので注意してください。
 
国公立大学を受験する生徒は、私立大学3校などの複数校を併願するのが通常です。私立大学の受験料を節約する方法として、共通テスト利用入試があります。
 
共通テスト利用入試とは、原則、共通テストの成績のみで合否が決まる受験方法です。共通テストの成績提供は、2月6日以降に行われます。
 
私立大学の個別試験の受験料が1大学1学科あたり、3万～3万5000円なのに対し、共通テスト利用入試では1万5000～2万円ですみます。また、遠方の私立大学の個別入試を受けると交通費や宿泊費もかかりますが、共通テスト利用入試を活用すればこれらも節約できます。
 
自治体等の制度も調べてみましょう。東京都独自の制度として、低所得世帯向けに受験生チャレンジ支援貸付金があります。塾代20万円以内、受験料8万円以内まで無利子で貸し付けを受けられ、入学すれば返済免除になります。
 
民間では、低所得世帯向けに認定NPO法人キッズドア基金のゴールドマン・サックス大学受験給付型奨学金（進学準備金5万円、合格金10万円）などがあります。経済的に厳しいご家庭はこのような制度を上手に活用しましょう。
 

共通テストの成績を知りたい

出願時の入学志願者本人からの申し出に基づく成績通知は、4月3日（月）以降に送付されます。成績通知手数料は800円です。検定料と併せて納付してください。
 

出典

独立行政法人 大学入試センター　ホームページ（令和 5 年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト実施要項）
東京都福祉保健局　受験生チャレンジ支援貸付事業
認定NPO法人キッズドア基金　ゴールドマン・サックス大学受験給付型奨学金 募集開始
 
執筆者：新美昌也
ファイナンシャル・プランナー。