更新日: 2022.07.29 暮らし

物価高騰がひとり親家庭の生活を直撃。みんなはどう対応しているの?

物価高騰がひとり親家庭の生活を直撃。みんなはどう対応しているの?
総務省は2022年6月24日、5月分の消費者物価指数を発表しました(※1)。総合指数は前年同月比2.5%増となっています。「食料」は4.1%増で、うち「生鮮食品」は12.3%増と大きく増えています。その中でも「生鮮野菜」は13.1%増となっており、野菜の値上げが顕著です。
 
また、「光熱・水道」は14.4%増で、10大費目指数の中で最も増加しています。特に、「電気代」は18.6%と前年同月比で2割近く上昇しており、真夏でエアコンをつけざるを得ない状況下で、電気代の上昇は生活を圧迫しています。
 
FINANCIAL FIELD編集部

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ひとり親家庭の9割以上が値上げを実感

このような物価高騰の中、約半数が相対的貧困状態にあるとされるひとり親家庭では、さらなる経済的困難を抱えています。
 
ひとり親家庭を対象としたフードバンク事業「グッドごはん」を運営する認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパンが、利用者に対し実施した、「物価高騰に対しての意識および行動に関する調査」の結果から、ひとり親家庭の現状を見ていきます(※2)。
 
2022年に入り、日常生活で食品・日用品・サービスの値上げを実感しているか尋ねたところ、78.8%が「実感する」、15.5%が「やや実感する」と回答し、合わせて94.3%がさまざまなモノの値上げを実感していると回答しました。
 

生鮮食品の値上げがひとり親家庭の生活を直撃

値上げを実感する品目について聞いたところ、「生鮮食品」が76%にのぼり、「パン」「日用品」(49%)に対し27ポイントの差をつけ、圧倒的に多い結果に。他には「冷凍食品」(35%)、「インスタント麺」(34%)、「牛乳・乳製品」(33%)などが挙げられました。
 
食品の値上げにより、「玉ねぎが高く、カレーを作る頻度が減った」「パンが値上がりしたので、半額になっている時間に買う」「麺類の価格が上がり、子どもたちに説明して頻度を減らした」などと言った声が寄せられました。値上がりした食品を避け、工夫して食事をしている様子が見てとれます。
 
必要なものが値上がりしていた場合の対応方法については、「購入の頻度を減らす」(53%)、「購入を控える」(44%)、「より価格の低いものに変える」(42%)といった対応が多いようです。
 
物価高騰を受け、現在減らしている出費で最も多いのは「食費」(74%)、「娯楽費」(61%)が特に多く、「日用品」(43%)、「光熱費」(35%)が続きました。
 
食費を減らすために、「子どもには給食でおかわりをしてきてもらう」「野菜が高く、素のラーメンになる」「おかずをつくるよりも100円ショップのレトルトをご飯にかけて食べる」などの対応をしていることがわかりました。
 

ひとり親家庭の収入はコロナ前より減少し、生活はさらに苦しく

「グッドごはん利用者」に向けた世帯年収の調査を見ると、ひとり親家庭では年収「100万円未満」が2019年調査時の11%から23%に、「100万円〜200万円未満」が36%から31%となり、世帯年収200万円未満が47%から54%と、多くの世帯がコロナ前よりさらに収入が減っていることがうかがえます。
 
ひとり親家庭では、もともと少ない世帯収入がさらに減っており、食品や日用品、光熱費など生活に必須なものの値上げは、家計に大きな影響を与えているようです。
 
フリーコメントを見ると、「お肉やお魚の回数を減らしていて、子供にお肉ないの?と言われた」「初期費用が高く、サッカーの習い事がさせられない」「母は水のみがほとんど」といった切実な声が寄せられ、物価高騰の影響でこれまで以上に苦しい状況にいることがうかがえます。
 
国は、これまで給付金などの施策を行ってきましたが、さらに、安定した就業機会の提供や、賃金の底上げに繫がる施策の検討が望まれますね。
 

出典

※1:総務省「2020年基準 消費者物価指数 全国2022年(令和4年)5月分」
※2:認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパン【アンケート】物価高騰がひとり親家庭の生活を直撃「給食を2,3人前食べてきてもらって、夕食は一品またはゼロ」

 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部 

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