更新日: 2022.07.31 子育て
子どもの「スマホデビュー」平均は何歳から?本体や月額はいくら?
そこで、この記事では内閣府が公表した調査結果をもとに、子どものスマートフォンの利用状況についてくわしく説明していきます。また、子どもにスマートフォンを持たせる場合、どのぐらいの費用が必要なのかも解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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「スマホデビューは中学生」という家庭が多い
内閣府が発表した「令和3年(2021年)度 青少年のインターネット利用環境実態調査」によると、小学生・中学生・高校生の95%以上が何らかの機器でインターネットを利用していると答えています。インターネットに接続する機器をみると、70.4%の子どもがスマートフォンを利用し、次いで61.2%の子どもがゲーム機を利用していることが分かりました。
子どもが通学する学校種ごとにスマートフォンの使用状況をみると、小学生が40.2%、中学生が74%、高校生が98.5%となっています。このことから、中学生のうちにスマートフォンを利用する人が増え、高校生になるとほとんどの人がスマートフォンを利用しているということが分かります。なお、調査からスマートフォンの契約者や所有者は分からないため、「スマートフォンを利用している」と回答した子どもの中には、親のスマートフォンを借りているだけという人もいるかもしれません。
多くの子どもが友だちとの連絡や娯楽に使用
子どもにスマートフォンなどを利用して何をしているのか尋ねたところ、スマートフォンを利用する子どもの76%が、投稿やメッセージ交換を行っていると答えました。最も多かったのは「動画を見る」で、スマートフォン利用者の88.1%が行っていました。他に多かったのは「検索をする(79.6%)」「音楽を聴く(78%)」「ゲームをする(70%)」です。一方、「勉強をする」や「ニュースを見る」は4割強にとどまり、「読書をする」と答えた人は14.7%にとどまりました。このことから、子どものスマートフォン利用者の多くは、友だちとの連絡手段や娯楽のためにスマートフォンを利用していることが分かります。
子どもに家庭でインターネット利用に関するルールの有無を尋ねたところ、ルールを決めていると答えた家庭は63.4%でした。ルールを決めている家庭の子どもにその内容を尋ねたところ、利用時間と答えた家庭は7割を超えたのに対し、課金の利用方法や利用するサイトやアプリの内容と答えた人は半数を下回りました。また、フィルタリングの必要性について学んだことがあると答えた子どもは3割程度にとどまっています。
総務省が公表している、子どものスマートフォンのトラブル事例を見ると、スマートフォンを過度に利用した結果、日常生活に支障をきたす問題だけでなく、無料通話アプリを使った悪口や仲間はずれ、高額課金などの報告も寄せられています。子どもにスマートフォンを使用させる場合には、利用時間だけでなく、課金や閲覧するコンテンツの内容もきちんと決めることをお勧めします。
格安スマホのほうがお得
子どもにスマートフォンを持たせるとどのぐらいの費用が必要なのでしょうか。価格.comによると、大手携帯電話会社3社のかけ放題プランを利用した場合、利用料や端末料金を合わせた月額料金の平均は8454円でした。それに対し、格安スマホだと通話料は別途かかりますが、利用料や端末料金を合わせた月額料金の平均は3481円でした。スマートフォンの本体端末の料金だけを見ると、大手3社が894円(24回分割)、格安スマホが1239円(24回分割)と、大手3社のほうが安くなりました。
もちろん、親が大手携帯電話会社と契約している場合には、「家族割」の利用などで費用を抑えることも可能ですが、利用料をぐっと安く抑えられるため、親も子どもも格安スマホを使っている家庭も増えています。
中学生でスマホデビューが多い! 利用時間以外のルールづくりが課題
内閣府の調査を見ると、中学生の74%、高校生の98.5%がスマートフォンを利用しており、中学生の間にスマートフォンデビューをする人が多いことがうかがえます。子どもの多くが友人との連絡手段や娯楽のためにスマートフォンを利用していますが、トラブルの報告も上がっています。子どもにスマートフォンを与えるときには、利用時間だけでなく使い方についてもしっかりルールづくりをすることが大切です。
出典
内閣府 令和3年度 青少年のインターネット利用環境実態調査(PDF版)
総務省 インターネットトラブル事例集
価格.com 格安スマホ比較|端末と格安SIMセットの月額料金を比較
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部