更新日: 2022.08.03 その他暮らし

たばこや酒は健康を害する? がんや肝炎になった場合の入院費などを紹介

たばこや酒は健康を害する? がんや肝炎になった場合の入院費などを紹介
たばこを吸うとがんになりやすい、酒を飲むと肝炎になりやすいということを聞きますが、実際どのくらいの量で、どのくらい発病しやすくなるのでしょうか。また、発病してしまった場合、どのくらいの治療費がかかるのでしょうか。
 
本記事では、たばこと酒が健康に影響を与えるのかを紹介します。
八木友之

執筆者:八木友之(やぎ ともゆき)

宅地建物取引士、行政書士、不動産コンサルティングマスター

たばこがもたらす健康被害

日本国内のがんを発症した患者のうち、たばこでがんを発症したのは男性が約30%、女性が約5%とされています。男性と女性で差があるのは喫煙率が影響しています。なお、喫煙率は2018年の調査によると、男性が約29%、女性が約8%でした。
 
たばこが原因で発症するがんは数多くあります。たばこが因果関係で発症するとされているがんは、肺がんだけではなく、胃がんや食道がんなど10カ所のがんがあるとされています。
 
がん患者がたばこを吸うことで、二次がん(再発・転移以外新たにがんが発生すること)などの危険性も指摘されています。
 

酒がもたらす健康被害

アルコールを長年過剰に摂取すると、肝臓に負担がかかり脂肪肝になります。脂肪肝になってもアルコールを摂取し続けると、アルコール性肝炎になり、さらに悪化すると肝硬変を引き起こします。
 
アルコールと肝臓は密接な関係があり、アルコール依存症の人の約80%は肝障害を持っていると言われています。
 

肺がんとアルコール性肝炎の治療費について

ここからは肺がんとアルコール性肝炎の治療費について紹介していきます。肺がんについては、手術が発生する場合が多いため手術費も参考に記載します。
 
肺がんの治療費は総医療費平均約97万円、入院平均日数は約17.6日で1日当たり約5万7000円かかります。治療費を3割負担する場合の負担額は約29万円です。
 
肺がんは手術方法により費用が変わります。

・肺葉切除 約169万円(3割負担の場合約50万円)
・区域切除 約149万円(3割負担の場合約44万円)
・部分切除 約127万円(3割負担の場合約38万円)

アルコール性肝炎の治療費は総医療費平均約61万円、入院平均日数は約18.9日で1日当たり約9000円かかります。治療費を3割負担する場合の負担額は約20万円です。
 

まとめ

たばこや酒は、少量を楽しむのであれば良いのかもしれませんが、長期で多量のたばこを吸ったり、酒を飲んだりすると健康に被害を及ぼす可能性があります。治療費や手術費用はお金の問題で、なんとかなる場合もあります。
 
しかし、がんも肝炎も命を落とす恐れがある病気です。手術をしたり、命を落としたりすると家族などに大きな影響を及ぼすため、たしなむ程度に抑え、健康的な生活をしていくよう心がけましょう。
 

出典

国立研究開発法人国立がん研究センター たばことがん
厚生労働省 アルコールと肝臓病
国立研究開発法人国立がん研究センター中央病院 肺がん手術の費用について
 
執筆者:八木友之
宅地建物取引士、行政書士、不動産コンサルティングマスター

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