更新日: 2022.08.16 家具・片付け

片づけの美学127 子どもが学校からもらってくるプリント類の保管方法・掲示方法

執筆者 : 奥野愉加子

片づけの美学127 子どもが学校からもらってくるプリント類の保管方法・掲示方法
デジタル化が進んでも、子どもが学校や習い事から受け取ってくるプリント類はまだまだ紙が主力ではないでしょうか。もらったプリントをどうやって保管したらよいのかと迷われている方も多いはず。
 
さらには、必要な情報が見つけられず、プリント探しに時間がかかったり、“ママ友”頼みになってしまったり……そんな悩みを解決する、プリント類の保管方法・掲示方法をご紹介します。
奥野愉加子

執筆者:奥野愉加子(おくの ゆかこ)

美学のある暮らし 代表

整理収納アドバイザー認定講師。(photo:キャラバンサライ)
奈良生まれ。大学では生活環境学部にて建築やインテリアを学び、英国インターンや建築設計会社勤務を経て、2011年より愛知県で結婚生活をスタート。長男出産後、夫の赴任で2年間のドイツ生活を経験。帰国後の現在は建築家デザインの家で暮らす、5歳と2歳の男児の母。子育てがひと段落したら、建築や暮らしに関連するような仕事をしたいと考え、「一般社団法人ハウスキーピング協会」の整理収納アドバイザーの資格を取得。認定講師として資格取得のための講座を定期的に主催している。

<美学のある暮らし>

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プリントは仕分けが命

プリントは受け取ったら、その場で仕分けをしましょう。これは、とても大切な作業です。主に、「残すプリント」と「目を通せばよいプリント」に分け、後者は処分します。
 
残すプリントは、すべて必要な情報が載っているということになります。その場で仕分けをする余裕がない場合は、後でチェックをする「プリント置き場」を作っておくとよいですね。
 

プリントは「保管」?「掲示」?どっちが便利?

手元に残ったプリントを保管するか、掲示するか、どちらが便利なのか迷う場合は、チェックポイントがあります。それは、確認すること・見返すことが多いかどうか。
 
確認する機会が多いプリントは「掲示」に、確認したい時に見返すことができればよい場合は「保管」だけで十分です。プリントを「掲示」と「保管」に仕分けられたら、ゴールは間近です。
 

保管の場合は、「人」「順番」を守る

プリントを保管する場合は、ファイルに入れてコンパクトに収納します。その場合、必ず「人」ごとに別のファイルに入れましょう。同じ学校に通っていても、人ごとに分ける方が、効率がよくなります。
 
プリントが共通する場合は、一部だけ残し、低学年の子の方に入れておきましょう。低学年のほうが、親が情報を確認することが多くなるでしょうから、利便性が上がります。
 
ファイルへの入れ方も、ルールを決めておきましょう。ファイルの最上部に最新のプリントがくるように追加していきます。そうすれば、必要なプリントが時系列で見つけやすくなります。
 
少し前にもらったお知らせ情報が必要な時は、少し下を探せばよいですし、数日前にもらった情報であれば、最上部付近にあります。
 

掲示の場合は、「見え方」「貼り換え」を守る

プリントを掲示する場合、目立つ場所を選んでしまいがちです。掲示場所が雑然とした雰囲気になり、スッキリきれいな空間からは離れてしまいます。
 
掲示を確認する人が、見やすい場所であれば、冷蔵庫の前面である必要はありません。冷蔵庫の死角の面でも、収納の扉の内側でもまったく問題ありません。特に必要な情報にはマーカーなどで目印を付けておくと、さらに便利です。
 
また、古い情報は貼り替えて、常に最新の情報を得られるようにしておきましょう。
 

プリントで過去を楽しむ

学年が終われば、配られたプリントが再び必要になることはまずありません。つまり、潔くすべて処分してもまったく問題がないということです。
 
ただ、子どもの名簿や先生たちを紹介したプリントなどは、後々のために残しておきたいということもあるでしょう。数年後にお世話になることもありますし、生徒名を確認したいときなどにも便利です。
 

まさかの事態、学校・習い事のホームページも役立つ

プリント整理を意識していても、忙しさで紛失してしまうことも考えられます。
 
学校・習い事によっては、公式ホームページにデジタル化されたお便りや書類データが掲載されている場合があります。スケジュールなども掲載されていることもあるので、日頃からチェックしておくのもよいですね。
 
また、夜間など学校が閉まっている時でも情報を得ることができるので便利です。
 

忙しい家族こそ、プリントを効率管理

忙しい毎日を過ごしているご家族こそ、プリント整理で効率化をおすすめします。整理をする手間はかかりますが、ムダのない管理ができます。問い合わせたり、人に聞いたりすることをゼロにしたい方は、ぜひ試してみてくださいね。
 
執筆者:奥野愉加子
美学のある暮らし 代表

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