【実録】ふざけんな、金返せ! 親友にクレカ使われ、50万円請求。「でも金ないし、親にも言えないんだよ……」

配信日: 2022.08.19

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【実録】ふざけんな、金返せ! 親友にクレカ使われ、50万円請求。「でも金ないし、親にも言えないんだよ……」
20代後半のころ、学生時代の親友と再会したAさん。ふたりは昔のように毎晩飲み歩くようになったそうです。親友のBさんは遠くに住んでいたこともあり、学生時代のようにときどき泊まっていくようになりました。
 
そんなある日、Aさんの元に使った覚えのない50万円のクレカ請求が届いたそうです。
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そのお金返さなくていいんだよ……。親友が放った衝撃の一言

まだ若手営業マンだったAさんは、毎日、飲み会続きで、経済的にはカツカツの日々でした。そんなある日、使った覚えのない50万円の請求がとどきました。
 
「おかしいなと思って引き出しをあけたらクレカがなかったんです。おれ、パチンコ屋に落としたのかな?とそのとき思いました」
 
落としたクレカは某百貨店で作ったものでした。偶然にも学生のころ、その百貨店でクレカのバイトをしていた親友のBさん。部屋に戻ってきたところ、知らない請求が届いたことを何気なく伝えると
 
「そのお金、返さなくてもいいんだよ。放っておけば、大丈夫」
 
そんな返事があったそうです。
バイト経験もあり内情に詳しい親友のBさんを、Aさんは信用しそうになりました。
 
「え、本当に大丈夫なの?」
「大丈夫だよ。心配なら、念のため先輩にも聞いておくよ」
 
しかし、さすがにそれはやばいだろと感じたAさん。
確認のためコールセンターに電話しようとすると、
 
「いや、それはやめておいた方がいいと思うよ」
 
なぜかBさんは嫌がったそうです。
しかしAさんは不安になり、コールセンターに電話をかけることにしました。
 

本当に使ってないんですか? もしそうなら、身内である可能性が高いです

コールセンターの担当者に使った覚えがないことを伝えると、本当に使ってないんですかとAさんは疑われたそうです。しかし思い返してみても、やはり心当たりはありません。
 
「でも、本当に使ってないんです」
 
なぜそんなに疑うのだろうと思い、Aさんは尋ねてみました。
 
「今回の場合、明細が1ヶ月の間に10個以上あります。盗難の場合、明細が1つだけなんです。つまり継続して使われているということです」
 
なるほど、とAさんは担当者の説明に納得しました。けれど、使っていないのは本当です。
 
「でも、本当に使っていないんですよ」
 
すると担当者はしばらく沈黙し、こういったそうです。
 
「もしそれが本当なら、身内である場合がほとんどです」
 
「身内ですか?」
 
「はい。同居されている方はいらっしゃいますか?」
 
そのとき頭には、親友のBさんが浮かびました。けれど別に一緒に住んでいるわけではないし、ときどき泊まっていくだけの関係です。それに、自分の親友がクレカを勝手に使うわけがない……。さまざまな考えが頭をよぎったAさんは、
 
「いや、独りで住んでます。信じてくれないなら、もういいです」
 
そういって電話を切ってしまったそうです。
 

「もっかい先輩にきいとくわ」電話口で怪しい受け答えをする親友

Bさんは大学時代からの親友です。在学中にはよく飲み明かし、終電を失くすと部屋に泊まっていくことも当時からあったそうです。性格もまじめな彼のことです。自分のクレカを勝手に使うはずがありません。
 
「まさかな……」
 
そう思いながら確認のために、Bさんに電話をしてみることにしました。引き出しからクレカがなくなっていたこと。コールセンターに電話をかけても信じてもらえなかったこと。何か手がかりになる情報はないかと、聞いてみたのでした。
 
「コールセンターに電話をしたんだけど、信じてもらえなかった。身内じゃないかって言われたよ」
 
笑い話としてそんな話をしましたが、電話口でBさんの様子に違和感を覚えたAさん。
 
「そうか。それなら、もう1回先輩にきいておくよ」
 
Bさんはそう言いよどみ、電話を切ったそうです。
 
数日後、ふたりでコンビニへ昼食を買いに行きました。Aさんは弁当を、Bさんはそばを買って、部屋に戻ったそうです。
 
一緒にご飯をたべながら、Aさんはまたクレカの話をしました。
するとBさんの手は止まり、それからそばを一口も食べられなくなったといいます。
翌日、ついにBさんは白状しました。
 
「ごめん。おれがやった」
 
Aさんはだまされた怒りで、叫びました。
 
「ふざけんな!金返せ」
 
「でも、金ないんだよ。」
 
「ふざけんな。返せ」
 
早く返済したい、とAさんは思い、つい感情的になってしまったそうです。
 

後日、届いた手紙の内容とは……

それから部屋に来なくなったBさんでしたが、後日、手紙が届きました。
差出人はBさんで、なぜクレカを使ってしまったのか、理由を説明する手紙が入っていました。
 
毎日パチンコ屋に行っていたこと。
そこでお金を使いこんでしまい、貯金がつきたこと。
後日、引き出しの中にクレカを発見し、キャッシングしてしまったこと……。
 
Aさんはそれを読んで、点と点がつながったそうです。
 
「そんなことよりも現金を持ってきてほしい」
 
電話をして、伝えました。
けれど、かえってきたのは「お金がない」「親には言えない」という言葉でした。
 
しかしなんとか期限を1週間と決め、返済してもらうことにしました。
 

「友達なんで。大丈夫です」警察につきださなかったAさん

後日、Bさんと一緒に某大手百貨店に謝りに行ったAさん。
 
「警察の人に言いますか?」
 
親友の目の前でそう尋ねられたAさんでしたが、
 
「いや、友達なんで。大丈夫です」
 
そう応えたそうです。
 
Aさんは駅でBさんと別れ、それ以来一度も会っていないといいます。
 

大切なものはきちんと管理すること

Aさんは当時を振り返り、こう話します。
 
「数年前の話になるので定かではありませんが、もしかしたら名刺と住所、生年月日だけでキャッシングしたのかもしれません。彼が持っているもの、知っている情報といえば、それくらいだったので」
 
Aさんはこの事件からクレジットカードをきちんと管理することの大切さを学んだといいます。
 
「もし本当にお金に困っていたんだったら、勝手にクレカを使うようなことはせず、正直に言ってほしかったです。そしたら相談に乗っていたと思います」
 
AさんとBさんは現在も絶縁状態ですが、一度だけ連絡をとったことがあるそうです。
駅で別れてから数年ほどたったある日、フェイスブック上でBさんを見つけました。元気かどうかとメッセージを送ると、
 
「おれを許してくれるのかい~?」
 
そんな返信がありました。
反省が感じられない内容に、Aさんは怒りがこみ上げてきたそうです。
「こいつ全然反省してないな……!(笑)」
とそのまま既読スルーをすることにしたといいます。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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