更新日: 2022.08.19 その他暮らし

仏壇の「お供え物」の平均費用って?供えるべきものって?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

仏壇の「お供え物」の平均費用って?供えるべきものって?
仏壇とは、家庭において仏様を祭るための「小さなお寺」であり、先祖や亡くなった家族を供養するための神聖な場所です。
 
生まれ育った家に仏壇のあった人は、普段どのような物を供えているのか知っているかもしれませんが、それにどれぐらいの費用がかかっているのかまでは知らないのではないでしょうか。一般的な「お供え物」とはどのようなもので、それにかけている平均費用とはいったいどれぐらいなのでしょう。
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基本の「お供え物」とは


宗教や宗派によっても多少の違いはありますが、一般的に仏壇に供える物には、基本となる「香」「花」「灯燭(とうしょく)」「浄水」「飲食(おんじき)」の5種類があり、「五供(ごく・ごくう)」と呼ばれています。
 

・香

香や線香に火をつけて供えることです。香には、香りや煙によって周囲を清めたり、供養する人の心身を清めたりする役割があります。
 
また、「仏様は香りを召し上がる」とされています。しかし、家の中でたくので煙が気になるという人には、煙の少ない線香もあります。また、花の香りや食べ物の香りなどのアロマ系のタイプや、香料を含まない「無香タイプ」などもあります。
 

・花

生花や造花、樒(しきみ)などの仏花(ぶっか)を供えることです。香りが強い、「とげ」や毒がある、といった花は避けた方が良いとされています。季節の花や故人の好きだった花、庭に咲いた花等を供えると良いでしょう。生花の管理が難しい時期などは、造花やプリザーブドフラワーもおすすめです。
 

・灯燭(とうしょく)

ろうそくに火をともして供えることです。ろうそくの炎には、あの世からこの世へと誘導するためのかけ橋の役割があるとされています。どれぐらいの時間火をともすかによって、ろうそくの大きさを選ぶことができます。
 
また、「お経」の書かれたもの、花の形のもの、ステーキやおすしなどの仏壇には供えられない「食べ物」を模したものや、安全性を重視して火を使用しないLEDがともる「電子ろうそく」などもあります。
 

・浄水

水や茶などを供えることです。「死者は喉が渇く」とされているため、水や茶を供えます。宗教によっては供えない場合もあります。また、故人が好きだったコーヒーなどを供えるという人もいます。
 

・飲食(おんじき)

「ごはん」を供えることです。仏様の空腹を満たすためとされています。一般的には炊き立てのごはんの1膳目を供えますが、自分たちの食べている主食でということで、「うどん」や「そうめん」をゆでて供える場合もあります。
 

お供えにかかる費用は

自宅用に購入されている線香は、1000円~2000円程度のものが選ばれていて、200本~300本入っているものが多いようです。仏花は販売されている地域や時期などにもよりますが、花屋やスーパーなどで売られているものなら500円~1000円程度です。
 
ろうそくは、普通タイプで350円~600円ぐらいのものが選ばれていて、ろうそくの燃焼時間によって本数は違いますが、20本~250本以上入っています。
 
水とごはんは自宅用のものから少しずつ供えるので換算せず、それ以外にかかるものとして1回分のおよその平均金額を計算してみます。線香は1500円の250本入りのものを2本使うと12円。仏花は750円のものを1対で2束購入すると1500円。ろうそくは354円126本入りのものを2本使用したとして6円。合わせて1518円となります。
 

何をお供えし、どれくらいの費用がかかったのか

以上、仏壇には、五供を供えます。昔からのしきたりを忠実に守る人も、故人の好きだった物に置き換えて供える人もいます。そして五供以外にも、故人の好きだった菓子や果物などを供えてもかまいません。
 
1回にかかる五供の平均費用は1518円程度です。とはいえ、仏花は数日は水替えをしながら供えることができます。毎回必要な費用は、線香とろうそくで18円程度と、供える水とごはんの費用ということになります。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 

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