収納グッズにも適材適所があります。使い方を間違えると不便になり、使いづらくなることも。その上、色・形・価格も幅広く、選択肢も豊富です。
悩み始めると終わりがみえず、つらくなる気持ちはとてもよく分かります。
執筆者:奥野愉加子(おくの ゆかこ)
美学のある暮らし 代表
整理収納アドバイザー認定講師。(photo:キャラバンサライ)
奈良生まれ。大学では生活環境学部にて建築やインテリアを学び、英国インターンや建築設計会社勤務を経て、2011年より愛知県で結婚生活をスタート。長男出産後、夫の赴任で2年間のドイツ生活を経験。帰国後の現在は建築家デザインの家で暮らす、5歳と2歳の男児の母。子育てがひと段落したら、建築や暮らしに関連するような仕事をしたいと考え、「一般社団法人ハウスキーピング協会」の整理収納アドバイザーの資格を取得。認定講師として資格取得のための講座を定期的に主催している。
<美学のある暮らし>
目次
100円ショップから高級インテリアショップでも買える収納グッズ
収納グッズはさまざまなお店で売られています。100円ショップから、家具の量販店、高級なインテリアのお店まで、選択肢は無数にあります。値段が安いからダメで、高いから良いというものでもありません。
また、収納グッズは多機能だからよい、シンプルだからイマイチというものでもないのです。まさに適材適所。ぴったりの収納グッズを見つけるヒントをご紹介します。
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収納グッズの使い分けポイント
基本的な方針として、“見えるところ”はキレイな商品をおすすめします。「オシャレ」「しっかりした造り」「上質」「同じものでそろえる」などを気にかけて選ぶとよいでしょう。
ただ、引き出しの中に入れる収納グッズなど、“見えないところ”は何でもよいのです。「安くてよい」「取りあえずでよい」「空き箱だってよい」くらいの収納グッズで十分。
あらためて購入する場合は、「見える」「見えない」をポイントに、費用のかけ方も考えてみてください。
収納の種類「ボックス」は上から見やすいものを
箱型の「ボックス収納」は、モノをあれこれ入れられるので、本・書類・小物などの収納にピッタリです。食材やおもちゃなど、グループ分けされたモノを入れるのにも向いています。
高さのあるボックスなら、一つひとつが大きめのモノもしっかり入ります。入れるときは、上からモノが見やすく・取り出しやすいことを意識して入れていきましょう。おもちゃのように、中身を全部出して使うようなモノであれば、上からの取り出しやすさは意識しなくてもOKです。
見える場所に置くなら、同じボックスが並ぶとステキにみえます。見えない場所に置くのなら、手持ちのボックスを組み合わせて使っても十分です。
収納の種類「取っ手のあるボックス」は高所に
高い棚にモノを収納する場合に活躍するのが、「取っ手のあるボックス」です。
高所の収納は活用するのが難しいですが、取っ手のあるボックスを使うことで、取り出しづらい場所にも小物を収納できます。時々使うキッチン用品などがおすすめです。
収納の種類「トレー」
引き出しの中で活躍するのが、「トレー」です。
お箸などのカトラリー類や文具など、細かなモノを分かりやすく収納できます。たくさんあるアイテムの仕分けにピッタリです。商品によっては、内部の仕切りを組み換えられたり、大きさを調整できたりするものもあります。
トレーの場合も、上から見やすいことが大切です。置き場所は、目線よりも下になるように注意してください。
収納の種類「フック」
バッグや帽子など、つるすと便利なモノは、「フック」を活用しましょう。
家具の端に取り付けたり、クローゼットの内部で使ったりもできます。両面テープで貼り付けるフックや、S字のひっかけるフックなど、種類も豊富です。
収納扉の内側にフックをつけると、外側からは見えない、便利な収納ポイントができます。例えば、玄関の靴箱の内側にフックをつけると、カギ掛けになります。ほかにも、小さなフックで充電コードをひっかけたりして使うこともおすすめです。
アイデア次第で、あなたの生活を楽にしてくれるかもしれません。
収納グッズを使い分けて快適生活を
ショップに行くと無数にある収納グッズ。その分、自分が求めるモノを選ぶのは大変ですよね。
しかし、グッズの特性を知ることで選択の幅も広がりますし、選ぶことも簡単に感じられるようになるかもしれません。
まずは、手持ちの収納グッズを上手に使って、収納グッズの適材適所を知っていただきたいと思います。
執筆者:奥野愉加子
美学のある暮らし 代表