現在では就職氷河期世代の方向けにさまざまな就職・雇用支援が行っており、活用する方が多くいるようです。
そこで本記事では、厚生労働省や各自治体による、就職氷河期世代の方向けの主な就職・雇用支援などについて解説していきます。
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部（ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ）
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就職氷河期世代とは
就職氷河期世代とは、バブル崩壊により雇用環境が厳しかった1990～2000年代に、就職活動を行った世代のことです。
この世代は、世の中が不景気で非常に厳しい時期に就職活動をしなければならなかったので、多くの方が満足のいく就職ができませんでした。現在も、不安定な仕事に就いている、無職状態であるなどさまざまな問題を抱えている方が多くいて、社会問題となっています。
就職氷河期世代の方向けの主な就職・雇用支援
厚生労働省や東京都などの各自治体では、就職氷河期世代の方や企業向けに就職・雇用支援を実施しています。ここでは、厚生労働省や東京都・千葉県・神奈川県が実施する、就職氷河期世代の方向けの主な就職・雇用支援について見ていきましょう。
厚生労働省「就職氷河期世代の方々への支援」
厚生労働省では、就職氷河期世代の方々の就職・雇用をサポートするために、各自治体と連携して、次のようなプラットホームを設けています。
・ハローワーク
・地域若者サポートステーション
・ひきこもり地域支援センター
・自立相談支援機関
上記ではそれぞれ、各種セミナーや就業体験、専門家による個別サポート、ビジネスマナー・コミュニケーション講座、面接対策、就職後の定着支援などが受けられます。
東京都「就職氷河期世代特別支援窓口」
東京都では、就職氷河期世代の就職を支援することを目的として、東京しごとセンターに「就職氷河期世代特別支援窓口」を開設し、以下のプログラムが用意されています。
・東京ミドルワークチャレンジ
・東京しごと塾
・Jobトライ
・就活エクスプレス
・就職氷河期世代キャリア・チャレンジ
就職氷河期世代特別支援窓口では、専任のアドバイザーによるキャリアカウンセリングや就職に役立つ各種セミナー、正社員を目指すためのプログラムなどを提供しています。
例えば、「東京しごと塾」は2ヶ月間職務実習型プログラムで、正社員として働き続けるための知識やスキルを身につけることが可能です。
千葉県「就職氷河期世代への支援」
千葉県では、就職氷河期世代の求職者に対して、次のような相談窓口があります。
・就職相談窓口（35歳からの正社員チャレンジスクエア）
・千葉県ジョブサポートセンター
・地域若者サポートステーション（15～49歳の無業者対象）
上記の施設では、就職相談や就職支援講座、面接対策、企業との交流会など、さまざまな就職・雇用支援を実施しています。また、ひきこもりなど社会参加に向けた支援を必要とする方への支援も行っています。さらに、短期資格等取得コース事業を行っており、1～3ヶ月程度の無料の職業訓練を受けることも可能です。
神奈川県「就職氷河期世代への就労支援」
神奈川県では、就職氷河期世代の就職・雇用支援として、次のような事業があります。
・かながわジョブテラス
・シニア・ジョブスタイル・かながわ
・横浜市就職氷河期世代就職支援プログラム
・就職氷河期世代シングル女性 就活支援プログラム
上記の施設では、正社員を目指す方の就活を、専任のキャリアコンサルタントと就職支援員によるサポートや、就活プランの作成、就活基礎講座の受講、応募書類添削、ITのオンライン講座などを受けることが可能です。また、川崎市や相模原市、藤沢市でも就労支援事業を行っています。
就職・雇用支援を活用して自分に合った仕事を探そう
全国の各自治体で、就職氷河期世代の方や企業向けにさまざまな就職・雇用支援が行われています。ハローワークや地域若者サポートステーションなどで、書類添削や面接対策、就職や仕事に役立つ無料講座など、手厚いサポートを受けることができます。
正社員など安定した就職先を探すためにこの就職・雇用支援をうまく活用して、チャンスを広げてみてはいかがでしょうか。
早速、住んでいる自治体で行われている、就職氷河期世代向けの就職・雇用支援を探してみましょう。
出典
厚生労働省 就職氷河期世代の方々への支援について
東京都 東京しごとセンター及び東京しごとセンター多摩に「就職氷河期世代特別支援窓口」を開設します！
千葉県 就職氷河期世代への支援（求職者・企業）のご案内
神奈川県 就職氷河期世代への就労支援
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
