更新日: 2022.09.15 暮らし

最も高価な「日本刀」は5億円!?そもそも相場はどのくらい?

最も高価な「日本刀」は5億円!?そもそも相場はどのくらい?
日本固有の製法で作られた「日本刀」には武器としてだけでなく、中世から国内外のコレクターらに注目されてきた工芸品としての側面があります。
 
中には、歴史的な価値が評価されて重要文化財(重文)の指定を受けたものがあります。重文のうち「世界文化の見地から価値の高いもの」は「国宝」の指定を受けます。
 
本記事では、国宝にも指定された最も高価な日本刀や、日本刀の一般的な相場について解説します。
 
FINANCIAL FIELD編集部

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最も高価な日本刀の値段は5億円!

最も高価な日本刀は、岡山県瀬戸内市の備前長船刀剣博物館にある国宝「太刀無銘一文字(山鳥毛)」です。鎌倉時代中期に作られたとされる「備前福岡一文字派」の名刀で、上杉謙信が所有して以降、上杉家で代々受け継がれてきました。鳥の羽のような華やかな刃文が特徴で、戦国時代を代表する日本刀として知られています。
 
2018年に瀬戸内市が主導した「山鳥毛里帰りプロジェクト」によりクラウドファンディングが開始され、購入金額である5億円を大きく上回る8億8095万6472円が集まりました。2020年3月に売買契約が成立し、国宝に指定された貴重な文化財として、現在は博物館で厳重に保管されています。
 
国宝に指定された日本刀は高額な値段がつくものも珍しくなく、「太刀 銘備前国包平作(名物大包平)」は6500万円で戦国武将、池田輝政の子孫から国が購入しています。大包平が買い取られた1967年の貨幣価値を現在に換算すると、2億6000万円ほどになります。
 

日本刀の相場は?


 
億を超える高額な日本刀がある一方で、個人で購入できる価格帯の品もあります。
 
文化財・美術品である日本刀には定価がないため、刀の種類や状態によって、価格が決まります。日本刀は刃の長さによって種類が分けられており、長い順に「太刀」「脇差」「短刀」と呼ばれています。日本刀といえば、刃渡り60センチメートル以上の存在感がある太刀をイメージするかもしれませんが、数万円から購入できるものもある脇差、短刀はコレクションに興味がある人の入門用としておすすめです。
 
骨董(こっとう)品としての価値がある日本刀の相場には公益財団法人日本美術刀剣保存協会が発行する「鑑定書」が大きな影響を与えます。
 
鑑定書は「保存刀剣」「特別保存刀剣」「重要刀剣」「特別重要刀剣」の4つのランクに分けられています。最も高いランクは特別重要刀剣で、価格相場は500万円以上です。骨董品として価値が認められているものの多少の傷がある保存刀剣であれば、10万~100万円程度で購入することができます。特別保存刀剣は30万~300万円、重要刀剣は100万~500万円が相場です。
 
1876年の「廃刀令」以降に作られた日本刀である「現代刀」は数十万円で購入できるものがほとんどですが、「人間国宝」に認定された職人の作品は200万円以上の価格となることも珍しくありません。
 

日本刀の価格は数万円から5億円まで幅広い

文化財として価値が認められた日本刀は、数億円の値がつくことがあります。一方で、保存状態が完全ではないものは、室町時代や江戸時代の日本刀であっても10万~100万円程度で購入できます。骨董品としての日本刀は決まった価格がないため、刀の種類や鑑定書などで大まかな値段が決まります。
 
個人のコレクションとして日本刀を集めたい場合は、比較的低価格で購入することができる脇差、短刀から始めてみるのがおすすめです。
 

出典

e-Gov法令検索 文化財保護法
公益財団法人日本美術刀剣保存協会 鑑定・資料収集
文化庁 文化遺産オンライン “金工”検索結果
瀬戸内市ふるさと納税ポータルサイト 山鳥毛里づくりプロジェクト
備前おさふね刀剣の里 備前長船刀剣博物館
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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