大学の学費を抑えるためにはどうすればいい?

配信日: 2022.09.17

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大学の学費を抑えるためにはどうすればいい?
大学の学費は、4年間で数百万円かかるため、少しでも大学の学費を抑えたいと考えるのはおかしなことではありません。
 
実際に大学の学費を抑える方法は、大学に入学する前からできる方法と、大学に入学した後にできる方法とがあります。
 
今回は、大学の学費を抑えるためにどうすればよいか、解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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大学に入学する前にできる学費を抑える方法

大学に入学する前にできる学費を抑える方法は、私立大学ではなく国公立大学を選ぶこと、理系ではなく文系を選ぶことです。ただし、大学や、文系と理系にこだわりがない場合に限られます。
 
なぜ、国公立大学や文系を選べば学費を抑えられるのか、解説していきます。
 

国公立大学を選んだ際に学費が抑えられる理由

そもそも国公立大学は、私立大学よりも学費が安いです。
 
文部科学省「国公私立大学の授業料等の推移」によると、1年間の学費は、国立大学では53万5800円、公立大学では平均で53万8734円となっています。
 
しかし私立大学の場合、文部科学省「令和3年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額(定員1人当たり)の調査結果について」によると、平均で93万943円です。
 
単純に、国公立大学と私立大学の4年間の学費を比べてみると以下のようになります。

●国立大学……1年間学費:53万5800円×4年間=214万3200円
●公立大学……1年間学費:53万8734円×4年間=215万4936円
●私立大学……1年間学費:93万943円×4年間=372万3772円

入学金や施設設備費などを入れた最終的な学費は、倍近く変わるケースも珍しくありません。そのため、学費を抑えたいなら国公立大学がおすすめというわけです。
 

文系を選んだ際に学費が抑えられる理由

私立大学の場合、文系と理系では、一般的に理系の学費の方が高くなります。
 
理系は、実験や実習を授業の中で行うことが多く、そのための施設や設備が必要になります。理系学部だけが使用する施設や設備を、文系学部の学費に加算することはできません。
 
また、文系の場合、広い教室で数10~数100人の学生を相手に講義を行うことは普通ですが、理系の場合は、実験や実習の際、安全性を確保しながら、1人の教員がすべての学生を指導することは難しいため、複数の教員が必要となります。
 
「令和3年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額(定員1人当たり)の調査結果について」によると、私立大学の文系学部であれば、1年間の学費は平均で81万5069円ですが、理系学部になると、平均で113万6074円になります。
 
以上の理由から、私立大学に進学して少しでも学費を抑えたいなら、理系学部ではなく、文系学部を選ぶことがおすすめなわけです。
 

大学に入学した後にできる学費を抑える方法

大学に入学した後にできる方法としては、特定の分野で優秀な成績を残すこと、あるいは学部内での優秀な学業成績を残すことが挙げられます。これらの方法は、給付型の奨学金や授業料免除の特例をねらう方法といえるでしょう。
 
それぞれの方法について解説していきます。

特定の分野で優秀な成績を残す

特定の分野で優秀な成績を残し、奨学金や授業料免除を得るためには、クラブ活動などで全国的に有名になることや、研究で論文を書き学会などで評価される、といった方法が挙げられます。
 
自分が得意としている分野で勝負をして、世間的に納得できる成績を残すことができれば、直接大学側と交渉しても良いかも知れません。
 
ただし、大学側からみても世間的にみても、優秀な成績を残したと認められる分野であることが重要です。
 

学部内での優秀な学業成績を残す

学部内で優秀な学業成績を残すと、学部内順位に応じて授業料が全額免除、もしくは半額免除になる制度を導入している大学もあります。
 
学部内で優秀な学業成績を残す方法は、明確に「成績」で数字が出るため、普段の学習態度などに問題がなければほとんどの場合で適用されるでしょう。
 
ただし、学部内で優秀な学業成績を残して授業料が免除されるのは、優秀な学業成績を残した当期か翌期だけの場合が多い点に注意が必要です。
 
継続して授業料の免除を受けたいのであれば、常に学部内で優秀な成績を残し続ける必要があります。制度の詳細については大学によって異なるため、目指している大学、あるいは在学している大学に確認してみてください。
 

まとめ

大学の学費を抑えるためには、入学後にできる方法については基本的に、ほかの学生よりも優れていることを証明しなければならないケースが多いようです。
 
もしも大学や、文系・理系にこだわりがないのであれば、国公立大学や文系学部を選ぶのも、学費を抑える1つの方法といえます。
 
大学を選ぶ際に、4年間にかかる学費も参考にしてみてください。
 

出典

文部科学省 令和3年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額(定員1人当たり)の調査結果について
文部科学省 国公私立大学の授業料等の推移
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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