更新日: 2022.09.20 家具・片付け

片づけの美学130 サイズアウトした子ども服、思い入れがあるから捨てたくない!

執筆者 : 奥野愉加子

片づけの美学130 サイズアウトした子ども服、思い入れがあるから捨てたくない!
子どもが成長すると不必要になる「サイズアウトした服」は、いらないモノとはいえ、捨てづらい、捨てたくない思い出の品ですよね。
 
「不必要=捨てるべき」というわけではありません。かといって、すべてを置いておくと、モノは増えていくばかり。いつかはモノの多さに困ることになります。
 
どのように子ども服や子育てグッズを保存すれば、大切にできるか考えていきましょう。
奥野愉加子

執筆者:奥野愉加子(おくの ゆかこ)

美学のある暮らし 代表

整理収納アドバイザー認定講師。(photo:キャラバンサライ)
奈良生まれ。大学では生活環境学部にて建築やインテリアを学び、英国インターンや建築設計会社勤務を経て、2011年より愛知県で結婚生活をスタート。長男出産後、夫の赴任で2年間のドイツ生活を経験。帰国後の現在は建築家デザインの家で暮らす、5歳と2歳の男児の母。子育てがひと段落したら、建築や暮らしに関連するような仕事をしたいと考え、「一般社団法人ハウスキーピング協会」の整理収納アドバイザーの資格を取得。認定講師として資格取得のための講座を定期的に主催している。

<美学のある暮らし>

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すべてのモノは置いておけないので、「分ける」

新生児の産着や初めて着せたロンパース。久しぶりに見ると、子どもの成長を実感し、がんばっていた自分をほめてあげたい気持ちになります。
 
そんなふうにしみじみできるのは、極上の1枚だから。産着が10枚20枚と出てきたら、「邪魔だな」「捨てなくちゃ」「匂う?」など、問題だけが気になるかもしれません。
 
厳選した特別な衣類、思い出のおもちゃ、子育てグッズと、取りあえず使っていたモノとを分ける作業は必須です。
 
衣類がサイズアウトして時間がたってから、「大切? 大切じゃない?」と見返すのは、大変手間です。さらに、そんな時間は取れる方は少数派でしょう。大きいサイズの衣類を入れて、小さくなった衣類を収納から出すときに、分けてしまいましょう。目安は、「年老いた自分がその品をもう一度見たいかどうか」というのはいかがでしょう?
 

衣類はシミ・汚れ落としが大切

衣類は時間の経過で、思わぬシミや汚れが出てくるものです。特に乳児のときの母乳・ミルク汚れは、後から黄色く変色します。シミの面積も大きくなりがちなので、保存に適さない場合もあるでしょう。
 
そのためにも、保管したいなと思う衣類は、最後にキレイにシミ汚れを処理しておきましょう。おもちゃ汚れも落としておくと、孫が使ってくれる、なんてことも夢ではないかもしれません。
 

味のあるおもちゃはインテリアにも

新生児が使うおもちゃは、木製や淡い色づかいでかわいいモノも多いです。 子どもが使わなくなっても、インテリアとして飾ることができるかもしれません。
 
目で楽しめるし、思い出もよみがえり、すてきな活用法だと思います。
 

写真に写りこませる工夫

保存したい服・おもちゃがたくさんあるという場合、写真に写りこませて思い出を残すという選択肢はどうでしょう? 洋服を着ているところやおもちゃで遊んでいるときに、撮影しておきましょう。
 
見返したときに「こんな服を着ていたな」「こんな風に遊んでいたな」と懐かしい気持ちになれるかもしれません。写真で残っていれば、処分してもよいと思えるモノもあるかもしれません。
 

スペースを決めておくと、後ほど分類できる

残しておくモノは、最小限がおすすめです。いくつも増えていけば、収納場所を取ります。思い出箱を作って、「ここに入る分だけ」がベストです。
 
箱のサイズは、ご自宅の収納スペースとの相談です。思い出グッズを最小限に決められないときは、複数を追加していってもOKです。数年後に「本当に残しておきたいのはどれ?」とさらに分類してもよいですね。
 
苦しくならない、楽に決断できる方法がベストです。
 

子育ての思い出は、「ときめき」を重視

子育ての思い出は、写真や動画でも残せますが、やはりモノも大切です。すべてを処分する必要はないけれど、すべてを置いておくわけにもいきません。
 
今を忙しく生きる私たちは、終わったことに時間が取れないことが多いです。使い終わったら、できるだけそのときに、「残す」「残さない」の分類をしておきましょう。その方が、思い出の品への「ときめき」も新鮮です。
 
スッキリした思い出を残していきましょう。
 
 
執筆者:奥野愉加子
美学のある暮らし 代表

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