【格安スマホ】変えて満足する人・後悔する人?変えるときの注意点も解説

配信日: 2022.10.23

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【格安スマホ】変えて満足する人・後悔する人?変えるときの注意点も解説
ドコモやau、ソフトバンクといった大手携帯電話事業者から、いわゆる格安SIMに乗り換えると通信料金を節約できる可能性があります。
 
一方で格安SIMに変更する場合、契約内容によっては損する場合もあり、乗り換えには注意が必要なことを知っていますか?
 
本記事では格安SIMに変更したとき、どんな人が満足して、どんな人が後悔するのか、その理由も含めて解説します。
木元泰徳

執筆者:木元泰徳(きもと やすのり)

2級ファイナンシャル・プランニング技能士

格安SIM切り替えで「満足する人」

格安SIMに乗り換えたとき、「満足する人」を2例紹介します。
 

(1)月額料金を抑えたい人

格安SIMの最大のメリットは、通信料金が割安であることです。例えば、ドコモで3GBのプランを利用すると、通信料金は月々税込み4565円になります。
 
一方で、格安SIMのIIJmioで4GBのプランを利用すると、月々税込み990円となり、その差額は3575円にもなります。大手キャリアを利用していて通信料金が高いと感じる人は、格安SIMに変えることで満足感を得られるでしょう。
 

(2)自分でプランを選びたい人

総務省の統計によると、格安SIM回線を提供するサービス事業者MVNO(仮想移動体通信事業者)の数は964社(2022年6月時点)に上ります。会社の数だけプランがあるため、数あるプランから最適なものを選ぶのは手間がかかりますが、自分にぴったりのプランを探すのは宝探しに似たワクワク感があります。
 

格安SIM切り替えで「後悔する人」

次に、格安SIMに切り替えることで、「後悔してしまう人」を3例紹介します。
 

(1)店舗でのサポートが必要な人

格安SIMは原則としてオンラインで契約し、SIMカードの入れ替えや初期設定を自分で行う必要があります。こうした作業を自分で行えず、店舗でサポートを受ける必要がある人は格安SIMに変更しても設定でつまずいてしまう可能性があるでしょう。
 
格安SIMを利用しながら店舗でサポートを受けたいなら、イオンモバイルなど実店舗を運営する事業者を選択してください。
 

(2)逆に料金が高額になる人

格安SIMに切り替えることで、逆に料金が高額になった場合も後悔を感じるでしょう。
 
例えば大手キャリアで家族割を利用中、格安SIMに切り替えると家族割が効かなくなり通話料金が上がってしまうかもしれません。データ通信についても、想定より多く利用してしまうと速度制限がかかり、データの追加で割高な料金を支払う必要に迫られる可能性があります。
 

(3)通信速度にこだわりがある人

動画を頻繁に見る人など、安定した通信速度を求める人も、格安SIMに変更すると後悔する可能性があります。
 
株式会社XERAでは、図表1のとおり大手キャリアと格安SIMの実行通信速度を比較する実験を行っていますが、特に下りでは通信速度に明らかに差が見られます。また、時間帯別の通信速度の安定性にも差が生まれており、通信の品質を求める人は大手キャリアを使い続ける方が満足度は高くなるかもしれません。
 
【図表1】


 
出典:株式会社XERA 【下り】時間帯別通信速度の変化
 

格安SIM切り替えの注意点


 
格安SIMを利用して満足する人と後悔する人を紹介しましたが、最後に大手キャリアから格安SIMに変更する場合の注意点をお伝えします。
 
大手キャリアから移行する場合は、スマートフォン本体の継続利用の可否と、割引制度喪失の有無の2点について確認しましょう。
 
使用中のスマートフォンは、格安SIMに乗り換えたとき通信できない場合があります。その場合、新たに端末を購入する必要が生じてしまいます。格安SIM事業者のホームページを見ると、動作確認端末が一覧で表示されているので、乗り換え前に確認してみてください。
 
また、家族割やスマートフォン端末の割引、光回線の割引など、大手キャリア独自の割引を利用していた場合は、乗り換えで割引が消失してしまう恐れもあるのでチェックが必要です。
 
大手キャリアから格安SIMに乗り換えると、通信料金を節約できる可能性があります。一方で乗り換えることで後悔が生じる場合もあるので、デメリットも把握したうえで検討してみましょう。
 

出典

株式会社NTTドコモ ギガライト
株式会社インターネットイニシアティブ 料金表
総務省 電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表(令和4年度第1四半期(6月末))
イオンリテール株式会社 イオンモバイルについて
株式会社XERA 携帯会社11社の通信速度比較レポート(PR TIMES)
 
執筆者:木元泰徳
2級ファイナンシャル・プランニング技能士

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