片づけの美学134 片付けが苦手で部屋が汚いから友だちを誘えない! どうしたらよい?
配信日: 2022.11.24
日時が決まっていると、行動せざるを得ません。半強制的になってしまいますが、お尻が重い方にはよいきっかけになるのではないでしょうか。
執筆者:奥野愉加子(おくの ゆかこ)
美学のある暮らし 代表
整理収納アドバイザー認定講師。(photo:キャラバンサライ)
奈良生まれ。大学では生活環境学部にて建築やインテリアを学び、英国インターンや建築設計会社勤務を経て、2011年より愛知県で結婚生活をスタート。長男出産後、夫の赴任で2年間のドイツ生活を経験。帰国後の現在は建築家デザインの家で暮らす、5歳と2歳の男児の母。子育てがひと段落したら、建築や暮らしに関連するような仕事をしたいと考え、「一般社団法人ハウスキーピング協会」の整理収納アドバイザーの資格を取得。認定講師として資格取得のための講座を定期的に主催している。
<美学のある暮らし>
友だちと約束する日程の目安
片づけの時間をどのくらい取れるかで、約束する日程の目安は違ってきます。例えば、週末2日間はしっかり作業ができる場合なら、2回か3回の週末を挟めば問題ないでしょう。追加で平日にも毎日1時間くらい作業ができるなら、翌週でもよいかもしれません。
また、ご自身の体力・お部屋の広さなど条件によって日程の目安はさまざま。2週間後~1ヶ月後を目安に約束を取り付け、ゴールをちょっと強引に決めてしまいましょう。
友だちに「ちょっと良いところ」を見せよう!
来てもらう友だちには、ちょっと良いところ……つまり「部屋がきれいなところを見せたい人」がよいのではないでしょうか。気心が知れている友人の場合は「片づいていない部屋を見られてもいいや」という気持ちになってしまうかもしれませんが、そんな友人にも良いところを見せましょう!
もし友人に片づけた部屋をほめてもらえたら、うれしいですよね。そのうれしい気持ちがきれいな部屋をキープする力になるかもしれません。
お客さん目線でチェック
日程のゴールの次は、片づける場所を決めていきましょう。
まずは、お客さん目線で部屋を観察します。「片づいていない」と感じる場所をピックアップしていきましょう。
一般的な入室の流れにそってチェックしてみると、
・玄関ドアの外
枯れた植木鉢やゴミ、ホコリなどはたまっていませんか?
・玄関内側
靴の量、出掛けに使う小物の量、飾りなどは適量でしょうか? モノが多いと、においがこもっている可能性もあります。
・室内
第一印象は、入り口ドアからの視界で決まります。入り口からスッキリした室内が見えると、とてもきれいなお部屋に見えますよ。
・お客さんの座る場所
室内に友だちを通したら、腰を掛けてもらう場所も大切です。座るといろいろ見えるので、しっかりチェックしておきましょう。目の高さから天井までの空間は特によく見えるので、早めに片づけておきたい場所です。
スケジュールを決める
だいたいの片づけスケジュールを決めておくと安心です。
●必要なモノと不要なモノに分ける
●使う場所ごとにまとめていく
●収納の掃除をして、モノを入れていく
●部屋全体の汚れを落とす
大まかに、工程は以上の4つあります。
まずは、必要なモノと不要なモノを分ける作業をします。不要なモノを出さずに片づけても、すぐにごちゃごちゃになってしまいます。必ず、不要なモノは取り除きましょう。捨てるのが苦手という方は、箱や袋の中に入れ、必要なモノとは違う場所に収納するだけでもOKです。
モノを分別したら、使う場所ごとに置けているか確認しましょう。衣類は衣類でまとめる、文具は文具でまとめるというように、種類でまとめていきます。
その後、収納の掃除をして、モノを収めていきます。最終的には、床を中心にお部屋の掃除をして完成です。
来客を楽しんで生かす
来客の予定が決まると、「キレイにできるかな」と不安に感じることもありますが、「やらざるを得ない」という行動力が出てきます。
いつもは後回しにしがちなお片づけを優先事項にできるだけでも「約束」の効力は偉大です。自分の世界に友だちを招くことを楽しんで、キレイなお部屋作りに挑戦してみましょう。
執筆者:奥野愉加子
美学のある暮らし 代表