更新日: 2024.07.26 その他暮らし

「都市ガス」と「プロパンガス」でガス代はどれだけ違う?メリット・デメリットも確認

「都市ガス」と「プロパンガス」でガス代はどれだけ違う?メリット・デメリットも確認
昨今の物価高騰にともない、食費や水道光熱費の節約に励んでいる人は多いのではないでしょうか。プロパンガスを使っている場合、安いと評判の都市ガスに乗り換えたいと思っている人もいるかもしれません。
 
そこで今回は、都市ガスとプロパンガスの料金がどれくらい違うのか、またそれぞれのメリット・デメリットを紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

都市ガスとプロパンガスのガス代の違い

プロパンガス料金消費者協会によると、東京都のプロパンガスの平均料金は7761円です。内訳は基本料金が1761円、従量料金(10立方メートル利用時)が6000円となっています。
 
一方、東京都の都市ガスの平均料金は5074円です。内訳は基本料金が1056円、従量料金(10立方メートル利用時)が4018円となっています。プロパンガスの熱量は都市ガスよりも2.23倍高いため、都市ガス従量単価に2.23倍をかけて平均料金を算出しているようです。同じ条件で使用した場合でも、1ヶ月に約2700円の料金差があることが分かります。
 
都道府県によって多少料金は異なりますが、どの都道府県でも大体2000円~3000円の料金差が発生します。ガス料金だけで比較すると、プロパンガスよりも都市ガスのほうがお得といえるでしょう。
 

都市ガスのメリット・デメリット

都市ガスのメリットは、プロパンガスと比較すると料金が安い点です。先ほど紹介したように、同じ条件で使用しても毎月2000円~3000円の料金差が生じるのは大きいでしょう。
 
都市ガスの料金が安い理由は、都市ガスは公共料金に該当するため、事業者が料金を自由に決められないからです。都市ガスは有害な成分が出ないため、安全性が高い点も魅力の一つといえます。ただし、換気しないと不完全燃焼により一酸化炭素が発生するリスクはあるため注意しましょう。
 
都市ガスのデメリットは、提供エリアが限られている点です。都市ガスは都市部でしか使えないため、使いたくても使えないケースがあります。また、都市ガスは発熱量が低いため、火力が弱い点もデメリットの一つです。揚げ物や炒め物を頻繁に作る家庭では、火力の弱さを感じるかもしれません。
 

おすすめ関連記事

 

プロパンガスのメリット・デメリット

プロパンガスのメリットは、都市ガスと比較して発熱量が多い点です。東京ガスによると、1立方メートル当たりの標準熱量は45メガジュールで、都市ガスの約2倍の発熱量があります。全国どこでも利用でき、初期費用が安い点もメリットといえるでしょう。
 
さらには、災害時の影響も受けにくい点も魅力です。都市ガスは地中を通っている導管を通じてガスが供給されるため、災害時にダメージを受けやすく復旧が遅れるケースがあります。
 
プロパンガスのデメリットは、解説したように料金が高い点です。仮に都市ガスとの料金差が月額2700円ある場合、1年では3万2400円の差が出ます。プロパンガスは事業者がガス代を自由に決められるため、今後さらに料金が上がる可能性も否定できません。
 

おすすめ関連記事

 

ガス代の安さだけで見るなら都市ガスに軍配が上がる

都市ガスとプロパンガスの料金を比較すると、都市ガスのほうが月々2000円~3000円ほど安いことが分かりました。住んでいる地域や使用状況によっては、さらに差がつく可能性があります。
 
ただし、都市ガスは提供エリアが限られていて使いたくても使えないケースもあるでしょう。もし都市ガスが利用できる地域にお住まいなら、プロパンガスから都市ガスへの乗り換えを検討してみても良いかもしれません。
 

出典

東京ガスネットワーク 都市ガスの種類・熱量・圧力・成分
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集