手軽な価格の狭小住宅、メリットとデメリットは?

配信日: 2022.11.30

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手軽な価格の狭小住宅、メリットとデメリットは?
都心部でも手頃な価格で建てることができる狭小住宅に関心のある方は多いでしょう。しかし、狭小住宅は生活空間が狭くて暮らしにくいのでは、と不安をもつ方もいるかもしれません。
 
そこで今回は、狭小住宅のメリットとデメリットを解説します。また、狭小住宅でも快適に暮らすためのコツも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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狭小住宅とは

狭小住宅に、明確な定義はありません。ただし、建築業界では便宜的に、15~20坪(約50~66平方メートル)以下の土地に建てられた建築物を狭小住宅と呼んでいます。コンパクトハウスとも呼ばれ、「限られた土地を最大限に活用する」をコンセプトに建設されることが多い住宅です。
 
狭小住宅の特徴として、「庭がない、または狭い」「居住空間が敷地いっぱいに建てられていることが多い」「三角や台形など、変形地に建てられていることが多い」「床面積を増やすために地下室があったり3階建てになったりしていることが多い」などが挙げられます。
 

狭小住宅のメリットとデメリットを紹介

狭小住宅のメリットは、主に以下の4点です。
 

1.土地代を安く抑えられる
2.税金などが安く済む
3.手入れがしやすい
4.利便性のよい立地が多い

 
坪数が少ないために土地代が安く済み、都心部でも購入しやすいのがメリットのひとつです。同じ理由で「固定資産税」も安く、「都市計画税」も一般住宅に比べて安く済む傾向があります。
 
不動産を購入する際の申請費用や登記費用も安く済むことや、掃除する面積が少ないために手入れがしやすいのもメリットでしょう。また、狭小な土地は都市開発の際に発生することが多いため、立地場所は必然的に利便性が高くなります。
 
一方、デメリットとしては、主に以下の4点が挙げられます。
 

1.建設コストが高くなる場合がある
2.近隣との距離が近くなる
3.階段の昇り降りが頻繁になる
4.住宅ローンに対する減税措置や給付金が受けられない可能性がある

 
狭小住宅は道幅の狭い土地に建設することが多い傾向があるため、大型重機や作業車が入れず、足場も組みにくくなりがちです。そのため、人件費や資材の輸送費が高くなる場合があります。狭小住宅は近隣との距離があまりないことも多く、生活音や臭いなどでトラブルになりがちです。
 
狭い土地を生かすために地下室や3階、4階を利用することも多くなり、階段の往復が頻繁になります。また、「住宅ローン控除」や「住まい給付金」は、例外を除いて延床面積50平方メートル以上の住宅が対象のため、減税措置や給付金が受けられない可能性があるのです。以上のメリットとデメリットをしっかりと認識したうえで、狭小住宅を考えるようにしましょう。
 

狭小住宅を快適に暮らすための工夫を紹介

狭小住宅では、前章で紹介したデメリットを解消して快適に暮らすためのさまざまな工夫があります。限られた空間を生かすためには、以下の3つの方法が有効です。
 

1.垂直方向へフロアを広げる
2.収納場所を工夫する
3.トイレの設置場所を工夫する

 
地下室や2階以上の階をつくり、垂直方向へ生活空間を広げます。屋上を活用してガーデニングをするための空間や、屋上ハウスを設置するのも有効です。収納には、床下収納や小屋裏収納を活用しましょう。また、トイレの設置に階段下のデッドスペースを利用することで、狭い空間を有効に活用可能です。
 
階段の昇り降りは、生活や家事に付随する行動を同じ階で行うように工夫することで減らせます。例えば、洗濯機の置き場所と洗濯物を干す場所を同じ階にしたり、キッチンと同じ階で食事をしたりすることなどが当てはまります。
 
また、建設時に前もって防音や目隠しなどを対策し、近隣とのトラブルを予防しましょう。このような工夫をすることで、狭小住宅でも快適に暮らすことが可能です。
 

メリットとデメリットを見極めて、快適な暮らしをめざしましょう

狭小住宅には、思っていたよりもメリットが多いことに驚かれたかもしれません。また、狭小住宅について一般的に考えられているデメリットも、工夫しながら解消することによって快適に生活することが可能です。利便性の高い土地を利用できることもメリットのひとつである狭小住宅。メリットとデメリットをしっかりと見極めて、快適な暮らしをめざしましょう。
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

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