更新日: 2022.12.02 その他暮らし
SNSに関連した消費者生活相談が年々増加! トラブル事例と対策を紹介
そこで本記事では、トラブル事例をいくつか紹介した後、それらに巻き込まれないための対策を解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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SNS関連の相談件数は年々増加している
消費者庁が公開した「令和4年版消費者白書」によると、SNS関連の消費生活相談件数は2017年から継続的に増加しています。
2017年時点の相談件数は1万5709件でしたが、2021年には3倍以上の5万406件となっており、特に若者に関しては、副業や美容などをきっかけにトラブルに遭遇するケースがあるようです。
では、実際にどのようなトラブルがあり、巻き込まれないためにはどうすればよいのでしょうか。
SNSのトラブル事例
SNSを利用したトラブルには以下のような事例があります。
・お金配り
・誘い出し
・他者への誹謗中傷
お金配りとは、「応募すれば必ずお金をあげますよ」などのメッセージをSNS上で投稿しているアカウントです。その多くはなりすましやニセモノであり、手数料や保証料として逆にお金を奪おうとしたり、クレジットカード番号などの個人情報を登録させたりするので、気を付けなければなりません。
また、総務省の「安心・安全なインターネット利用ガイド」には、SNSのダイレクトメールで気軽に連絡を取っていた相手から誘いを受け、会いに行ったところ、家に帰ってこられなくなったという事例が掲載されています。家族がSNSの記録を確認して分かったそうです。
同じく「安心・安全なインターネット利用ガイド」には、有名人の悪口の再投稿や拡散したことにより訴えられ、慰謝料などを請求された事例が載っています。
SNSでトラブルに巻き込まれないための対策
お金配りのアカウントに関しては、「タダほど高いものはない」という意識を持つことが大切です。何もしないのにお金をくれるのはなぜなのかを、常に考えるようにしましょう。特に、「電子マネーの番号やクレジットカードの番号を入力してほしい」というメッセージが届いた場合、詐欺の可能性が高いので誘いに乗らないようにしてください。
誘い出しに関しては、「知らない人とは会わない」という心がけが大切です。特にダイレクトメールを頻繁に送ってくる相手や、「会って相談に乗ってあげるよ」などと誘ってくる相手には注意が必要です。SNS上の知人とのやり取りは、ほかの人も見える場所で行い、周囲に知られたくない悩みを相談したい場合は、専門の相談窓口を利用するという選択肢があります。
他者への誹謗中傷は、たとえ再投稿であっても「拡散することに加担した」とみなされます。「匿名だから大丈夫」「ほかの人もしているから大丈夫」と思わず、自分が同じことをされたらどう思うかを考え、「最悪の場合、訴えられるかもしれない」という意識を常に持ちましょう。
まとめ
今回はSNSによるトラブル事例と対策を紹介しました。SNSは便利なツールではありますが、使い方を間違えたり、警戒を緩めたりするとトラブルに巻き込まれる可能性があるので注意が必要です。
出典
消費者庁 令和4年版消費者白書
総務省 上手にネットと付き合おう! 安心・安全なインターネット利用ガイド
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部