大学の「夜間部」でも奨学金を受給できるって本当? 条件ってあるの?

配信日: 2022.12.10

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大学の「夜間部」でも奨学金を受給できるって本当? 条件ってあるの?
大学には一般的な学生が通う昼間部以外にも夕方以降の時間から始まる夜間部が存在しています。夜間部の大学は働きながら学びたいという方を中心に利用されています。夜間でも奨学金は受給できるのでしょうか。夜間大学で奨学金を受けるための条件について確認します。
柘植輝

執筆者:柘植輝(つげ ひかる)

行政書士
 
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2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。

夜間大学でも奨学金を受けられる?

夜間部の大学に通うのは夕方からなど限られた時間で学生としての活動を行う方が主となります。そして、昼間部に比べて学費が安くも設定されています。そのため、奨学金を借りられないと考えてしまう方もいらっしゃることでしょう。
 
実は、大学の夜間部においても通常の昼間部の大学であっても基本的には同じように奨学金を借りて進学することができます。日本学生支援機構の奨学金の場合、奨学金には無利子の第一種と有利子の第二種とがありますが、どちらも夜間部の大学進学のために借り受けることができます。
 
また、大学によっては独自の奨学金を用意していることもあります。こういった奨学金も特に夜間部と昼間部の垣根なく受け取れることもあります。詳細は進学予定の学校へご相談ください。
 

大学の夜間部で奨学金を受給するための条件は?

日本学生支援機構の奨学金の場合、夜間部であっても条件に大きく変化することはありません。学力要件と家計の要件を満たすことで奨学金を受給することができます。
 
例えば、第一種奨学金であれば、高校での評定平均値が5段階評価で3.5であることや、世帯収入が一定額以下であるという要件を満たすことで受け取ることができます。
 
第二種奨学金においても、学修に意欲があり、学業を確実に修了できる見込みがあり所得が一定額以下であるなど所定の要件を満たすことで、原則昼間部と同じように奨学金を借りることができます。詳細については日本学生支援機構や在学中の学校などへご相談ください。
 

夜間部も大学無償化制度の対象になる

今話題の国の高等教育の修学支援新制度、通称「大学無償化」について夜間部の大学生も対象となります。国の高等教育の修学支援新制度とは、授業料の減免ないし免除と返還が不要となる給付型奨学金の支給から構成される制度です。
 
基本的な要件である世帯収入や資産要件を満たしており、進学先で学ぶ意欲のある方が対象となるといったところは夜間部であっても変わりありません。
 
しかし、夜間部においては、授業料や入学金の減免額の上限額が昼間部の半分程度になっています。
 

 
出典:文部科学省 「授業料等減免額(上限)・給付型奨学金の支給額」
 
詳細については現在通っている学校や奨学金相談センター(0570-666-301)へご相談ください。こういった学生向けの支援制度は昼間部の学生限定だと思われる方もいらっしゃいますが、夜間部の学生でも対象となる場合もあります。気になっている学生向けの支援制度があれば確認してみてください。
 

夜間部の学生でも奨学金を受給できる

夜間部は昼間部に比べて学費が安いことや、学生としての活動時間が限られているという特徴があります。しかし、だからといって国や支援団体は学生としての支援が不要だと考えてはいません。
 
大学の夜間部であっても昼間部とほぼ同様に奨学金を受給することができます。これから大学の夜間部に進学予定の方や現在大学の夜間部に通っている方において、奨学金を受給したいと考えている方は、昼間部の大学の場合と同様に、奨学金について調べて受給を検討してみてください。
 

出典

独立行政法人日本学生支援機構 第一種奨学金(無利子で借りる)

独立行政法人日本学生支援機構 第二種奨学金(有利子で借りる)

独立行政法人日本学生支援機構 令和2年度以降採用の給付奨学金と併せて受ける場合の貸与月額

文部科学省 授業料等減免額(上限)・給付型奨学金の支給額

 
執筆者:柘植輝
行政書士

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