物価はあがるけど「お年玉」の金額は「増やした人」が多い!? 小学生は平均「4730円」という結果に
配信日: 2022.12.15
なるべく節約したいけれど、まったくあげないわけにもいかない……と、なかなか悩ましいものですよね。今回は、子どものいる家庭のお年玉事情をひもといていきます。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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小学生にあげるなら5000円未満が一般的?
株式会社ラボネットワークが発表したお年玉事情の調査(スナップスナップ調べ)を見てみます。この調査は、全国の子育て世代4831名を対象に行われたものです。
まずは子どもの年代別で今年2022年にもらったお年玉の総額をチェックしましょう。
●未就学児:1万8388円
●小学生:2万3672円
●中学生:3万586円
年齢が上がるにつれ、金額もアップしていますね。もらった人数の平均は、どの年代も5人とのこと。このことから、子どもにあげるお年玉は以下が目安ということになります。
●未就学児:およそ3670円
●小学生:およそ4730円
●中学生:およそ6110円
お年玉で「670円」のように細かい金額をあげることはあまりないでしょうから、さまざまな年代の子にあげる機会がある人は、ざっくり「ひとり一律5000円」などと決めてしまうのもいいかもしれません。
来年のお年玉は節約する人も多いかも? 渡す金額に変化は
今年のお年玉については、あげたという人が62.3%でした。自分の子ども、親戚の子どもなどふくめ、とにかくお年玉をあげるという行為をした人が半数を超えています。いっぽうで、およそ40%の人はあげていないという結果に。意外と多いと感じるかもしれませんね。
2021年~2022年と違い、今度の年末年始は行動規制がありません。久しぶりに親戚と会う機会がある人は、必然的にお年玉を用意するということもあるでしょう。2023年のお年玉事情はまた少し変化がありそうですね。
さて、今年お年玉をあげたという人は、昨年から金額に変化があったのでしょうか。
●増やした 28.8%
●減らした 1.8%
●変わらない 69.4%
もっとも多かったのは変わらないという回答。しかし、減らしたのはかなりの少数派で、増やしたという人も30%近くいます。渡す相手が小学校・中学校にあがったので増やした、というケースもありそうですね。
ただ、今は値上げラッシュのせいで家計にダメージを受けている人も多いのではないでしょうか。2023年のお年玉については、あげる対象の年齢が上がっても「お年玉の金額は据え置き」、「申し訳ないけど一律3000円」など、節約せざるを得ないのかもしれません。
お年玉の管理はほとんどが銀行預金
最後に、自分の子どもがもらったお年玉の管理方法について見てみましょう。
1位:銀行預金(子ども名義の口座) 73.0%
2位:自宅貯蓄 15.9%
3位:消費利用 6.7%
4位:銀行預金(保護者名義の口座) 4.3%
子ども名義の口座に預けるという人が70%を超えています。保護者の口座にまとめるというケースもありますが、これはひょっとしたらまだ子どもがかなり小さい家庭なのかもしれません。
また、自宅に置いておくというケースも15%ほど。自宅にあれば、子ども関連でお金が必要になったときにさっと足すこともできますね。そして7%ほどは、消費する派でした。あまり高額にならなければ、その場で使うというのもアリなのかもしれません。
たくさんの大人から一斉にお金がもらえるというお年玉。大人からしたら、本当にうらやましい限りですね。
ただ、小さいうちから、家庭でできるマネー教育は少しずつでも進めておきたいもの。簡単にもらえているけれど、これは特別なことで、「お金はとても大切なもの」ということもあわせて伝えていきたいところです。日常的なお小遣いはもちろん、まとまったお金が手に入るお年玉は、マネー教育のきっかけにも活用できそうですね。
出典
株式会社ラボネットワーク スナップスナップ調べお年玉事情2022
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部