【冬本番】スタッドレスタイヤとタイヤチェーン、どちらの方が長い目で見るとおトク?

配信日: 2022.12.20

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【冬本番】スタッドレスタイヤとタイヤチェーン、どちらの方が長い目で見るとおトク?
車を運転する人なら、寒くなってくるとタイヤの冬対策が気になってくることでしょう。対策としては、スタッドレスタイヤかタイヤチェーンが一般的です。しかし、長い目で見るといったいどちらがお得なのでしょうか。
 
そこで今回は、スタッドレスタイヤとタイヤチェーンでどちらがお得かを比較してみました。また、スタッドレスタイヤとタイヤチェーンのメリットやデメリットも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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スタッドレスタイヤって?メリット・デメリットを紹介

スタッドレスタイヤとは、粉じんを発生させることが理由で使われなくなったスパイクタイヤに変わって登場した、スパイクのない冬用タイヤを指します。スタッドレスタイヤの寿命は約3年で、走行距離にすると1万キロメートルほどです。使わずに保存しておくとゴムが劣化して固くなり、性能が発揮できなくなるので注意してください。
 
スタッドレスタイヤの主なメリットは、「一度交換すればシーズン中は交換の必要がない」「乾燥路面でも普通に走れる」「ノーマルタイヤと同程度のスピードで走れる」などです。
 
デメリットは、「雪のない路面では、制動距離がノーマルタイヤに比べて伸びる傾向にある」「ノーマルタイヤに比べて燃費が悪くなる傾向にある」「タイヤの減り方がノーマルタイヤに比べて早い」などでしょう。
 
これは、スタッドレスタイヤがノーマルタイヤよりも溝が深く、柔らかいゴムを使用していることに原因があります。そのため、たとえ乾燥路面で普通に走れても、冬季シーズン以外では使わない方が無難です。
 

タイヤチェーンって?メリット・デメリットを紹介

タイヤチェーンとは、降雪時や路面の凍結時に滑り止め用としてタイヤに巻きつけるチェーンのことです。「金属タイプ」「非金属タイプ」「布製タイプ」の3種類があり、耐用年数は、金属タイプと非金属タイプが約5年、布製タイプが約2年とされています。
 
タイヤチェーンの主なメリットは、「雪道や凍結路面でのグリップ力がスタッドレスタイヤよりも強い」「スタッドレスタイヤとも併用できる」「コンパクトに収納できる」などです。
 
デメリットには、「脱着に手間がかかる」「走行時の乗り心地が悪い」「乾燥路面では使えない」「あまりスピードは出せない」などがあります。特に乾燥路面では使えないため、路面状況により頻繁に脱着する必要が出てくるでしょう。慣れていないと手間と時間がかかり、とても面倒です。
 
また、タイヤチェーン装着時のスピードは、金属タイプが30キロメートル毎時以下、非金属・布製タイプが50キロメートル毎時以下が推奨されています。
 

結局どっちがお得?5年間で比べてみた

ここでは、以下の7つの条件でスタッドレスタイヤとタイヤチェーンを5年間使った場合を想定し、必要経費を算出しました。
 

1.車はコンパクトカーを使用
2.1年間の走行距離は1万キロメートル(1ヶ月約830キロメートル)
3.ノーマルタイヤの寿命は3万キロメートル、価格はセットで約4万円
4.スタッドレスタイヤの寿命は1万キロメートル、価格はセットで約6万円
5.タイヤ交換料1本1100円(大手カー用品店価格)
6.チェーンの耐用年数は金属・非金属タイプ5年、布製タイプ2年
7.タイヤチェーンの価格は3タイプとも約1万円

 
結果は、スタッドレスタイヤが約16万4000円、金属・非金属のタイヤチェーンが約5万4400円、そして布製のタイヤチェーンが約6万4400円で、明らかにタイヤチェーンを使ったほうがお得でした。ただし、タイヤチェーンの脱着には手間と時間がかかります。計算内容は以下を参照してください。
 

【スタッドレスタイヤの場合】

スタッドレスタイヤ:走行距離約2万4900キロメートル(830キロメートル×6ヶ月×5年)で2回交換(12万円)
ノーマルタイヤ:3万キロメートル以下のため交換不要
タイヤ交換料金:4本×1年に2回×5年(4万4000円)

 

【タイヤチェーンの場合】

ノーマルタイヤ:走行距離約5万kmで1回交換(4万円)
タイヤ交換料金:4本×1回(4400円)
金属・非金属タイプ:買い替え必要なし(1万円)
布製タイプ:2回買い替え必要(2万円)

 

メリットやデメリットを考えての使い分けがおすすめ

雪や凍結路面の走行には、スタッドレスタイヤやタイヤチェーンの装着が義務付けられています。ノーマルタイヤのままで雪道を走っていると「安全運転義務違反」で処罰されるおそれもあるので注意が必要です。
 
今回は、スタッドレスタイヤとタイヤチェーンのどちらがお得かを比較してみました。両方のメリットやデメリットを考えて、状況に合わせての使い分けがおすすめです。
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

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