更新日: 2022.12.22 その他暮らし

【冬の節電】「カーテン」で電気代は節約できる?決め手は「窓の断熱」

【冬の節電】「カーテン」で電気代は節約できる?決め手は「窓の断熱」
冬は電気代が特に高くなる季節です。とりわけ、暖房費は冬の電気代に大きな影響を与えます。電気代が高騰する中、どれだけ暖房費を節約できるかが冬の電気代そのものを抑える鍵を握るといえます。
 
冬の暖房費を考えるうえで、重要になってくるのがカーテンです。暖房代節約のためにはカーテンを厚手のものにすると良いなどといわれますが、実際カーテンによって電気代は節約できるのかを見ていきます。
FINANCIAL FIELD編集部

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設定温度を下げれば電気代は節約できる

冬の電気代を抑えるコツは、室内の暖房効率を高めることにあります。少ないエネルギーで効率的に室内を暖められれば、結果的に電気代も安く抑えることができます。ただ、電気代節約のために、寒さを我慢することはできれば避けたいものです。
 
実際、冬に暖房を使用するときにエアコンの設定温度を1℃下げるだけでも、電気代の節約効果は大きいとされます。資源エネルギー庁の試算では、外気温が6℃の環境でエアコンの設定温度を21℃から20℃に下げた場合、年間で約1650円もの電気代節約効果が得られたそうです。
 
しかし、何の対策もなく、ただ設定温度を下げるだけでは、電気代は抑えられても快適な冬を送ることは難しくなるでしょう。そこで重要になってくるのが、部屋の断熱性です。理論上、部屋自体が外の冷気が入りにくく、屋内の熱を外に逃がしにくい構造をしていれば、暖房効率が上がって、設定温度が低い状態でも快適に過ごすことができるようになるはずです。
 

室内に蓄えられた熱は窓から逃げていく

室内の暖房効率は、特に窓などの開口部の断熱性を高めることが鍵を握ります。なぜなら、冬の暖房時は、どれだけ密閉した空間でも熱は少しずつ外へ流出してしまうからです。とりわけ、窓などの開口部は最も熱が流出しやすい箇所です。日本建材・住宅設備産業協会の試算では、暖房時に外へ逃げてしまう熱のうち、実に約58%が窓などの開口部からだとされています。
 
つまり、どれだけ暖房で室内を暖めても、その大部分が窓から外へ逃げてしまっているということです。
 
しかし、これは逆にいえば、窓の断熱さえしっかり行っていれば、熱の流出を防ぎ室内を効率的に暖められるということでもあります。もちろん、窓の構造自体を断熱性の高い設計にすることが1番ですが、リフォームでもしない限り、それは難しいのが現状です。そこで、カーテンを使った対策が効果的になります。
 

カーテンで窓の断熱性を高める

カーテンには遮光だけではなく、窓の断熱性を高めるという役割があります。より断熱性能の高いカーテンを窓に取り付けることによって、室内の熱の流出を防げるだけではなく、外から入ってくる冷気を遮断することにもつながります。
 
室内の暖房効率を高めるためにも、より断熱効果の高い厚手のカーテンなどを窓に取り付けてみましょう。そうすることによって、窓から熱が流出しにくくなり、エアコンの設定温度を下げても室内を暖かい状態で維持しやすくなります。
 
また、カーテンのサイズにも注意を払いたいところです。カーテンの丈がしっかり床まで届いていない状態だと、そこから冷気が室内に侵入しやすくなり、結果的に暖房効率も下がってしまいます。カーテンの丈は窓の寸法にしっかり合わせ、より暖房効率を高められる状態にしておきましょう。
 
カーテンだけではなく、窓自体の断熱を高める工夫も電気代の節約につながります。防寒ボードや梱包に使うプチプチを窓に貼るなどの対策も、窓から熱の流出を防ぐことに効果的だといわれているので、余裕があれば試してみてはいかがでしょうか。
 

設定温度を下げても暖かく! カーテンなどで窓の断熱性を高めよう

室内をせっかく暖めても、窓の構造によっては熱がすぐ外に流出してしまいます。部屋が暖まりにくければ、エアコンの設定温度を上げるしかありません。
 
しかし、断熱性の高いカーテンを取り付ければ、室内の暖房効率も上がるので、いつもよりエアコンの設定温度も少し下げることができ、電気代の節約にもつながるはずです。断熱シートや梱包のプチプチなど安く手に入るアイテムでも窓の断熱性は高められるので、自分に合った対策で節約しながら快適な冬を過ごしましょう。
 

出典

一般社団法人住宅生産団体連合会 快適・安心なすまい なるほど省エネ住宅
資源エネルギー庁 省エネポータルサイト 無理のない省エネ節約
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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