更新日: 2022.12.28 子育て

双子を妊娠した! 保育料は2倍かかるの?

執筆者 : 宮野真弓

双子を妊娠した! 保育料は2倍かかるの?
双子を妊娠……奇跡的で喜びも2倍ですが、その一方で、双子育児や経済面などさまざまな不安を感じることもあるでしょう。
 
双子の保育料は単純に2倍かかるのでしょうか? 無償化の対象になる要件とは? 今回は双子の保育料について考えてみます。
宮野真弓

執筆者:宮野真弓(みやのまゆみ)

FPオフィスみのりあ代表、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者

子育てファミリーや妊活カップルのライフプランニングを中心に活動しています。
結婚や妊活、出産、住宅購入など人生のターニングポイントにおけるお悩みに対して、お金の専門家としての知識だけでなく、不妊治療、育児、転職、起業など、自身のさまざまな経験を活かし、アドバイスさせていただきます。
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保育料無償化の要件とは?

2019年の10月から幼児教育・保育が無償化され、子どものいる家庭の経済的負担が軽減されています。双子を持つ家庭にとってもありがたい制度です。まずは概要を確認しておきましょう。
 
幼児教育・保育の無償化の対象となる主な施設は、幼稚園、保育所、認定こども園、地域型保育です。この他、企業主導型保育事業、認可外保育施設や幼稚園の預かり保育なども、上限金額はありますが対象となっています。
 
無料になるのは利用料のみなので、通園送迎費、食材料費、教材費、行事費などは保護者の負担になります。ただし、年収360万円未満相当世帯の子どもと、全世帯の第3子以降の子どもは、おかず・おやつなどの副食の費用が免除対象です。
 
対象となるのは3~5歳の子どもです。0~2歳の子どもは、住民税非課税世帯で保育の必要性があると判断された場合、無償化の対象になります。なお、0~2歳の子どもであっても、第2子であれば半額、第3子以降は無料です。
 
認可外保育園の場合は、お住まいの自治体から「保育の必要性の認定」を受けることで、3~5歳までの子どもは月額3.7万円まで、0~2歳までの住民税非課税世帯の子どもは月額4.2万円までの利用料が無償化されます。
 

双子の保育料はいくら?

双子を認可保育園に通わせる場合の保育料はいくらになるでしょうか?
 
認可保育園の利用料は各自治体で定められていて、夫婦の所得の合計金額(世帯所得)により異なります。
 
先ほど見たように、子どもが3歳になれば利用料は無料になり、自己負担は食材料費や教材費、行事費など、利用料以外のものに限られます。0~2歳の間は、第2子が半額ですので、保育料は1.5倍で済みます。自治体によっては第2子以降の保育料を無料にしているところもありますので、お住まいの自治体の制度を確認しておきましょう。
 
認可外保育園の利用料は、施設により異なります。国からの補助金がないため、認可保育園よりも利用料が高い傾向にあります。また、無償化には上限があり、第2子以降の保育料を軽減する国の制度もないため、双子の場合は保育料が2倍になります。きょうだい割引がある園や、認可外保育園の利用料に対する補助金制度がある自治体もありますので、確認しておきましょう。
 
双子だからといって、保育料が単純に2倍になるわけではありません。自治体により制度も異なりますので、早めに情報収集をして準備をしておきましょう。
 
 
執筆者:宮野真弓
FPオフィスみのりあ代表、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者

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