更新日: 2022.12.28 子育て

「子ども一人」を大学まで出すと公立でも「約1000万円」必要! 私立ならいくらかかる?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

「子ども一人」を大学まで出すと公立でも「約1000万円」必要! 私立ならいくらかかる?
子育て中の世帯にとっては、子どもの教育費としてどれくらいの金額を準備しなければならないのか不安な人もいるのではないでしょうか。小学校から私立に通う場合は別として、学習費用が最もかかるのは大学入学から卒業までの4年間です。そこで本記事では、子どもが大学を卒業するまでにかかる子育ての費用を進学先別に紹介します。
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小学校から高校卒業までにかかる学習費総額

小学校入学までの幼児教育に関しては、幼児教育・保育の無償化に伴い、保育園や認定子ども園の0~2歳児クラスに通わせた場合、「住民税非課税世帯の保育料は無料」です。すべての世帯の幼稚園、保育園、認定子ども園の3~5歳児クラスは保育料が無料となっています。
 
ただし、通園送迎費、食材料費、行事費などは保護者負担です。文部科学省の「平成30年度子供の学習費調査」によると、公立に通わせた場合の学習費総額は小学校が192万6809円、中学校が146万2113円、高校が137万2072円になります。
 
私立の学校に通わせた場合の学習費総額は小学校が959万2145円、中学校が421万7172円、高校が290万4230円です。学習費総額には「学校教育費」「学校給食費」「学校外活動費」が含まれます。
 
公立と私立の学習費総額は小学校ほど格差が大きく、私立小学校は公立小学校の5倍、私立中学校は公立中学校の2.9倍、私立高校は公立高校の2.1倍費用がかかる状況です。
 
小学校から高校まで公立に通った場合にかかる学習費総額は476万994円、小中学校は公立、高校から私立に通った場合にかかる学習費総額は629万3152円、小学校から高校まですべて私立に通った場合にかかる学習費総額は1671万3147円です。
 

大学でかかる学習費総額

日本政策金融公庫の「教育費負担の実態調査結果」によると、大学の「入学費用」は私立理系が88.8万円、私立文系が81.8万円、国公立が67.2万円でした。入学費用には「学校納付金」「受験費用」「入学しなかった学校への学校納付金」が含まれます。
 
「1年間の在学費用」は私立理系が183.2万円、私立文系が152万円、国公立大学が103.5万円です。在学費用には学校教育費の他に「家庭教育費」として塾やお稽古事などの月謝が含まれます。「学校教育費」に含まれるものは授業料、通学費、教科書代などです。
 
それぞれ4年間にかかる費用は私立大学理系が732万8000円、私立大学文系が608万円、国公立大学が414万円になります。大学入学から卒業までにかかる費用は私立大学理系が821万6000円、私立大学文系が689万8000円、国公立大学が481万2000円です。なお、私立理系で医歯薬系の学部を選んだ場合は、学習費総額がさらに高額になります。
 

大学卒業までにかかる学習費総額

小学校から大学まですべて公立に通った場合にかかる学習費総額は957万2994円です。
小学校から高校は公立、大学が私立理系の場合は1208万8994円、私立文系の場合は1084万994円になります。小中学校は公立、高校は私立で、大学が私立大学理系の場合は1362万1152円、私立大学文系の場合は1237万3152円、国公立大学の場合は1110万5152円です。小学校から大学まで私立で、大学が理系の場合は2492万9147円、文系の場合は2361万1147円になります。
 

小学校から大学まですべて公立でも1000万円近く必要

子どもの教育費は進学先によって大きく異なります。小学校から大学まですべて公立に進学したとしても、1000万円ほど用意しておかなければなりません。小学校から私立に通わせて大学は理系に進学した場合は2500万円ほど必要です。また、国公立大学の場合は学部による学費の差はありませんが、私立大学は医歯薬系を選ぶとさらに高額な費用がかかります。
 

出典

内閣府 幼児教育・保育の無償化について(日本語)

文部科学省 「平成30年度子供の学習費調査の結果について 表2 学校種別・公立私立別学習費総額合計の推移)」

日本政策金融公庫 教育費負担の実態調査結果

 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

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