「車を個人売買」するときの注意点とは? メリットとデメリットを解説

配信日: 2023.01.06

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「車を個人売買」するときの注意点とは? メリットとデメリットを解説
最近はネットオークションやフリマアプリを介して個人間で物を売ったり買ったりする人も多いでしょう。これらのプラットフォームでは日用品や趣味の物以外の購入もできます。高額な物では車を購入することもできるのですが、これにはメリットやデメリットが存在します。
 
本記事ではこれらについて解説します。車の個人売買を検討している人はチェックしてみてください。

メリット

個人売買で車を買うことの最大のメリットは「値段」でしょう。全く同じ条件の車があった場合、中古車販売店で車を購入するよりも個人売買の方がたいていは購入費用を抑えることができます。その理由は、中古車販売店はその車の仕入れ価格に利益のほか人件費や店舗の維持をするための費用を乗せているためで、当然、その分購入価格は高くなります。
 
車に限らず、個人売買は一般的に販売店での価格よりも安い価格で商品が出品されているため、お店での買い物よりもお得に購入することができるので、車についても同じ原理が適用されるということになります。
 

デメリット

車の個人売買はメリットもありますが、デメリットも多くあるということは覚えておきましょう。ここでは考えられるデメリットを4つ紹介します。
 

基本的に現状販売

中古車販売店で車を購入するときは、費用を支払えば納車前に点検整備をしてもらえますが、個人売買はそれが基本的にはありません。購入する車によっては劣化し故障している箇所もあるかもしれませんし、車が引き渡された後、急に壊れてしまう可能性も否定できません。
 

保証がない

中古車販売店の場合はお店独自の保証が一定期間(数ヶ月~1年間など)あり、故障が発生した際には無償修理を受けられる可能性があります。
 
一方、個人売買の場合はこのような保証は一切なく、メーカー保証期間内である車(新車登録から、電装品をはじめとした部品の一般保証が3年または6万キロメートル、エンジンや足回り部品などの特別保証が5年または10万キロメートル)以外は基本的に自己責任となってしまいます。
 

名義変更が面倒

車を取得したら速やかに名義変更をしなければなりません。お店で車を購入する場合は費用を支払うことで代行してもらったり、基本サービスとして購入費用に含まれていたりすることが多いです。一方で、個人売買の場合は名義変更に必要な手続きを全て自分でする必要があります。
 
普通車の名義変更の場合、警察署への車庫証明の申請や運輸支局での名義変更を平日の日中にしなければなりません。車庫証明については申請をしたその場で完了するわけではなく、地域によって変動はありますが申請から2日~1週間程度時間を要します。
 
つまり平日に最低でも2日間は名義変更に時間がかかるということになるのです。平日の日中に時間がとりにくい方は司法書士に依頼する、もしくは友人や知人に代行を依頼すれば問題ありませんが、余計な費用が発生してしまう可能性もあります。
 

トラブルが発生する可能性がある

車の個人売買をする際に最も気をつけておきたいのがトラブルの可能性です。お金のトラブルはもちろんですが、住所や氏名など個人情報をやり取りすることもあるため余計な気を遣う可能性もあります。相手方の評価を確認するなど事前に防衛するための策を講じる必要があるでしょう。
 

値段だけで車を購入するのはNG! アフターケアがしっかりしているお店で買おう

デメリットの多い車の個人売買ですが、平日に時間がとりやすく車の整備が自身でできる人にとっては購入費用を抑えられる良い方法でしょう。逆に車の整備に関する知識や技術がない人にはお勧めできない購入方法といえます。
 
ただ単に「安いから」という理由で安易に個人売買に走ることはせず、多少高くてもアフターケアをしてもらえる販売店で車を購入すると良いカーライフを送れることでしょう。
 

出典

国土交通省 自動車検査・登録ガイド
トヨタ アフターサービス保証
 
執筆者:宇野源一
AFP

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