更新日: 2023.01.26 その他暮らし

「救急車」を呼ぶと1回「4万5000円」かかる!? 海外では有料の場合もあるの? 呼ぶべきなのはどんなとき?

「救急車」を呼ぶと1回「4万5000円」かかる!? 海外では有料の場合もあるの? 呼ぶべきなのはどんなとき?
東京消防庁によると、令和3年度の救急車の出動数は74万3703件で、これは42秒に1回出動していることになります。日本では、通常救急車を呼んだとしても料金を支払う必要はありません。
 
しかし、これは世界的に見ても非常に珍しく、欧米などでは救急車の利用は有料であることが一般的です。そこで、今回は救急車の料金に注目して解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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救急車1回あたりでかかる料金は4万5000円

日本で問題となっているのが、本来救急車を呼ぶ必要がない人が救急車を要請していることです。東京消防庁によると、令和3年度の救急車の年間出動件数は1日平均2038件でした。
 
しかし、51.4%が軽症者であり、入院を必要としない患者だったことがわかっています。
 

・緊急性がないのに救急車を要請した例

一般的に、救急車は緊急で病院に患者を運ぶ必要がある際に要請するものです。例えば、事故にあって意識不明になったとき、突然激しい頭痛に襲われたときなどが挙げられます。
 
しかし、そういった緊急性がない理由で救急車を呼び出した例も少なくありません。実際に救急車が要請された理由は、「入院予定日だから、病院に連れていってほしい」「病院の待ち時間が長いので、それを避けたい」「日焼けした部分がヒリヒリして痛い」などが挙げられます。いずれの理由も緊急性はなく、自分で対処できる理由ばかりです。
 

・救急車が有料になった場合の料金は1回あたり約4万5000円

救急車が無料で利用できるのは、行政サービスのひとつとなっているからです。つまり、救急車の利用料は税金から支払われています。もし、救急車が有料化された場合は、1回あたり4万5000円ほどが必要です。
 

・救急車の利用が有料の国

海外の多くの国が救急車を有料にしています。イギリスのロンドンやイタリアのローマ、香港などは日本と同じく無料です。フランスのパリでは重傷者のみの利用が無料になっています。
 
有料の国の例を挙げてみましょう。例えば、アメリカのニューヨークは搬送される距離や救命士の同乗の有無などによって料金が変わります。救命士が同乗していない場合で8万4000円、救命士が同乗していると搬送だけで14~15万円、これに病院までの距離で1キロメートルあたり約1000円が必要です。
 
さらに、搬送中に治療を行っていた場合は、その料金もかかります。ただ、民間医療機関によって救急搬送された場合はそれより安く、2万4000円~です。
 
ドイツのミュンヘンは医師から指示があった場合の救急搬送は無料です。それ以外は医師の処方があれば5~10ユーロ(2023年1月現在で696.5円~1393円)、処方なしの場合は100~600ユーロ(1万3930円~8万3580円)かかります。
 

救急車を要請するか迷ったときの対処法

救急車を要請してもいいかわからないときの対処法を紹介します。
 

・東京消防庁救急相談センターに相談する

東京消防庁救急相談センターでは、救急相談医療チームとして医師や看護師、救急隊経験者などが対応しています。24時間365日いつでも救急相談・医療機関案内をしてくれるので相談しましょう。電話番号は「#7119」で、携帯電話やPHS、プッシュ回線からかけられます。
 

・全国版救急受信アプリ「Q助」

消防庁作成の「Q助」は万が一の際に病院に行くタイミング、救急車が必要か否かの判断に迷ったときに便利なアプリです。画面上で症状を選ぶとそれによって対処法をアドバイスしてくれます。アプリは無料で利用可能です。
 

救急車の要請は適切に

日本では救急車を無料で利用できることもあり、緊急性のない理由で要請する人もいます。しかし、実際には料金が税金で補われているだけであり、救急車の出動1回あたりでかかっている金額は4万5000円ほどです。気軽に依頼できる金額ではありません。
 
消防庁ではアプリや相談センターなどが用意されており、救急車を呼ぶ前にアドバイスしてもらえます。必要な人が救急車を利用できるように、要請は適切に行いましょう。
 

出典

東京消防庁 救急車を適正に利用しよう
消防庁 救急車を上手に使いましょう
消防庁 平成27年度 救急業務のあり方に関する検討会 II 救急車の適正利用の推進
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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