更新日: 2023.02.03 その他暮らし

一人暮らしなら「こたつ」だけで「エアコン」は不要? 電気代やそれぞれの「メリット・デメリット」を比べてみた

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

一人暮らしなら「こたつ」だけで「エアコン」は不要? 電気代やそれぞれの「メリット・デメリット」を比べてみた
一人暮らしなら、エアコンよりもこたつがお得と聞いたけど本当なのだろうか、と疑問を持っている人もいることでしょう。実際にどちらがお得なのかをはっきり知りたいと思っているかもしれません。
 
そこで今回は、エアコンとこたつの電気代を比べながら解説していきます。また、それぞれを使う上でのメリットとデメリットも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
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電気代はエアコンよりこたつがお得? 実際に比べてみた

今回は一人暮らしを想定して、エアコンとこたつの電気代を比べてみました。電気料金単価は、2023年1月時点の東京電力の資料をもとに30.57円/kWh(キロワット時)としています。
 
消費電力は人気のある機種をもとにして、エアコンは10畳用で830W、こたつは140Wでの計算です。使用状況は、朝7時から夜11時まで1日16時間使用した場合を想定し、1ヶ月使った場合の電気代を算出しました。
 
その結果は、エアコンが「0.83kW×30.57×16時間×30日=12179.1」であり、1ヶ月約1万2180円、こたつは「0.14kW×30.57×16時間×30日=2054.3」であり、1ヶ月約2054円です。
 
結論として、こたつはエアコンよりも約6倍コストパフォーマンスがよいといえます。エアコンは室温に反応して出力を調整する機能が付いている製品も多いですが、それを考えてもこたつの電気代がお得なのは明らかでしょう。また、こたつにも弱~強の温度調整つまみが付いているものが多いため、うまく利用することでより電気代を下げることが可能です。
 

外出中でも操作ができる? エアコンのメリットとデメリットを紹介!

エアコンのメリットには、「安全性が高い」「手間がかからない」「場所を取らない」「部屋全体を暖められる」、機種によっては「外から操作できる」などのメリットがあります。
 
火を直接使わないため、やけどをしたり火事になったりする心配が少なく、灯油が不要なため買いに行く手間もいりません。また、温風により部屋全体を暖められる点もメリットです。それに、スマホと連動できる機種が増えてきているので、電源を切り忘れた場合にも安心で、外出中に操作して部屋を暖めておくこともできます。
 
一方デメリットには、「部屋が乾燥しやすい」「本体価格が高い」「設置工事が必要」「内部にカビや雑菌が繁殖しやすい」などがあります。温風によって暖めるため、どうしても空気が乾燥しやすいのです。その上、本体価格が高く、設置工事料が必要な場合もあります。それに、エアコン内部にカビや雑菌が繁殖しやすいため、定期的な掃除が必要です。
 

冷え性の解消にも効果あり? こたつのメリットとデメリットを紹介!


こたつは安全性が高くて空気が汚れにくく、燃料を買いに行く手間が必要ないのはエアコンと同じです。
 
それ以外のメリットには、「部屋が乾燥しない」「手足を集中して温められる」「ヒーター部分のみの交換が可能」「テーブルとして利用できる」などがあります。温風を利用しないため、部屋が乾燥する心配がありません。そのため、肌の弱い人やのどが痛みやすい人でも冬を快適に過ごすことが可能です。
 
その上、手足を温めることには体全体の血流をよくする効果があり、冷え性の解消にも効果が期待できます。そして、ヒーター部分だけを交換できるために壊れたときの修理費も安く済みますし、人感センサー付きなどのより性能の高いヒーターへの交換も可能です。テーブルとして利用できるのも大きなメリットでしょう。
 
一方、こたつには「部屋全体は暖まらない」「上着が必要」「脱水症状のリスクがある」などのデメリットもあります。こたつは掛け布団の内部のみが暖まるため、部屋全体は冷えたままです。
 
そのため、こたつから出たままの上半身の対策に上着が必要でしょう。また、血流がよくなり体温が上がることは、脱水症状のリスクを高めます。こたつに入ったまま寝ることは、可能な限り避けたほうがよいでしょう。
 

電気代がお得なこたつで、寒い冬を快適に過ごそう

電気代を比べた結果、こたつの電気代はエアコンよりも非常にお得でした。それに、体全体の血流をよくする効果もあるなど、冷え性の人にとっては大きなメリットです。一方、部屋全体は暖まらないなどのデメリットもあります。脱水症状を引き起こすリスクにも気を付けないとならないでしょう。
 
しかし、デメリットにさえ気を付ければ、こたつはとてもお得な暖房器具といえます。デメリットには細心の注意をはらいながら、それぞれ自身に合う方法で私用しましょう。
 

出典

TEPCO 料金単価表‐電灯(従来からの料金プラン)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 

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