【大学入試シーズン】私立と公立の初年度納付金の差は「53万9280円」!「出願」から「入学」までにいくらかかるの?
配信日: 2023.02.06
親としては、子どもに無事受験を乗り越えてほしいと願うと同時に、受験料から入学金でいくらかかるか心配をすることになります。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
受験料は共通テストと私立大学入試、国公立大学入試でいくらかかる?
それでは、大学入試から入学までにかかる費用はどれくらいなのでしょうか。
まず、受験料が必要です。公益財団法人生命保険文化センターによると、大学入学共通テストを受験する時には、3教科以上受験する場合1万8000円、2教科以下の場合1万2000円がかかります。大学入学共通テストの成績通知を希望する場合は、手数料800円がさらに必要です。私立大学しか受験しないという場合も、共通テストを利用するならば、受験料が必要となります。
私立大学入試については、医学部や歯学部などを除き、受験料はおおむね3万円から3万5000円程度となっています。受験する大学や学部の数だけ受験料がかかることになりますので、例えば3つの大学もしくは学部を受験すれば10万円前後かかります。
国公立大学の2次試験の受験料は1万7000円です。後期も受験する場合は、再度受験料が必要となります。
自宅外通学の場合、初年度にかかるお金は自宅通学より62万3400円多い
もし、子どもが遠方の大学を受験する場合は、新幹線や飛行機等の交通費や宿泊費が必要となります。また、実際に合格してその大学に入学する場合は、住まいを借りる費用や家具、家電などを買い揃える必要がありますので、その分を予算化しておかなくてはなりません。
東京私大教連の「私立大学新入生の家計負担調査」で自宅通学と自宅外通学で入学までにかかった平均費用を算出しています。 受験料・交通費・宿泊費を合わせた受験費用は、自宅通学者が平均25万3300円、自宅外通学者は平均25万4000円でほぼ同じです。また、入学料、授業料、施設設備費を含めた初年度納付金はいずれも135万7080円となっています。
自宅外通学の場合は「家賃」が6万6700円、「敷金・礼金」が23万5300円、「生活用品費」が32万700円とかかってきます。トータルで必要な金額は、自宅通学で161万380円、自宅外通学では223万3780円となり、自宅外の方が62万3400円余計に費用がかかってきます。
私立大学の場合、理系学部の初年度納付金は文系学部の1.3倍、医歯系学部は理系学部の3.1倍
文部科学省の私立大学等の令和3年度入学者に係る学生納付金等調査結果から私立大学の授業料、入学料、施設設備費を学部別に見ると、文科系学部では「授業料」81万5069円、「入学料」22万5651円、「施設設備費」14万8272円で合計118万8991円、理科系学部では「授業料」113万6074円、「入学料」25万1029円、「施設設備費」17万9159円で、合計156万6262円となっており、理系の方が文系より37万7271円費用がかかります。
さらに、医歯系学部になると「授業料」288万2894円、「入学料」107万6278円、「施設設備費」93万1367円で、合計489万539円と、初年度で500万円近くもかかることになります。
一方、国立大学の場合の初年度納付金は、授業料53万5800円、入学料は28万2000円で合計81万7800円になります。私立大学学部の全平均135万7080円より53万9280円安いです。
学士課程の4年間、さらに修士課程に進めば、私立大学との学費の差はさらに大きくなります。文系も理系も医学部も同じ授業料・入学料なので、理系学部や医歯系学部を目指すのであれば、国立大学を目指してもらえれば経済的ですね。
出典
公益財団法人生命保険文化センター 大学受験から入学までにかかる費用はどれくらい?
東京私大教連 私立大学新入生の家計負担調査 2021年度
文部科学省 令和3年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金 平均額(定員1人当たり)の調査結果について
e-Gov法令検索 平成十六年文部科学省令第十六号 国立大学等の授業料その他の費用に関する省令
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部