更新日: 2023.02.07 その他暮らし

引っ越し料金の相場はいくら? 少しでも安く抑える方法は?

執筆者 : 馬場愛梨

引っ越し料金の相場はいくら? 少しでも安く抑える方法は?
進学、就職、転勤など人生の転機となるタイミングと重なることが多い「引っ越し」は、時間や手間だけでなくお金もかかる大仕事です。しかし少しの知識と工夫で、その負担は軽減できるかもしれません。

この記事では、引っ越し代はいくらくらいかかるのか、より安く済ませるにはどんな方法があるのか解説します。近々引っ越しの予定があるならぜひ参考にしてみてください。
馬場愛梨

執筆者:馬場愛梨(ばばえり)

ばばえりFP事務所 代表

自身が過去に「貧困女子」状態でつらい思いをしたことから、お金について猛勉強。銀行・保険・不動産などお金にまつわる業界での勤務を経て、独立。

過去の自分のような、お金や仕事で悩みを抱えつつ毎日がんばる人の良き相談相手となれるよう日々邁進中。むずかしいと思われて避けられがち、でも大切なお金の話を、ゆるくほぐしてお伝えする仕事をしています。平成元年生まれの大阪人。

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引っ越し代はいくらかかる? 相場と目安

引っ越し業者に支払う料金は、以下のような条件に応じてかなり大きく変動する性質があります。
 

●今住んでいる家と引っ越し先の距離
●引っ越しをする時期
●引っ越しをする曜日や時間帯
●運ぶ荷物の量

 
運ぶ量が多かったり運ぶ距離が長かったりすると、その分料金が上がります。また、引っ越しが集中するタイミングで依頼すると、さらに料金が高くなりがちです。例えば2月~4月や月末、曜日でいえば土日祝日、時間帯だと午前中などです。
 
条件にもよるので一概には言えませんが、引っ越し料金のおおまかな目安は1人暮らしだと3万~10万円程度、3人家族だと7万~30万円程度です。
 
しかし、引っ越しのためにかかる費用は「引っ越し業者に支払う料金」だけではありません。他にも以下のような費用がかかる場合があります。
 

●現住居(引っ越し前の家)を退去する際にかかる費用
●新居(引っ越し後の家)の契約費用(賃貸の場合の敷金・礼金・家賃や火災保険料など)
●新居で必要な日用品や家具・家電代
●現住居から新居まで、住人が移動するための交通費   など

 
引っ越し料金以外にかかる退去費用や契約費用などもすべて含めると、1回の引っ越しで40万~60万円ほどの負担になることもあります。あとから「こんなはずでは……!」と困ることがないよう、あらかじめ余裕をもって計画しておきたいところです。
 

引っ越し代の節約方法

引っ越し業者に支払う料金を少しでも安くしたいなら、例えば以下のような方法があります。
 

●引っ越しが集中するタイミングを避ける
●複数社で見積もりを取って比較し、交渉する
●運んでもらう荷物を最小限に絞る
●見積もり前に不用品を処分しておく
●荷物を詰める作業や出す作業を自分で行う
●単身用プラン、シニア用プランなど自分が対象になる割引プランを探す

 
見積もりの際、引っ越し業者の担当者にストレートに「できるだけ安く抑えたいです。○○(条件)については妥協できるのですが、他に何かよい方法はありますか?」などと聞いてみると、何をどうすればいくら安くなるのか具体的に教えてくれるでしょう。
 
また、相見積もりを取って「他社では○○円と言われているのですが」などと伝えて交渉してみるのも有効です。それを聞いて、その場で値引きした金額を提示してくれることもあります。ただし、繁忙期(2月~4月ごろ)だと依頼が殺到していて交渉に対応してもらえないことも多いので、それ以外の時期が狙い目です。
 
基本的に、引っ越し業者にとって負担が少ないほど安く済みます。可能であれば自分で段ボールなどの梱包資材を手配して荷物を詰めたり、日時や時間帯を指定せずおまかせにしたりすると料金が下がるかもしれません。
 
荷物が少ない場合や近所の場合は、引っ越し業者に依頼せず自分で作業したり家族・友人に手伝ってもらったりして済ませるという人もいます。
 

まとめ

引っ越し料金は3万円程度で済む場合もあれば、30万円程度かかる場合もあります。引っ越し時期や荷物量などの条件によって非常に大きな差が出るのが特徴です。
 
タイミングをずらしたり、思い切って料金交渉をしてみたり、少し手間をかけたりすることで、万単位のお金が浮くこともありますよ。妥協できる点や工夫できる点がないか考えてみましょう。
 
執筆者:馬場愛梨
ばばえりFP事務所 代表

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